「おNEWなものさがし」は
「生活のたのしみ展」担当の乗組員きょんが、
たのしみ展を開催できていない間にも
「おNEWで魅力的なもの」との出会いを探し、
ほぼ日初登場となるお店を紹介する企画です。
第4回目は、
高崎や鎌倉にお店を構えるセレクトショップ、
「Belluria(ベルーリア)」さんをご紹介します。
今回訪れた鎌倉店では、
古民家をまるごと改装してつくられた店内で
心地よい鎌倉の風と陽の光を感じながら、
オーナーの山越ご夫妻が実際に使ってみて
本当に良いと思ったお洋服や陶器、アクセサリーなどの
厳選された品々と出会うことができます。
ほぼ日では、その店内でも特に存在感を放っていた
「Belluria」さんのオリジナルの革ブランド「N25」の、
レザーがま口ウォレットを販売します。
Belluria(ベルーリア)
セレクトショップ「Belluria」は、
高崎や鎌倉に店舗を構える、
オーナーの山越ご夫妻が実際に使ってみて
本当に良いと思えるものだけが揃うお店です。
鎌倉店では、
古民家をまるごと改装してつくられた店内で、
心地よい鎌倉の風と陽の光を感じながら、
お洋服や陶器、アクセサリーなどの
厳選された品々と出会うことができます。
鎌倉・長谷駅周辺の素敵なお店をお散歩したあと、
いよいよ山越ご夫妻に「Belluria」のお店と
「N25」のお財布についてくわしくお話を伺います。
- ほぼ日
- 今日は鎌倉を一緒に巡っていただいて、
新しい発見がたくさんありました。
鎌倉は小路や電車、海など、
歩いているとあちこちに魅力的な風景を発見できる、
素敵な場所ですね。
- 弘世
- そうですね。
「Belluria」の3店舗目として鎌倉を選んだのは、
古都の鎌倉は神社や仏閣など
昔ながらのものがたくさんあって、
海という大自然が近く、
たくさんの「本物」を感じられる場所だと思ったからです。
私たちが「Belluria」を通して目指していることは、
自分が本当にいいと思っているものや、
「これは”本物”だ」と思うものについて、
その背景やストーリー、つくっている人のことを含めて
お客さんに伝えていくことです。
そのためにも、お店をだす場所は
「本物」を感じられるところがいいと思いました。
- ほぼ日
- お店の外観や内装はもちろん、
駅からお店に向かうまでの小路の風景も含めて、
「Belluria」さんの空間をつくりだしていると思いました。
こういった空間にあって、お店に並んでいる品々は
さらに魅力を増しているようにも思います。
そんな「Belluria」というお店がはじまるきっかけは
どのようなものだったんでしょうか。
- 弘世
- 24年くらい前の話ですが、
私が「Belluria」を始める前は
ほかの洋服のセレクトショップで働いていました。
そこは働く前から憧れていていた場所でしたが、
当時は洋服においても大量生産化が進んでいて、
そのお店もアウトレットショップをあちこちにつくったり、
セールを繰り返したりして、
商品を安く売ることが当たり前になっていきました。
- ともえ
- 高級ブランドも、「セカンドライン」と呼ばれる
価格帯の安いブランドを次々につくっていた頃でした。
- 弘世
- 自分が大切に思っていた商品が、
必要以上に安く扱われるようになったり、
もっと広めていくためだと言いながら
価格を抑えるために大切な品質を落としていくのを見て、
とても悲しくて嫌になり‥‥。
当時勤めていたお店を辞めて、
自分たちが目指しているものづくりを見直すためにも、
私たちはイタリアに4年ほど渡ることにしました。
- ほぼ日
- お2人でイタリアへ行かれたんですね。
- 弘世
- イタリアでは、職人の高度な技術が
しっかりと伝承されていること、
そして、人々が昔からつづく古い文化を
大切にしていることを間近に感じて、
もともと僕らに宿っている職人魂みたいなものを
再確認できました。 - そして思ったのは、当時、加速度的に
「早い、安い、便利」が進んでいた日本で、
逆にじっくり時間をかけて、
納得いくまで試行錯誤してつくりあげる商品が
あってもいいじゃないかと、
そして、そうしたものの魅力を
多くの人に知ってもらいたいと思いました。 - それで日本に帰ったあと、
数は少なくても本当に質のよいものや、
自分たちが使ってみてよかったものだけを揃えた
「Belluria」のお店をスタートさせました。
- ほぼ日
- 今回ほぼ日で販売する
レザーがま口ウォレットは、
「Belluria」さんが商品開発から携わっている
オリジナルの革製品ブランド「N25」のものです。
この「N25」の革製品は
「Belluria」が開店した当初からあったものなんでしょうか。
- ともえ
- いえ、開店したばかりのころは、
