2020年の2月の末に、
渋谷パルコの「ほぼ日曜日」で、
「本屋さん、あつまる。」というイベントがありました。
出版社さん、都内の本屋さんのお店など
8店舗で開催しました。
今回は、ブースを11店舗、
さらに、「本棚に書店」と題して、
全国の独立系の本屋さん14店舗と、
本好きの15名の方々に
本棚の一区画で小さな本屋さんを
展開していただくことになりました。
さらには、本にまつわるトークイベントも
現地&配信でお送りいたします。

1月21日(金)から2月2日(水)まで、
渋谷パルコに本屋さんが大集合いたします。

暦の上でも春はまだ先ですが、
本好きさんはウキウキとお出かけください。
渋谷PARCOの8階で、
書店一同、心を春にしてお待ちしています。

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1月21日スタート!

大盛りの概要と


和氣正幸さんと。

2020年の2月渋谷パルコ8F「ほぼ日曜日」で
「本屋さん、あつまる。」というイベントを行いました。
そのときは、出版社さん、都内の本屋さんや、
編集者・河野通和さんのお店など8店舗が参加し、
3日間だけのイベントでした。

当時の様子。まだマスクをしない世界の出来事。

今回は、全てをマシマシ。
まずは開催期間を1月21日〜2月2日と
13日間に増量。
大きな机で展開してくれる
「ブース書店」を11に増やし、
さらに、どでかい本棚を30の区画わけて
14の書店と15の本好きの方々に
本を選んでいただき販売をする
「本棚に書店」というものも展開します。
そして、1月25日の夜には、
トークイベントも開催&有料配信。

ええ、今回も全ての「ほぼ日」のイベント同様に、
実家から帰るときのお土産がごとく、
大盛りにいたしました。

順を追って、ご紹介してまいりましょう。
本好きのみなさんの鼻息が
荒くなりますように(祈)。

まずは、ご参加いただくみなさまを、どうぞ!

[テーブルで展開する「ブース書店」]
※北→南にある本屋さんの順に並んでいます。
MAIN TENT | BREWBOOKS | YATO |
双子のライオン堂 | 山陽堂書店 | 本屋 lighthouse | 夢眠書店 | Bookshop Traveller | 冒険研究所書店 | 河野書店 | ほぼ日マンガ1巻堂

どでか本棚の区画に書店を展開する「本棚に書店」、
14の書店、15人の本好きの方々があつまります。

[「本棚に書店」(お店編)]
※北→南にある本屋さんの順に並んでいます(間にネット書店さんなど)。
古本いるふ | 青と夜ノ空 | ハナメガネ商会 | 太台本屋 tai-tai books | 須方書店書肆 海と夕焼 | 本屋しゃんの本屋さん | SNOW SHOVELING | Books+Paperwork タバネル | 葉ね文庫 | 本のあるところ ajiro |うなぎBOOKS | カモシカ書店 | Octopus Books ひなた文庫

[本棚に書店(個人)※敬称略]
and recipe(旅と食のユニット) |  市原真(病理医ヤンデル) |  宇賀康之(『Sports Graphic Number』編集長) |  Kanoco(モデル) |  岸田奈美(作家) |  佐藤友美(ライター) |  スソアキコ(帽子作家) |  田中泰延 (コピーライター、 CMプランナー) |  たられば(編集者) |  津田淳子(『デザインのひきだし』編集長) |  読書猿 (独学者・作家) |  名久井直子(ブックデザイナー) |  幡野広志(写真家) |  藤井亮(映像作家) |  和田ラヂヲ(漫画家)

です。

今回集まる本屋さんは合計で25店舗ありますが、
そのうち、20店舗以上に声をかけてくださったのが、
下北沢「Bookshop Traveller」の店主にして
ライターでもある和氣正幸さん。
ほぼ日の数々の本のイベントでお世話になっている
作家の浅生鴨さんのご紹介でした。

予告1回目の今日は、和氣さんをご紹介しつつ、
あつまってくださった本屋さんについて、
ざっくりお話をおうかがいしました。
(長くなっててすみません!)


