橋本治さんの新作が出ます。
『 人工島 戦記――あるいは、
ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科』
400字詰め原稿用紙4488枚。
1400ページ近い超大作が、
9月24日にホーム社から刊行されます。
雑誌連載が終わってから30年近く、
締め切りにも枚数制限にも煩わされず、
橋本さんが楽しみながら書き継いだ未完の巨編が、
没後2年半の歳月を経て世に出るのです。
(詳しい説明は控えますが、未完であることは
この作品に関しては欠点ではありません)
読破するのは大変かもしれません。
でも、難しい課題ほど挑み甲斐があるように、
この本と向き合えば必ず得るものがあるはずです。
壮大にして繊細、若くして老成、
シリアスにしてお茶目……
橋本治さんらしさの詰まったこの作品を、
いっしょに読みはじめませんか?
↓ 10月15日(金)11時からの再再販分は、完売しました ↓
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ご予約うけたまわります。
「フェニックスブックスフェア」で
お受け渡し。「ほぼ日ストア」で、
3回ほど入荷を繰り返しましたが、これが最後! とした再再販が1時間ほどで
完売となってしまいました。これでは、よろしくないので、
最後の最後にしようとおもうのですが、
予約をうけたまわることにいたしました!
ただし、上限があるので先着です。上限に達したときのページの切り替えは手動なので、
予約フォームがひらいて、
申し込んだのに、予約できないこともあります。
その場合はメールでお知らせします。もちろん、ほぼ日ストア特典は
全てついています。お受け取りは、
10月29日(金)~10月31日(日)まで
神田のポートビルで行われる
書籍の販売イベント
「フェニックスブックスフェア」の
「ほぼ日の學校書店」にて。
フェアのくわしいことは、
こちらのページをご覧ください。31日の16時にフェアは終了しますが、
その時点でお買い求めいただけなかった予約は
キャンセルになります。
取り置きなどはできません。どうしても来られないという場合でも
連絡は特段必要ありません。
事情があるとおもうので、
それはそれでと思いますが、
できるだけ頑張っていただけたらありがたいです。●3つのおたのしみ特典つき!
『 人工島 戦記』
【ほぼ日の學校セット】版元であるホーム社さんのご協力を得て、
書籍に、3つのおたのしみ特典のついた
『人工島戦記』【ほぼ日の學校セット】
(定価10,780円・税込/送料別)を
ご用意しました。下敷き、書籍、手描き原稿コピー (いずれも製作中)
●書籍
『人工島戦記――あるいは、
ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科』
(ホーム社刊 付録:地図帳 税込10,780円)【この作品について】(ホーム社HPより)
千州最大の都会である比良野市では、志附子湾
を埋め立てて「人工島」を作る計画が着々と進
んでいた。それを知った国立千州大学二年生の
テツオとキイチは、すでにある市民運動に共感
することが出来なかったので、新しい反対運動
を立ち上げる。彼らにとって唯一ピンと来るの
は、「人工島? そんなのいらないじゃん」と
いう、そのことだけだったのだ。大学ではテツ
オとキイチを中心に同好会が組織され、人工島
建設への反対運動が動き始めるが、話はやがて
彼らの父母、祖父母、兄弟、近所の人々の人生
にまで脱線し、街全体の歴史とそこで生きる人
々の姿が浮かび上がっていく。架空の地方都市
を舞台に、この国の姿を描いた未完の大長編!
創作の秘密を明かす500枚を超える「人名地名
その他ウソ八百辞典」と、本作品の舞台である
架空の街、比良野市及びその周辺について著者
自身が描いた「人工島戦記地図」付。●特典その1
橋本治さんの手書き原稿コピー橋本治さんが
愛嬌たっぷりの文字で紡いだ物語と、
推敲のあとを読み取ることのできる
貴重な手書き原稿と
扉のコピーを5枚セットで。
勢いのある文字で書きつづり、
万年筆を何本も駄目にしたという創作現場を
うかがい知ることのできる生原稿コピーです。●特典その2
ほぼ日オリジナル「でっかいしおり」橋本治さん手描きの地図を両面にあしらった
おおきなしおりです。
物語の舞台である千州・比良野市には、
架空の都市とは思えない臨場感があります。
町の佇まいを
リアルに感じることのできる描写が
なぜ可能だったのかは、橋本さんが遺した
手描きの地図を見れば一目瞭然。
橋本さんの頭の中には、比良野市が
実際にあったに違いないのです。
この「でっかいしおり」がそばにあれば、
橋本さんが描き出す町の様子をありありと
思い浮かべながら物語に浸ることができます。●特典その3
『人工島戦記』をめぐる
スペシャルトーク動画限定公開の1時間程度(予定)の動画を
お楽しみいただくことができます。
「ほぼ日の學校セット」を
お買い上げのみなさまには、
9月24日からしばらくの間ご覧いただける
スペシャルトーク動画の視聴方法を
お知らせします。なお、このスペシャルトークの内容は
後日、レポート記事として公開予定です。
書籍のみご希望の方は書店でご購入ください。スペシャルトークにご登場いただくのは、
このお三方。〜 矢内裕子さん 〜
ライター・エディター。
橋本治さんへのロングインタビューを基にした
『橋本治の小説作法(仮)』を執筆中。〜 遅塚 久美子さん 〜
この本の発行人でホーム社常務取締役。
「人工島戦記」が『小説すばる』で
連載されたときの担当編集者。〜 髙木梓さん 〜
ホーム社文芸図書編集部。
遅塚さんのあとを引き継いだ書籍担当編集者。この作品が世に出るまでのいきさつや
橋本治さんにとって
この作品がどんなものかなど、
お三方のお話から探っていきたいと思います。来たるべき
「感想戦」に向けて何ヶ月か先になることでしょうが、
新型コロナウイルスの
感染拡大が収まったとき、
「読書会」を改めて催したいと思います。
もし集まっての感想戦が難しければ、
読書感想文あるいは「大好きな1行」を
募集する形になるかもしれません。
いずれにせよ、
感想を語りあえる場を
ご用意したいと思います。
それを目標に読み進めてください。
急ぐ必要はありません。
ゆったりと、橋本治さんの世界に身を委ねて、
楽しんでください。女流義太夫を通して
橋本さんとお付き合いのあった
鶴澤寛也さんは、橋本さんが
この本の話をしていた様子を記憶しています。
「(小説に出てくる架空の)商店街の
(架空の)お店のCMソングを作ったと言って
歌って聞かせてくれました。
そんな細部まで作り込んでいるんだと
驚いた記憶がありますが、
そのときの橋本さん、本当に楽しそうでした」この本を読めば、
そんな橋本さんの姿が
立ち上ってくるはずです。
さあ、いっしょに読書の旅に出ましょう。