まだ革製品については「これだ」と
納得のいくものがみつかっていませんでした。
イタリアに住んでいたときに、
革のブランドと一緒に
商品開発を進めたりもしていたんですが、
なかなか思い通りにいかなくて‥‥
自分たちがほしいものができませんでした。
- 弘世
- そんななか、「N25」の職人と出会ったのは
いまから9年前のことです。
- ほぼ日
- どのような出会いだったんでしょうか。
- ともえ
- お店にきたんだよね。
- 弘世
- もともと、彼は「Belluria」で扱っていた
「市松」というブランドの
アクセサリーを気に入ってくれて、
お守りのように持っていてくれたんです。 - それで、「Belluria」鎌倉店がオープンする日に
「自分がつくった革製品を置いてほしい」と、
挨拶にきたんです。
憧れている「市松」の商品と同じ空間に置いてほしい、
「Belluria」だけで扱ってほしいと。
- 弘世
- 彼は、まじめで一本気な革の職人でした。
僕らもいつか職人さんと組んで、
自分たちが納得のいく革製品を
つくってみたいと思い続けていたから、
じゃあ、「市松」のアクセサリーと
肩を並べられるようなものを革でつくろうじゃないかと、
「N25」というブランドを立ち上げました。
革の質はもちろん、細部の部品も、
つくりかたも妥協せず、本当にほしいものを
精度を落とさずにつくろうと決めました。
- ほぼ日
- 「レザーがま口ウォレット」は、
そうして職人さんと山越さんたちが一緒に
納得いくまでつくりあげたうちの1つなんですね。
- ともえ
- 私たちは主にデザインを担当して、
職人の彼には革のスペシャリストとして
革の選定からおまかせして、
お互いを信頼しながらつくっています。
- 弘世
- 職人を「信じる」って大事です。
僕たちはお客さんと向き合わないといけないのに、
それ以前に職人と向き合えていなかったら、
いいものはつくれない。
そのために、自分の利益をとるだけじゃなくて、
お互いが盛り上がれるようにしようと思っています。
しかもそれは1回限りではなくて、
ちゃんと続けていけるようにしましょうというのが、
僕らの考え方です。
たとえ、あまり売れない商品ができたとしても、
そこで諦めてやめてしまうのではなく、
自分たちが気に入ってつくったものなら、
じゃあどうやってより良くしていこうかとか、
どうすればお客さんに伝わるんだろうかって、
職人と対話をしながら、
1つ1つ開発していくようにしています。
- ほぼ日
- お話をうかがっていると、
Belluriaさんと職人さんの間に
家族のような密な繋がりを感じます。
- ともえ
- それは本当にそう思います。
職人をはじめ、店頭にたっているメンバーも含めて、
信じている人と一緒に仕事をしているからこそ、
いいものが伝えられると思っているので。
「N25」の職人はすごいんですよ。
「昨日つくった1個よりも、今日つくった1個のほうが、
絶対いいものになっていてほしい」という思いを
常に持ち続けているんです。
そのテンションは真似しようと思っても、
なかなか続けられません。
- ほぼ日
- このくらいでキープしよう、じゃないんですね。
- ともえ
- そう、昨日よりもぜったい良いフォルムにしたい、
絶対にそうなってほしいと思いながら、
ひと針ひと針を進めている。
それを口だけでなく、
実際に何年も続けているところをみているので、
本当にかっこいいです。 - そしてその職人のかっこよさを知っている私たちが、
販売まわりを全て任せてもらっている。
私たちが職人と、その職人がつくるものに
惚れ込んでいるからこそ、
その良さがちゃんと伝えられるんです。
愛情が注げる物あってこその、私たちなんです。
「N25 レザーがま口ウォレット」の販売は、
2021年9月29日AM11時からスタートします。
商品のラインナップは、ぜひこちらからご覧ください。
(つづきます)
2021-09-23-THU
-
革製品ブランド「N25」による、
上質な革と真鍮製の口金を組み合わせた
「レザーがま口ウォレット」です。「N25」は、
高崎や鎌倉にお店を構えるセレクトショップ
「Belluria(ベルーリア)」が手掛ける
革製品のオリジナルブランド。
国内の職人が厳選した革素材を用いて、
ひと針ひと針、丁寧に仕上げた
革製品が揃います。なかでも、「レザーがま口ウォレット」は
「N25」を代表する品。
発売後も多くのお客さまの声をもとに
改良を重ねてきたこのお財布は、
「Belluria」のオーナー山越さんが
「究極のがま口財布」と表現するほど
使いやすく、見た目にも洗練された形です。くわしくは各商品のページをご覧ください。
販売期間
2021年9月29日AM11時〜販売方法
数量限定販売