スタイリスト轟木節子さんが
デザインを手がけているビワコットン。

2024年の秋冬は、
袖のパフスリーブが魅力的な、
新作のクロップドパフブラウス、
そしてビワコットンの定番商品はおなじみの、
クルーネックロングスリーブと
ハイネックラグランスリーブが
新色で登場します。

1枚でサラッと着ることができる、
主役としても映えるトップスでありながら、
もちろん、インナーとしても、チラッと見えたときに
きちんと存在感のある名脇役でもあります。

肌ざわりよく、
自然に呼吸してるような、
気持ちのいいビワコットンの魅力を
デザインを手がけた轟木節子さんに
たっぷり語っていただきました。
聞き手は、ビワコットンチームの

やえなおわたこです。

 


販売方法|通常販売
出荷時期|1~3営業日以内

>轟木さんプロフィール

轟木節子((とどろき・せつこ))

熊本生まれ。スタイリスト。
自然で凛とした美しさのあるスタイリングを得意とし、
着心地のよい素材を用いた天然素材の
ものづくりの監修、ディレクションも。
ファッション誌や広告等のスタイリングなど、
幅広く活躍。

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その1 新作クロップドパフブラウス

やえ
2024秋冬のビワコットンは、
究極のトップスを3アイテムご用意しました。
そのなかでも、はじめてブラウスが登場します。
ビワコットンの生地でできることを目指して、
今回も轟木さんとともに、素敵な挑戦をしました。


轟木
ビワコットンではじめて
ボタンありのブラウスを作りました。
そして個人的に好きなパフスリーブ。
やえ
主役になる服ですね。
品があってどの角度から見ても
すごくかわいいです。
轟木
パフスリーブは立体感と奥行きが出るから
1枚で着こなしが整う、嬉しいお助けアイテムですね。
朝、袖を通した時のふわっとした気持ちの華やぎも好きで、
朝の気持ちは大事です。
わたこ
素材感も気持ちよくてさわやかですものね。
轟木
ビワコットンは、
よく伸びてとても気持ちのいい独自の肌触りなのですが、
できることと、できないこともある個性的な生地で。
縫製もむずかしくて技術や工夫が必要なんですよね、
それがだんだんわかってきたということもあって、
今年の春夏はパフスリーブのTシャツをつくることができて。
この秋冬ものでも新しいデザイン、
ボタン付きのブラウスにトライしました。
1枚のブラウスを作ることが、
生地の特性と向き合いながら取り組む
製作チームにとっては
「出来たー!」という小さな感動なんですよね。
なお
むずかしいことにチャレンジしていながらも、
いつも轟木さんがワクワクされていて、
新商品のアイテムをはじめて見るときは、
毎回すごいって思うし、たのしいです!
轟木
それとサンプルチェックの試着のときに、
実際の発売は数ヶ月先なわけですが
「今、欲しい。すぐ着たい。」
って言葉が出るアイテムは、
よくできた証しっていうか、
人気アイテムになることも多いです。

やえ
パフスリーブの要素を活かしながらも、
新しいアイテムとして、また違った印象を受けました。
今回のクロップドパフブラウスは、
どういった特徴があるのでしょうか?
轟木
カジュアルな素材でパフスリーブというのが、
張りのあるコットンブラウスほど、
上品な印象でないから、
さらっとラフに着ることができます。
生地に極細い縦の筋が入っているからか、
一般的なTシャツ地で作ったパフスリーブの服よりは
きれいめな仕上がりという、絶妙なバランスです。
クロップド=ショート丈だから、
視覚的に足長に、袖口は細めの長いリブで、
バランスのいい仕上がりになりました。
裾にはゆるめにゴムが入っていて、
さっと着ただけでこなれた印象になって
いいんですよね。
わたこ
パンツにインしなくても、
インしたように見える丈感ですね。
轟木
はい。ボタンを留めて内側にひと折りすると、
ボトムにトップスの裾を入れてふわっとさせる
ブラウジングしたように見えます。
着やすいショート丈の服だと思いますよ。
ボタンを下から二つだけ留めて、
内側に折ってもすてきでした。
ボタンを全部あけたら、カーディガンとして、
ロングワンピースの上から羽織ってもいいですし。
ほぼ日の読者のみなさんの中には
「ビワコットン友の会」と言ってもいいくらい
たくさんビワコットンの服をお持ちのかたも
いらっしゃるんじゃないかと思うんですけど、
今までのビワコットンは
シンプルなデザインが多かったから、
それと合わせるのも
生地的セットアップになっておすすめです。
ここではワイドパンツや
ギャザースカートと合わせていますが、
デニムにもかわいいですよ。
これからの肌寒い季節には、
わたしは中にあたたかいインナー、
「ヨハ」とかメリノウールの薄手の長袖を着たら、
ちょうどよく快適に過ごせそうだなと思っています。
なお
重ね着もかわいかったですね。
轟木
ここ数年すてきなニットベストがたくさん出ていますよね。
サイドが深く開いてるようなものとか、
そんなベストにもボリュームのある袖を
合わせるときれいです。

