「ほぼ日の贈りものマルシェ」
アンケートを実施した際、
みなさんの心に残る贈りもののエピソードも
おしえていただきました。

すると、とてもすてきなエピソードが
たくさん集まったんです。
家族との忘れられない思い出や
びっくりしたプレゼント、
まただれかへの贈りものを考えるときに
ヒントになるようなお話も。

そこで毎日ひとつずつ、
できるだけたくさんご紹介することにしました。
たぶん、1年くらい?
どうぞ、おたのしみください。

前へ目次ページへ次へ

episode

289

25年ほど前のこと。
実家でクリスマスを
迎えた時のことです。
サンタクロースの存在を
疑い始めた長男は、
幾度も
「サンタクロースいないんでしょ?」と
確認するように尋ねていました。
私はこれが、サンタクロースを卒業する
機会かもしれないと考えたのですが、
父はイブの夜、
「疑っているのは信じたいからだよ」
とロンドンの2階建てバスの缶に入った
クッキーを探し出してくれました。
翌朝の長男の嬉しそうだったこと。
私にとってはその後の子育て、
今、孫と接する時に何度も思い出す
父からの贈りものです。
(j)

2023-12-07-THU

前へ目次ページへ次へ