▲「八食センター」外観（写真提供：八食センター）

本展の内容に触れる前に、
開催地「八食センター」について
ご説明いいたします。

青森県東部、太平洋に面する八戸市は、
海の幸ゆたかな港町です。
「八食センター」は、全長なんと170メートル！
新鮮な魚介類をはじめ、精肉、野菜など、
おいしいものの専門店が約60店、
軒を連ねる大きな「食の施設」です。

購入した魚介類をその場で炭焼きにして
食べることもできるのだそう。
青森ですから、
りんごジュースも味わえるそうで。

そんな、八戸観光にははずせない
人気スポットの中にある「催事ホール」で、
「大嘘博物館」は開催されます。

「八食センター」についてくわしくは、
公式サイトをご覧ください。

さあ、ここからが展示内容のご案内です。

あらためて繰り返します。
この博物館に並ぶ展示品は、
藤井亮さんが生み出した嘘の作品です。

カプセルトイの歴史（嘘）は、
「古代」「近代」「未来」、そして「闇」、
４つのゾーンで構成されています。

▲『 宇宙からの石板』　チャンネル８制作「カプセルトイの歴史（古代篇）」より

当館の門をくぐれば‥‥
まずは「古代」ゾーンです。
古（いにしえ）から受け継がれる
貴重な出土品の数々を、
太古に思いを馳せながら
ゆっくりとおたのしみください。

▲『ポーン・チャ・ガーラ遺跡』　チャンネル８制作「カプセルトイの歴史（古代篇）」より

上の写真は、ガチャ文明を象徴する
「ポーン・チャ・ガーラ遺跡」を
1/50スケールで再現したものです。
現在は観光地となっているこの場所を、
精巧なジオラマでご覧ください。

そのほか、原初より人類とカプセルトイの
密接な関係を示した石版などなど、
ロマンあふれる古代の展示品が並びます。

▲発見された「カプセラノサウルス」の想像図　©National Nature graphics 2022

八戸特別展示！

八戸会場限定で、
藤井亮さんが特別な展示物を用意しています。
青森県八戸市で、
いったいどんな発見が‥‥？　
ただいま絶賛準備中！
ご期待ください。

▲『ガチャファイター廻（めぐる）』アニメーション作品／日本　©画茶だいすけ・円合社・ファイタープロジェクト

近代ゾーンでは、
知る人ぞ知るヒーロー、
平成初期に大ブームを巻き起こした
『ガチャファイター廻（めぐる）』を中心に
展示を大回転させます。

▲『ガチャファイター廻（めぐる）』スチール写真／日本　©関東テレビ・ファイタープロジェクト

子どもたちから人気に火がつき、
やがて国民的なヒーローとなり、
ついにはハリウッドにまで進出。
しかし、その先に待っていたのは‥‥。
ひとりの偶像の栄枯盛衰を再現します。

あわせて、1980年代の日本における
ガチャ関連アイテムやグッズも展示します。
当時を知っている人には懐かしく、
若い人には「よくわからないけど新鮮」な、
時代の空気を感じていただけることでしょう。

 

▲本物の平成初期アイテムとガチャファイターグッズが渾然一体に

『ガチャファイター廻』ファンが
ブーム時に生活していた部屋を
平成文化研究家の山下メロ氏が
リアルに再現してくれました。
バブル期の日本を席巻したファイターは、
どれほど人気者だったのか‥‥。
山下メロさん所有の本物アイテムと
藤井亮さん製作の「廻グッズ」が融合する
レトロな畳の展示スペースです。

▲『マザーガチャブレイン想像図』チャンネル８制作「カプセルトイの歴史（未来篇）」より

「未来ゾーン」は、カプセルトイが
急激な発展を遂げた世界を描いた空間です。

「古代ゾーン」からカプセルトイの歴史を
たのしく学んできた来場者（あなた）は、
いずれ迎えるかもしれない
「ガチャに頼りすぎた世界」に気づき、
はっと足を止めることになるでしょう。

ガチャマシンを回し続ける人類はやがて、
「ガチャ人間」になってしまう‥‥。
そんな研究報告もあるのだとか。

▲ガチャを続ける人類の危険な進化　©Peace Capsule Association

果たして‥‥
名前や仕事やパートナーまでもが、
ガチャによって決められるような、
そんな未来はほんとうに訪れるのか‥‥。

このゾーンには
「未来のガチャマシン」を設置。
すべてをガチャで決められてしまう未来を
擬似的に体験していただきます。

カプセルトイは、
明るくたのしいだけの
オモチャではありません。

その人気の高さを利用し、
お金儲けだけを目的とした心無い者が、
悪質なガチャマシンを
過去に設置していたと言われています。

こういうことが二度と起こらぬよう、
注意喚起、啓蒙活動の一環として、
今回とくべつに摘発された
違法ガチャマシンの一部を入手。
実際に体験していただくことができます。