和氣正幸さん。

■本屋さんを応援したい。

和氣さんはもともとはライターさんですか?
和氣
そうです。2015年にライターとして独立しました。
その前は本とは関係ない会社の会社員でした。
本と関係ない会社の人が
突然本専門のライターになることがあるんですか?
和氣
(笑)。
僕は、最初は本屋になりたかったんです。
でも本屋になる方法がわからなくて、
いろいろ調べていたんです。
そして、せっかくだから調べたことを
ブログ
(「本と私の世界」。現在は「BOOKSHOP LOVER」)に
上げていって。
結果、そちらが先にモノになったという感じです。
ライターでもありますが、本屋でもありますし、
本屋を応援することであれば
何でもやりたいと思っているんです。
今も書店もやりつつ、
本屋さんのことを応援する活動
「BOOKSHOP LOVER」を主宰しています。
だから、今回もよろこんで参加させてもらいました。

店内。いくつかの小部屋に区切られていて、中には本棚がびっしり。だからといって威圧感もゼロでついつい長居してしまうような居心地のよい空気が流れています。 店内。いくつかの小部屋に区切られていて、中には本棚がびっしり。だからといって威圧感もゼロでついつい長居してしまうような居心地のよい空気が流れています。

ありがとうございます!
僕は、自分の著作のプロモーションや
自分の出版社(ネコノス)で
全国の本屋さんに行く機会も多くあるんです。
それに加えて、もともと本好きだから地方に行ったときに
本屋さんがあれば入っちゃうという習性もあります。
だから、おもしろい本屋さんが全国にたくさんあることは
知識としてありました。
前回の「本屋さん、あつまる。」にも関わりましたが、
2回目をやるということで、
「ほぼ日」さんから相談をされたとき、
どうにか、そのおもしろい本屋さんを
渋谷パルコに連れてこられないかなと考えたんです。
それで、和氣さんと、和氣さんのお店のことを
思い出したんです。
和氣
ありがとうございます!
それが今回の「本棚に本屋」になるのですね。
そうなんです。
テーブルを出してのブース書店は、
もちこむ冊数も大量になることもあるし、
お店番こそパルコのスタッフがするので必要ないのですが、
搬入、搬出など会場まで足を運んで頂くこともあるおともうので、
気軽に渋谷まで来られる距離にある書店さんに
声をかけるつもりでした。
でも、それだと東京から遠い
お店には声がかけられないんです。
そこで、和氣さんのお店のように
小さな区画に出店してもらったらどうだろう、
と思ったんです。
和氣
うちの店は、ふつうの本屋さんとはちょっと違いまして。
もちろん、店主である僕が選書している本棚もあるんですが、
それよりも大きなスペースを締めているのは、
実店舗のある本屋さん、zineやリトルプレスの著者、
ネット書店、出版社、作家さん、
さらには本を売りたい本好きの方など、
本に関わるすべての人に「出店」してもらっている
本屋さんなんです。

この一つ一つの箱というか棚が、
一つの本屋さんなんですよね。
いま、どのくらいの数の本屋さんがいるんですか?
和氣
95ですね。
もちろんふつうに本を購入していただく
本屋さんでもありますが、
鴨さんがおっしゃるように、
いろんな種類のおもしろい本屋さんを
知っていただく機会にもなったら、と思っています。
こういう、一箱本屋のアイデアの元は
少し前にはじまった
「一箱古本市」というイベントから来ています。
それから常設のお店がいくつかでき始めたという感じです。
最初は古本でしたが、いまは新刊も扱う方が多いです。
他にも、吉祥寺の「ブックマンション」さんとか
ヒカリエに「渋谷○○書店」も最近できました。
今回、和氣さんのお店には遠く及ばないけど、
全国の本屋さんに声をかけて、
お店の本を選書して送ってもらうことはできるし、
おもしろい本屋さんがたくさんあることを
渋谷のお客さん、「ほぼ日」のお客さんに知ってもらえるぞ、
と思ったんです。
がんばって区画は30作ることにしました。
うち、15区画は本屋さんではなくて、
「ほぼ日」さんとゆかりのある本好きの方々が
セレクトをしてくださったお店になります。
和氣
個人の方の選書、ものすごく気になります!
お名前拝見するとわくわくしますね。
そうなんですよ!
つまり、本棚のうちのこりの15のスペースと、
ブース書店のうち、6店舗を和氣さんから
お声がけいただきました。
どんなコンセプトで声をかけてくださったのでしょうか?

■独立系の本屋さんって?

和氣
開催場所が渋谷のパルコだということで、
「独立系」のお若い店主の方を中心に考えていきました。
「独立系」というのはどういうことか
ちょっと説明していただいていいですか?