轟木
2サイズ展開で、けっこう丈に差をつけたから、
ショート丈でなくふつう丈のように
着たい方はM~Lサイズを選ぶのもありです。

轟木
袖のリブが見えないとよりきれいめになりますね。

やえ
クロップドパフブラウスにほどこされている
首元のステッチが、色によって違いますね。
アクセントになっていて、とても魅力的です。
ボタンとの兼ね合いを考慮して、
コントラストをつけるかつけないかなど、
ビワコットン製作チームのカイタックさんと相談をして
つくったと伺いました。
轟木
はい。生地の色とは違う糸で首元にステッチを入れて、
ネックレス代わりの小さなおしゃれですかね、
写真によりで写ったときに、
こうちょっと在るとなんかいいでしょ。
マグノリア(オフホワイト)と
ティーリーフ(グリーン)はボタンも
コントラストをつけてアクセントになるデザイン。
濃色のチャコールはシックにまとめようと思って
ボタンも馴染ませる方向にしました。
わたこ
けっこう印象や雰囲気が変わりますね。
轟木
今回は自然の中で着ても
しっくりくるようなデザインに落ち着きました。
全体的にやわらかいシルエットでゆとりがあって、
内になにか育んでいるような、
やさしいオーラの服になったなと思います。

なお
今回のアイテムはすべて新色になります。
「Magnolia」「Tea leaf」そして「Charcoal」。
どれも素敵な色味になっています。
轟木
「Magnolia」マグノリアは和名は木蓮。
この色、気に入っています。
柔和なやさしい色。
肌馴染みもよくていろんなボトムと合わせやすいです。
ビワコットンの生地は、縦に筋が入っているんですけど、
その筋があるからほんのり陰影ができるんです。
「Magnolia」は光が当たると白っぽく輝いて見えるところが、
いいなぁと思って。
「Charcoal」チャコールは、
今までにビワコットンで作ったことのない
深い炭色。落ち着く色です。
少ーしだけ緑味を帯びていて、
自然の中にあるような色が表現できてうれしいです。
モダンでもあるし、ナチュラルなスタイリングにも、
これからの季節のウールの服にも
しっくり馴染むと思います。
「Tea leaf」はニュアンスのある主役色。
淡いグリーンだから、
白やベージュの代わりになるというか、
白い服を合わせるはずのときにこれを着ると、
ちょっと新鮮な着こなしになると思いますよ。
きれいなティーリーフの緑は気持ちがほころぶというか、
無意識でだけど少し和むというような。
リラックスカラー、穏やかな色ですね。
やえ
サイズ展開は2サイズ、
「S~M」と「M~L」となっています。
小さいサイズと、大きいサイズとで、
袖のゆったり具合と裾の長さが違いますね。


△サイズSM


△サイズML

轟木
低身長、高身長、
どちらの方が着てもショート丈になるように
丈の差がある2サイズを作りました。
160cmくらいの方だったら
S~Mサイズを選んでいただいて。
袖はどちらのサイズもゆったりしています。
ショートでなくふつう丈に着たい、
カーディガンとして主に着たいと思った方は
上のM~Lサイズを選んでもいいですね。
167cm以上の方はM~Lがよいかと思います。
わたこ
裾が短いコーディネートだと、
スタイルアップしますね。
特に、このアイテムはどこか着痩せするような、
すっきりとしたイメージがあります。
轟木
ビワコットンって生地の特性で、
エンボスのように、
生地に細い縦の筋がスーッと入ってるから、
視覚的にも細いストライプが入ってるのと一緒というか
それで縦に陰影が出るので
実はすべてのビワコットンが、
視覚的に少しすっきりと見えてるんではないかな
って思ってるんですよね。
やえ
おもしろいです!
あんまり気にしなかったけど、そうですね。
もし、横に陰影があったら、
ちょっと太く見える、ということかもしれないですね。
縦か横のちがいで、大きく見え方がかわりそうです。
縦で良かった(笑)

なお
次回は定番商品の
クルーネックロングスリーブと
ハイネックラグランスリーブです。

(つづきます)

2024-10-24-THU

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