「ほぼ日の贈りものマルシェ」
アンケートを実施した際、
みなさんの心に残る贈りもののエピソードも
おしえていただきました。

すると、とてもすてきなエピソードが
たくさん集まったんです。
家族との忘れられない思い出や
びっくりしたプレゼント、
まただれかへの贈りものを考えるときに
ヒントになるようなお話も。

そこで毎日ひとつずつ、
できるだけたくさんご紹介することにしました。
たぶん、1年くらい?
どうぞ、おたのしみください。

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episode

130

アメリカの大学で仲良しだった
留学生仲間の北アイルランドの友人。
お互いの国に帰り、
社会人になって間もなくの頃、
彼女のお母様が急逝されました。
仲の良かったエピソードを
たくさん聞いていたので、
居ても立っても居られず、
でも電報やカードを送るのも
なんだか違うと感じて、
海外に花を届ける
ネットサービスを探しました。
花の種類は忘れましたが、
黄色を基調にした花束を贈りました。
今となっては、
そんな華やかなブーケを
このシチュエーションで選ぶのは
さすがに自重したと思うのですが、
受け取った彼女からすぐに
メールが届きました。
「悲しくて静まり返った家が、
ぱっと明るくなったよ。救われたよ。
遠くから想いを届けてくれて、
ありがとう。」
その数年後、彼女の結婚式に
足を運んだ際に、
お父様からもお花について
同様のコメントを直接もらって
心からほっとしたのを覚えています。
(h)

2023-07-01-SAT

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