▲幻の違法ガチャを実際に回せる、貴重な機会です

４つのゾーンから成る展示構成は、以上です。

じっくり見て、読んで、回してください。

入場時に、
コイン10枚をお貸しします。（本当）
10枚のコインには、
当博物館限定のコインが含まれています。
限定コインは1987年に開催された
『ガチャ万博』の記念コインを、
今回の展示に際して復刻したものです。
（復刻コインは枚数に限りがあるため、
一般的なコインも混ぜてお渡しします）

▲表は万博公式キャラクター「カプセルあけまる君」。
裏は近代ガチャの父、G.G.ローリング３世。

入場時にお貸出するコインは、
展示ゾーンに10種類あるガチャマシンに入れて
回して遊ぶことができます。（本当）
もちろん、
何かが入ったカプセルが出てきます。（本当）

【お願い】
お貸ししたコインを使わなかった場合は、
どうか持ち帰らずに、
必ずご返却ください。（すごく本当）

展示をおたのしみいただいたら、
グッズ売り場にもお立ち寄りください。
これも嘘かと思われそうですが、
本当に作りました、本当に買えます。

一部のグッズは、
WEBでもお求めいただけます。（本当）

▲全８種類。バッグ等につければ‥‥意外とおしゃれ！

▲等身大パネルが当たっちゃったら、
どうやって持ち帰るかを心配しながら引こう！

▲飴の絵柄はこの２種類。「廻の顔」と「真っ赤な嘘」です。青森なのでどちらもりんご味。

切っても切っても金太郎の絵が出てくる、
そういう飴をご存知かと思います。
一般的な名称を、
「組み飴（くみあめ）」といいます。
そんな「組み飴」を、
ガチャファイター廻のデザインで作りました！

1987年に八戸で開催された
「ガチャ万博」のTシャツを35年ぶりに復刻。
現代でも十分おしゃれなデザインです。
爽やかなライトブルーは、夏にぴったり！

ガチャをやり続けることで
10万年後に人類はガチャそのものに‥‥。
そんな危険性を訴えている
「反ガチャ団体」の公式Ｔシャツです。
黒地にガチャ禁止のロゴが映える！

税込1,000円以上お買い上げの方に、
『ガチャファイター廻』コミックスカバーを
先着でプレゼントします。（本当）
※中身の本はありません（本当）
※カプセルトイ購入はプレゼント対象外（本当）
※プレゼントはなくなり次第終了（本当）

奇跡の復刻！　ただしカバーだけ。
１巻と４巻という中途半端なカバーを
他のコミックスに巻けば世界が回りだす！

ほぼ日乗組員、山下といわもとが、
この巡回展の設営からオープンまで、
「八食センター」の会場に滞在します。
ぜんぶが嘘の展覧会は、
どんなふうに準備されるのか‥‥？　その様子を現場からレポートします。
あわせておたのしみいただけると幸いです。
中継は７月26日（火）からスタートします。

以上、
「大嘘博物館」八戸巡回展のご案内でした。

青森にお住まいの方はもちろん、
東北六県のみなさま‥‥いや、
もっと言いましょう。
日本全国のみなみなさま！
ぜひ、騙されたと思って
遊びにいらしてください！
「大嘘博物館」は2022年７月末現在、
この先に巡回展がありません。
つまり、これが最後の機会かも。

ことしの夏休みは、
東北で「大嘘」をいかがでしょう？　熱意あふれる現地スタッフが
お待ちしています。

カプセルトイメーカー「キタンクラブ」の
創立15周年を記念してつくられた映像広告を
立体的に展開したのが、
本展「大嘘博物館」です。
ご来場の前に、
藤井亮さんの映像世界をぜひご体験ください。

カプセルトイの歴史＠古代編

カプセルトイの歴史＠近代編

カプセルトイの歴史＠未来編

大ヒットシリーズ「コップのフチ子」を
世に出したカプセルトイメーカー、
キタンクラブ主宰の古屋大貴さんと
藤井亮さんの対談です。