さあいよいよGWは「生活のたのしみ展」。
「ほぼ日」内の飯島奈美さんのウェブショップ
「SUPER LIFE MARKET」では、
いままでに展開してきた食品・グッズ・書籍に加え、
新製品がずらりとならびます。
すでに「生活のたのしみ展」サイトでも
お伝えしておりますが、
新製品のこと、もっと知っていただきたくて、
ここで、さらにくわしい情報をまとめました。
ここで紹介したアイテムの一部は、
後日ウェブショップにもならぶ予定です。
どうぞおたのしみに!

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[interview]飯島奈美まったくあたらしい調味料
「ウメサミコ」ができました。

飯島奈美さんがプロデュースする「ウメサミコ」は、
うめ酢をもとにした、まったく新しい調味料です。
そもそもは「うめ酢」にはちみつを足して水でうすめれば、
汗をかいたときの塩分補給を兼ねたドリンクになる、
というのが発想の原点。
それが「塩分を抜いて煮詰める」という方法で、
こんなふうにとろりとしたシロップになりました。
この「ウメサミコ」ができるまでを、
飯島さんにたずねました。

──
「ウメサミコ」は、
シロップのような味わいで、はじめて口にしたのに、
すなおに「おいしい!」と思える味で驚きました。
最初に考えていたものとちょっと違ったけれど、
いろいろな料理に活用できそうだということで
飯島さんは発売を決めたとおききしました。
飯島
そうなんです。そもそもはドリンク用として
開発しようと考えていたんです。
私は夏になるといつも
うめ酢とハチミツを混ぜたものを
炭酸で割って飲むんですね。
暑い日にロケやスタジオで水分補給をするなら、
塩分やミネラルがたっぷりなほうが
体が楽になるので、それにはうめ酢がいいんです。
だったら最初から
ハチミツとうめ酢を混ぜたものがあれば便利なのになぁ、
と、うめ酢をつくってもらっている和歌山の工場に
「混ぜたものを作ってほしい」とお願いしたんですよ。
そうしたら、なぜか、できてきたのがこれでした(笑)。
単純に混ぜて欲しかったんですけど、
「塩分が濃すぎるので、薄めてから、煮詰めて、
ハチミツを加えてみました」と。
──
わざわざ、そんな手間をかけてくださったんですね。
飯島
うめ酢は、梅干しをつくるのに、
生の梅に塩をして、そこから出てきた水分なので、
そもそも、かなり塩分が強いんです。
──
そうですよね、「紀州の、うめ酢。」は、
そのままおしょうゆがわりになるくらい塩分が強い。
でも「ウメサミコ」に、強い塩分は感じません。
飯島
どちらかというと梅エキスっていう感じですよね。
──
つまり最初は、飯島さんは
「スポーツドリンクの素」のようなものを作るつもりが、
いろいろ使える調味料ができちゃった?
飯島
そうです、そうです。
──
でも、これ、ドリンク用として、とても優秀ですよね。
冷たい水にはちょっと溶けにくいけれど、
よくかき混ぜればちゃんと溶けるし、
なにより、おいしいです。
飯島
おいしいですよね。
酸っぱいプルーンエキス、みたいな感じで。
──
このシロップに飯島さんは
「バルサミコ」をもじって
「ウメサミコ」と名付けました。
バルサミコといっても、ワインビネガーを加えた、
お酢と同じ使い方をする酸っぱいタイプではなく、
ブドウ果汁を煮詰めてから熟成させる、
とろりとした甘い熟成タイプの印象ですよね。
だから、料理にも使える。
飯島
そうなんです。
甘さと酸っぱさを生かしてみようと、
「いわしのウメサミコ煮」を作ったら、
独特な酸味のある、おいしい料理に仕上がりました。
お酢を使うのともちょっと違って、
梅エキスの酸味がすごく印象深くって。
──
イワシは梅干で煮る料理もありますね。
それとはどう違いましたか?
飯島
梅煮ってさっぱりするじゃないですか。
でもこちらはものすごくコクが出るんです。
水と酒としょう油と「ウメサミコ」だけで
作ったんですけど、
料理としての完成度、高いと思います。
──
おもしろいですね!
飯島
「鶏レバーとごぼう炒め」もおいしかったですよ。
鶏レバー、ごぼう、ニンニク、クミンを軽く炒めてから
白ワインとトマトを入れてさっと煮て、
最後にちょっと「ウメサミコ」を加え、
軽く煮ればできあがりです。
──
ごはんにも合いそうですし、
お酒のつまみにもよさそうですね。
ワインにも合いそう。
飯島
「ブリのウメサミコ照焼き」も、
「ウメサミコ」としょう油と酒だけでできました。
──
なるほど、ブリの脂が、
「ウメサミコ」の酸味と合いそう。
飯島
臭みとかもなく、味が引き締まる感じでした。
ご飯のおかずというよりも、
お酒を飲みたくなる感じになって。
──
ワインにも日本酒にも合いそうですよね。
飯島
ハイボールとか、焼酎のロックとかも。
──
焼酎に「ウメサミコ」を入れてもよさそうですよ、
梅干を入れるみたいに。
もっと飲みやすくなりそうです。
飯島
いいですね! 
あと、食後のデザートで、
水切りヨーグルトに
フルーツと「ウメサミコ」を合わせたんですけど、
それもおいしかったですね。
──
かなり万能ですね!
簡単に言うと、「ウメサミコ」って
何の代わりだと思えばいいんでしょう。
飯島
なんだろう。
みりんとか砂糖に
ちょっとお酢やレモンを加えた感じでしょうか。
甘みと、味を締める酸味が一緒になったような。
照り焼きも、みりんも砂糖も入れず
しょう油とウメサミコだけで作りましたしね。
──
みりんやお砂糖を使う料理のときに、
代わりに使ってみるとよさそうですね。
飯島
はい。「ウメサミコ」は
うめ酢が濃縮されているので、
完成品としてはハチミツの割合が多いんですが、
ハチミツっぽさはそんなに強くないんです。
──
ハチミツに関しては、
国産のもので作ったらハチミツっぽさが強すぎたので、
あんまり個性の強すぎないものにしたと
おっしゃっていましたね。
飯島
はい。しかも濃いハチミツは冬になると
結晶化してしまうので、
サラッとしたものにしています。
アルゼンチン産のものです。
──
さきほどいろいろな料理を教えていただきましたが、
最初はまず「ドリンク」がおすすめでしょうか。
飯島
はい、ほんとうに、
割って飲むだけでもおいしいですよ。
これからの季節は炭酸に入れると目が覚めますよ。
私も撮影のときにスタジオで飲むと、
シャキッとします。酸っぱさで。
寒い冬はお湯に溶いてもおいしいです。
──
使い方はいくらでもありあそう。
飯島
わたしの使い方は、
別途レシピでご紹介していますけれど、
皆さんがどんなふうに
使ってくださったかも知りたいです。
──
いいですね。みなさん、ぜひ
「#ウメサミコ」で
SNSに投稿してください!
飯島
よろしくお願いします!

原稿協力:中川實穗

写真:有賀傑

2022-04-28-THU

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