飯島奈美さんのアイデアを、
レディスブランド「lelill」(レリル)の
デザイナーである児玉洋樹さんがかたちにした
「からあげボレロ」。
細番手の綿糸を密に織ったニット生地でつくった、
長めの袖をもつ、
丈のうんとみじかいカーディガンのようなかたち。
これ、文字通り、揚げ物をするときに、
腕に熱い油がはねても大丈夫なように──、
ということがだいじな“機能”なのですが、
「生活のたのしみ展」で
実物をごらんになったみなさんの感想には、
「わぁ、かわいい!」という声がいっぱい。
そうなんです、このボレロ、
ファッションのアイテムとしても、じつに優秀。
組み合わせを楽しみながら、
一年中、べんりに使えるんです。
‥‥ということを伝えたくて、
児玉さんに、チャコールを使った
3つのコーディネートを教えてもらいました。
(合わせたアイテムは、児玉さんデザインによる
lelilleの製品です。)
>からあげボレロの商品ページへ
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児玉洋樹(こだま・ひろき)
1972年東京生まれ、専修大学卒業。
ジーンズメーカー・エドウィンでキャリアをスタート、
2004年にアパレル「アナディス」の創業メンバーに。
「Luxluft」のデザイナーとして15年活躍したのち、
2020年春夏シーズンに「レリル(lelill)」を立ち上げる。
年齢にとらわれないベーシックなアイテムを、
機能性素材/自然素材/デニムの3つのラインで展開。
lelilleオフィシャルサイト
lelilleのInstagram
児玉さんのInstagram(お仕事)
児玉さんのInstagram(個人)
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チャコールグレーのボレロです。
これは「機能」のアイテムというより、
洋服の感覚でふだんから着ていただけると思います。下に合わせたのは、ブラウスのように見えますが、
じつはTシャツ。
上が天竺のTシャツ生地、
下にナイロンの布帛をコンビにしたデザインです。
今年っぽい、シアー感(透け感)のあるアイテムに
ボレロを重ねてみました。
もちろんこのアイテムとぜひ、という意味ではなく、
こういった白い透け感のあるブラウスと、
濃い色のボレロを合わせてみてくださいね、
という意味です。ボトムは、ベイカーパンツ。
こういうベイカーパンツやカーゴパンツ、
着用されるケースも多いと思って、
それに合わせてスタイリングをしてみました。
カーキの色と合わせて、
これも今の流行ですから、
全体としてトレンドっぽい着方だと思います。こんなふうに裾を出すときのバランスって、
ふつうのカーディガンだと気にすると思うんです。
でもこのからあげボレロにかんしては、
「あまり気にしすぎずに!」と思います。
というのも、このボレロ、最初から短め。
だから何と合わせても
ちゃんとアイポイントが上に来るんですよ。
下に合わせるものの長さが気にならない。
作ったときから感じてましたが、
ちょっと目線を上に集めるから、
スタイルもよく見えちゃうんですよ。ちょっと実用面の話をしますと、
いま、一年中、紫外線のことを気にしますよね。
車に乗るかただったら、片方だけ焼けちゃう、とか。
日焼け防止に腕カバーをしてる方もいますが、
このボレロ、とっても便利ですよ。
腕だけじゃなく、大きく開けた首の後ろまで
カバーできるのもいいところです。お仕事中や映画館などで
「ちょっと肌寒い」というときにもいいですし、
じょうずに重ね着をすれば、
レストランなどで羽織っていただいても大丈夫です。
小さくたためるので、かばんに入れておくと
ほんとうに便利にお使いいただけると思います。ナチュラルトラッド系の服が好きな方に
ストライクな合わせ方じゃないかな、って思います。
ヒッコリーストライプのブルーは、
ロイヤルブルーに近い明るいブルー。
そこにブレザーやジャケットの感覚で
ボレロを着る、というイメージです。ボトムはキュロットで、かわいさのバランスを。
上がコンパクトなので、足長効果もあって、
全身のスタイルがよく見えます。ボレロってちょっと清楚なイメージがありますが、
こんなふうに、思いっきりロックっぽい着こなしに
応用することもできます。
カーゴパンツは、
裾をもっとキュッと絞ることで、
よりカジュアルな印象を強く。そしてオーバーサイズのプリントTに、
同系色のボレロをバサッと。
Tシャツは同じチャコールでも
ちょっとトーンが薄めのものを選びました。
このスタイルなら料理をするのにもいいですし、
遊びに出かけるのにもぴったりですよね。
からあげボレロの汎用性の高さを
感じてもらえるコーディネートになったと思います。