買い出しの食材がたっぷり入るエコバッグ
「Petit sac」と「Grand sac」の“サブバッグ”ともいえる
あたらしいエコバッグが誕生しました。
なまえは「Léger sac(レジェサック)」。
「Petit sac」と「Grand sac」で採用した
内側に長さのあるものや瓶ものを入れる
「インナーガジェットポケット」もついています。
薄いけれど丈夫な素材で、
たたむむと小型のお財布くらいになる
ポケッタブル仕様ですから、
いつもバッグにしのばせておくのがおすすめ。
この「Léger sac」ができるまでのことを、
「lelill」デザイナーの児玉洋樹さんに聞きました。
-
- このバッグの原型は、5年前にさかのぼります。
僕が「lelill(レリル)」を2019年にスタートしたとき、
ノベルティとしてお配りするのにつくったエコバッグが、
これにとても近いかたちでした。
色は黒で、薄くて軽くて丈夫で、
畳むとほんとうにちっちゃくなるから、
バッグの中に入れて持ち歩いてもじゃまにならない、
そんなエコバッグをつくっていたんですよ。 - どのくらい小さくなるかと言うと、
ポケットティッシュよりちっちゃくなる。
畳んだハンドタオルくらいかな?
キュッとまとめたら卵1個くらいの大きさになるんです。 - そのこととは別に、
飯島奈美さんといっしょに
「フードスタイリストが使うエコバッグ」を考えて、
「ほぼ日」のみなさんといっしょに
「Petit sac」と「Grand sac」という
大小のバッグをつくりました。 - これはたっぷり容量があって、肩ひもが痛くなく、
4つに分かれている内側の仕切りには
ワインボトルや牛乳パックなどが
入れられる仕様になっています。
まさしく「フードスタイリスト仕様」。
自分としても完成度の高いものができたと
自負しているんですけれど、
ふと「さらにサブバッグがあってもいいんじゃないかな」
って思ったんです。
それで、5年前につくったエコバッグを思いだしました。
“フードスタイリスト仕様”を加えて
バージョンアップしてみようって。 - それで、「ほぼ日」のみなさんと、
飯島さんに提案をして、商品化にいたったのが、
今回のこの「Léger sac」です。
- コンセプトは「手軽で丈夫」。
「Petit sac」と「Grand sac」に比べると
生地はうんと薄くなっていますが、
その2つと同じように「リップストップ」という
裂け防止の太い糸が織り込まれている
特殊な素材を使いました。
- このくらい小さくて軽いと、
ジャケットやコート、
デニムのポケットにも入っちゃいますから、
「行きは手ぶらで」ということができるんです。
ライブやコンサートに手ぶらで行って、
でもグッズを買ったら入れて持って帰る、
みたいなことにも、すごくいいなって。
- 軽量小型ではありますが、
容量は意外とたっぷりあるんです。
これも「フードスタイリスト仕様」を考えて、
スーパーマーケットで買うLサイズのレジ袋が
すっぽり入る大きさにしています。
さらに、5年前の原型からは、
マチを圧倒的に広くしています。
これは、レジ袋だけじゃなく、
マチのある紙袋も入るように設計しました。 - そして、もうひとつ大事なこと。
「Petit sac」と「Grand sac」の大事な個性である
内側の仕切りポケット「インナーガジェットポケット」は
この「Léger sac」にも踏襲。
仕切り数はサイズ感を考えて3つです。
これは、飯島さんが、ペットボトルや
瓶物を安定して入れたいということで考えたもの。
ですから絶対必要だと思ったんです。
素材的に、「Petit sac」「Grand sac」ほどの
強靭さはないのですけれど、
500mlのペットボトルを3本入れて運んでも
まったく問題ありませんでした。
- 使い方としては、やはり
「エコバッグのサブバッグ」の位置かと思います。
最近、飛行機とかでも、
「手荷物2つまで」という決まりが徹底していて、
おみやげをいくつか買うと、まとめなくちゃいけない。
そういうときに「Petit sac」「Grand sac」は
ほんとうに便利なんですよね。
そしてこの「Léger sac」があれば、
お茶とお菓子をちょっと買って、
ということにも対応できる。
また、日々のことでも、たとえば会社帰りに
食材を買おうというとき、
日によって買う量が変わったりするでしょう。
少量だけ、というときなんかは、
これぐらいコンパクトで軽いエコバッグは
重宝してくれるんですよね。
- そして、最初に言った「畳める」という点ですが、
このバッグは「ポケッタブル」。
インナーのポケットに、全体がすっぽり入るんです。
きちんと畳んで入れるとペタンコになりますし、
ほぼ「クシャクシャ」でも大丈夫です。
ひろげたとき、シワがそんなに目立ちません。
- 明るい色にしたのは、
飯島さんからいいヒントをいただいてのことです。
原型の、5年前のノベルティは黒で、
そうするとカバンの中でも行方不明になるんですよ。
「あれ? ない」と思ってあきらめて家に帰ったら
「カバンの隅にあったじゃん」となったりして。
でも明るい色にすることで、
カバンの中でも視認性が高くなるんです。
この「見つけやすい」っていうところがポイントです。
名前は、フードスタイリストのためのバッグなので、
食材系で考えました。
明るいチャコールは「セサミ」で、
中の仕切りはレモンイエロー。
ライトパープルは「エシャロット」、
中の仕切りはライトピンク、
蛍光グリーンは「キーライム」、
中の仕切りはライトグレーです。
今日は買い物をしないかもしれないし、
しても少なめだろうな、という日ってありますよね。
でももしかして何か買って帰るかも?
‥‥という日に、カバンの底に忍ばせておくのに、
すごく便利だと思うんです。
もしくは、買い物をするつもりで
「Petit sac」や「Grand sac」を持って出るのだけれど、
それだけに収まらなかったときのことを考えて、
このバッグも一緒に持っておくという使い方もありますね。
いつもカバンに入れておくと
いいんじゃないかなって思います。
畳んでしまっておけるのも、優秀ですよね。
持ち手も一緒にグルグルって丸めて、
ポケットに入れてゴムで留めると、
こんなに小さくなるなんて。
しかも、ちゃんと強度もあり、
実用性があるとちゃんと言える。
けっこうスーパーのプラスチックの袋って、
牛乳パックの角とかで、
破けちゃうことがあるじゃないですか。
あれが途中で裂けたときの
「今からどうやって運べばいいんだろう」
っていう、あの絶望感が、このバッグで解決しますね。
持ち手が肩掛けもできるぐらいの大きさなのもいい。
お母さん世代の、
ほんとにとにかく荷物を軽くしたい、
っていう人にぴったりです。
児玉さんと、色えらびを一緒にしたんですが、
カバンの中でなくならないようにということで、
明るめの色をえらびました。
意外とありそうでないカラーで、
若い方が持っていても大丈夫。
児玉さんが持つ姿を見て、
男性もまったく問題なく使っていただけるって思いました。
2025年1月の「生活のたのしみ展」で
みなさんに見ていただくのがたのしみです。
(談)