「ほぼ日の贈りものマルシェ」で
アンケートを実施した際、
みなさんの心に残る贈りもののエピソードも
おしえていただきました。
すると、とてもすてきなエピソードが
たくさん集まったんです。
家族との忘れられない思い出や
びっくりしたプレゼント、
まただれかへの贈りものを考えるときに
ヒントになるようなお話も。
そこで毎日ひとつずつ、
できるだけたくさんご紹介することにしました。
たぶん、1年くらい?
どうぞ、おたのしみください。
episode
319
母の誕生日は元日です。
5人家族で暮らしていた昔から
新年のお祝いの中、
母が誕生日であることを
家族みんなが
忘れていたわけではないけれど、
誕生日のお祝いを
してあげた記憶がありません。
母もお正月の支度に忙しく、
特別にお祝いをされてないことを
気にしていたのかどうかも
わかりません。
私がそんなことを思いだし
気にするようになったのは、
家を出てけっこう大人になり、
父が他界してからです。
年末年始に
一人暮らしをしている母のところに
帰省し、2人で一緒に過ごす中で、
ある年にフラワーアレンジを
プレゼントに持っていきました。
とても驚き、喜んでくれました。
それから毎年、何かプレゼントを選び、
誕生日を祝うことが数年続きました。
一昨年の暮れに実家を処分し、
母は施設に入り、
コロナ禍で面会も制限があるため、
一緒に年末年始を過ごすことも
難しくなりました。
昨年からは、
今まで出したことのなかった
年賀状を送り、
あけましておめでとう!
お誕生日おめでとう! と書いています。
(l)
2024-01-06-SAT