この漫画のもとになった投稿
84歳なりに、
持病と付き合いながら暮らしていた母が
先週お風呂で急に亡くなりました。
15で福島から出てきて床屋の修行、
跡取り息子と結婚して3人の子育て、
家族7人と従業員の食事を
ずーっとつくり続け、
70で引退してからも
親戚が集まればご飯をつくり、
秋には栗ごはんを炊き、おはぎをつくり‥‥。
お通夜、告別式には
たくさんの元スタッフが来てくれて
母の賄いが美味しかったと
言ってくれました。
今日、火葬炉に入るとき
叔母が母にかけた言葉が、
母の人生の象徴だったような気がしました。
「ありがとう」でも
「さよなら、またね」でもなく。
「敏ちゃん、ごちそうさま」
(楽しい美容室/
いつかの「今日のファインプレー」より)
2023-05-04-THU
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エピソード、募集中です。
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「今日の小ネタ劇場」とは
2005年から連載を開始した読者投稿コンテンツです。2022年時点ですでに17年以上、「今日のコドモ」「今日のダンナ」「今日のじーばー」「今日の気になるあいつ」….などの20以上のカテゴリから、日替わりで毎日欠かさず3ネタを更新してきました。アーカイブを残していないため、その日のネタは、その日にしか読めません。2016年には、過去の傑作から選りすぐって書籍化もされました。ほぼ日に来たら、まずはここからという読者も多い、大人気のコーナーです。今日の「今日のコドモ」は、こちらからどうぞ。
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今日マチ子
漫画家。1P漫画ブログ「今日マチ子のセンネン画報」の書籍化が話題となる。文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に4度選出。戦争を描いた『cocoon』は「マームとジプシー」によって舞台化。2014年に手塚治虫文化賞新生賞、2015年に日本漫画家協会賞大賞カーツーン部門を受賞。『みつあみの神様』は短編アニメ化され海外で23部門賞受賞。コロナ禍の日常を絵日記のように描いた近著『Distance わたしの#stayhome日記』が、2022年1月『報道ステーション』にて特集された。
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漫画:今日マチ子
編集:奥野武範(ほぼ日)
デザイン:杉本奈穂(ほぼ日)
感謝:「今日の小ネタ劇場」を愛する
すべてのみなさま