和氣
ざっくりいうと、
ざっくりいうと、チェーン店ではない、
個人が経営している
新刊書店・古書店のことです。
チェーンの書店さんの本は基本的には、
委託販売です。
保証金を払って委託販売をし、
売れなかった本は返品をする、
というのが基本的な形態です。
返品ができる、ということは、
売れない本はどんどんと返品し、
売れる本だけが店頭に並んでいきがちになります。
和氣
そうなっちゃうことが多いです。
それでも大型書店でしたら、スペースもありますし、
すぐには売れない本でも
置いておけるということはあって、
バラエティ豊かな品揃えになる可能性はあります。
僕も、チェーン店のなかでも
好きなお店ってたくさんあります。
ただ、チェーンではなく、
個人でやっていらっしゃる場合は
資金も少ない場合もありますし、
スペースも限られていますので、
委託販売ではない方法を取ることが多いです。
それで、本を「買い取る」わけですね。
つまり、返品ができない代わりに
掛け率がすこし良くなる。
和氣
そうです。委託販売で保証金を積まない場合は、
その本を書店さんが卸値で買い取ります。
要するに、普通の商店と同じように
在庫のリスクをとって、
仕入れをするということですね。
和氣
そのとおりです。
なので、選書に気合が入りがちになります。
「渾身の1冊」というか。
渾身の1冊(笑)。
「この本はベストセラーではないかもしれないけど、
わたしは大好きだし、これを売りたいんだ」
というものを置くと。
和氣
はい。あとは、
流行に左右されずに長く売れる本でしょうかね。
でも、それだけだとさすがにお客さんを
限定してしまうこともあるので、
街のお客さんの顔を思い浮かべて、
「これはあのお客さんが買ってくださるな」
ということで仕入れる本もあります。
2〜3割が自分でこれだというものを、
その残りが地域のお客さんをみて仕入れる、
というようなことが多いのかな、
と取材してきた感触だとそう思います。

店主の好みもありますが、
合わせて地域性というようなものも
色濃く出るわけですね。
どんな方が住んでいるか、ということも影響する。
和氣
そういうことになるかなと思います。
今回は、そういう選書をしている本屋さんが、
自分たちのお店の個性をだしつつ、
「ほぼ日」のお客さん、渋谷のお客さんのために、
本を選んで送り込んでくれる、というわけです。
今からすごくたのしみです。
本を買う予算をきめておかないと
大変なことになりそうです。
和氣
今回は独立系の新刊書店のほかに、
本当におもしろいセレクトや特色のある古本屋さんにも
もちろん声をかけています。
すべてのお店にアンケートをお願いしつつ、
僕たちの知っているちょっとした情報を付け足して、
このあと連載形式でちょっとづつご紹介していきます。
まずは、和氣さんのお店から、ですね!
和氣
僕のお店は、いま話しをしちゃいましたので、
下にインフォメーションだけのせておきましょう!

Bookshop Traveller
(東京都世田谷区下北沢)

お店の住所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目30−11
BALLOND’ESSAI ART GALLERY 3F 奥

連絡先:wakkyhr@gmail.com
お店のURL:https://wakkyhr.wixsite.com/bookshoptraveller
SNS:
Instagram→@bookshop_traveller
Twitter→@Bst_BSL

(つづく)

2022-01-12-WED

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  • 日程:2022年1月21日(金) -2月2日(水)
    場所:渋谷パルコ8F ほぼ日曜日
    住所:〒150-8377 渋谷区宇田川町15-1
    営業時間:11:00~20:00
    ※25日のみイベント準備のため
    15:00〜18:30のあいだクローズします。
    イベントについては、こちらもごらんください。
    (会場、配信チケットなど販売中です)

    [出店のみなさま]
    ブース書店:
    MAIN TENT | BREWBOOKS | YATO|
    双子のライオン堂 | 山陽堂書店 | 本屋lighthouse | 夢眠書店 | Bookshop Traveller | 冒険研究所書店 | 河野書店 | ほぼ日マンガ1巻堂
    本棚に書店(お店):
    古本いるふ | 青と夜ノ空 | ハナメガネ商会 | 太台本屋 tai-tai books | 須方書店 |  書肆 海と夕焼 | 本屋しゃんの本屋さん | SNOW SHOVELING | Books+Paperwork タバネル | 葉ね文庫 | 本のあるところ ajiro | うなぎBOOKS | カモシカ書店 | Octopus Books ひなた文庫
    本棚に書店(個人):
    and recipe(旅と食のユニット) |  市原真(病理医ヤンデル) |  宇賀康之(『Sports Graphic Number』編集長) |  Kanoco(モデル) |  岸田奈美(作家) |  佐藤友美(ライター) |  スソアキコ(帽子作家) |  田中泰延 (コピーライター、 CMプランナー) |  たられば(編集者) |  津田淳子(『デザインのひきだし』編集長) |  読書猿 (独学者・作家) |  名久井直子(ブックデザイナー) |  幡野広志(写真家) |  藤井亮(映像作家) |  和田ラヂヲ(漫画家)
    ※敬称略、本屋さんは、主に北から。途中にオンライン書店をはさみます。