インスタグラムにアップされる、
愛猫・かぼすくんの何気ない表情。
「かわいい」という声が聞こえてきそうなほど、
飼い主の溺愛ぶりが伝わってきます。
その飼い主とは、神保町よしもと所属、
芸人のヨネダ2000・愛さん。
愛さんは動物の専門学校に通い、
ドッグトレーナーの資格を持つほどの動物好き。
「キャットスペシャリスト」という資格も持ち、
猫について専門的に学んだ経験もあります。
愛猫のこと、学校で学んだこともうかがいながら、
かぼすくんとの濃密な日々を撮った
写真もおとどけします。

かぼすくん

猫の写真:ヨネダ2000愛さん提供

>ヨネダ2000愛さんプロフィール

ヨネダ2000愛

1996年9月19日生まれ、神奈川県出身。2020年4月に相方の誠とヨネダ2000を結成。「M-1グランプリ2022」決勝進出、同年「女芸人No.1決定戦THE W」ファイナリスト、「第43回ABCお笑いグランプリ」決勝進出など成績を残している。愛さんの趣味は動物鑑賞と音楽鑑賞、ドッグトレーナー、キャットスペシャリストの資格を持つ。

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1ラブ、かぼすくん。

──
はじめまして、
今日はよろしくお願いします。
愛さんのインスタグラムに
ときどき登場する、
愛猫かぼすくんの写真が大好きです。
ありがとうございます。

──
ヨネダ2000のネタも大好きなので、
ねこの日に登場いただけてうれしいです。
いえいえ、こちらこそ、うれしいでございます。
──
インスタグラムからも、
かぼすくん愛が伝わってくるのですが、
どんな性格のねこですか?
人に甘えてばかりですね。
──
ねこだけど人懐っこいんですか。
オスの「茶トラ」って、
甘えんぼうなねこが多いらしいです。
実家でも「茶トラ」を飼っていたんですけど、
メスだったのでわりと
“自分の世界”を持っているというか、
あんまり甘えんぼうなイメージは
なかったんですよね。
はじめてオスの茶トラを飼ってみて、
かぼすだからってこともありますけど
ものすごく甘えんぼうです。
ずっと、ずーーっと、すっごいずっと、
膝のうえにのっています。
──
ずっと、ずーーっと。
一生、のってます。
私が動かないかぎり。
──
座ったら、最後。
そんな感じですね(笑)。

──
そんな人懐っこいなら、
おうちに帰ってきたら
玄関までお迎えしてくれるタイプですか?
そうですね、玄関まで来て、
一回「ニャー」ってないて、
誘うんですよ、私を。
「こっちに来い」と。
──
カッコいい(笑)。
リビングに導かれると、
いきなり床から私の胸にむかって
飛び乗ってくるんです。
──
おおー!
それを、帰ってきたら毎日必ずやります。
──
かぼすくんのルーティンなんですね。
ただ、荷物を置く前に
「やってくれ、やってくれ」と
ねだられるんですけど、
いったん荷物を置いて着替えてから
たわむれたいじゃないですか。
なので「ちょっと待ってて」と言うんですけど、
ずっと付いてきます。
ときどき、待ちきれなくて、
背中にのってきたりとかします。
──
我慢ならなかったんですね。
「まだだからね」とか、
いっつもやってますね。
それも、楽しいですけど。

──
胸にジャンプをしたら、
そこからはまったりタイムですか?
胸ジャンプは何回かやるんです。
ひとしきり遊んだあとは、
基本的に膝のうえにずっといます。
──
のどもゴロゴロとなってますか?
なってますね。
ただ、わりとずっとゴロゴロ言ってて、
胸にジャンプされるときも
ゴロゴロ言ってます(笑)。
──
‥‥かわいい。
かわいいんですよ。
今朝、ヒゲを見つけて。
抱っこしていたら、
「あれ‥‥ヒゲ‥‥!」って。

──
おお。
ひさしぶりに見つけて。
飛び乗ってきたかぼすを一回下ろして、
「ちょっと待ってて」って言って、
いそいでひろって、
どこに入れようかなって
ひとりではしゃいでました。
──
めずらしいですもんね、ヒゲ。
掃除しちゃったりして見つけられないんで、
今日はたまたま見つけられて
テンション上がりました。
ラッキーデーですね、今日は。

──
かぼすくんとの
出会いのきっかけは?
私の母もねこが好きなんですね。
保護活動のようなことをしていて、
雪が降った冬の日に
実家の川の近くの溝みたいなところに、
野良猫が落っこちゃってたみたいで。
──
なんと。
母はどうにか助けて、
一緒に保護した友人のおうちに
元気になるまで
引き取ってもらったんですけど、
じつは、その子が妊娠していて。
ある日とつぜん3匹子どもを産んだんです。
──
それは、びっくりしますね。
朝起きたら、猫が増えてたみたいで。
さすがに友人の家も
ねこを4匹飼うのは難しいとなり、
引き取り先を探していると
母から連絡が入ったんです。
実家は2匹ねこを飼っていて難しいし、
どうしようかと悩んでいたので、
なんとなくその時に「飼う」という
選択肢を思い浮かべて。
──
当時、お仕事は?
まだ芸人になりたてだったので、
ほぼバイトしかしてなかったです。
なので、お金の面では心配が大きかったですね。
育てられるのかなって。
──
アルバイト生活でねこを飼うのは、
かなり勇気がいりますよね。
責任もありますしね。
ただ、かわいさが勝ってしまいました。
──
見に行ってしまったんですね。
見に行く前から
写真がたくさん送られてきていて、
かんぜんに誘導されてました(笑)。
──
生まれたての子猫の写真は‥‥ズルいですね。
ズルいですよね。
ずいぶん悩みましたけど
「養うためにがんばろう」と心を切り替えて、
そうして迎え入れたのが、かぼすです。
同期の女の子とルームシェアをしているんですけど、
その子といっしょに育てています。

──
周りも受け入れてくれたんですね。
それはすごく助かりましたね。
ただ、相方(誠)は心配していました、
仕事と両立できるのかっていうところで。
──
なんと説得したんですか。
「大丈夫です」って、ひと言。
──
信頼関係を感じます(笑)。
相方も動物が好きなので、
育てることの大変さをわかってたんだと思います。
だから、冷静に考えて聞いてくれたんで、
そこで自分もあらためて「がんばろう」って
思えたのでよかったですね。
──
最初はたいへんでしたか?
実家でもねこを飼っていたので、
育てること自体はそんなにたいへんじゃなかったです。
お金もどうなることかなと思いましたけど、
ありがたいことに、
徐々に賞レースで結果が出て、仕事が増えて。
──
かぼすくんが来たあとなんですね。
『女芸人No.1決定戦 THE W』決勝戦に進出したり、
『M-1グランプリ2022』で決勝に進んだり。
私はかぼすのおかげだと思っています(笑)。
──
がんばる原動力になっていたんですかね。
あと、“幸運をよぶ”って言われている
かぎしっぽなんですよ。
──
わあ、それはめずらしいですね。
堂々としてなくて、
触るとわかるかぎしっぽ、
という謙虚な感じも好きです。

(つづきます。)

2024-02-22-THU

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  • 神保町よしもと漫才劇場に、ヨネダ2000が出演中!

    ほぼ日からほど近く、
    神保町にある「神保町よしもと漫才劇場」は
    芸歴10年目以下の芸人が舞台に立つ劇場。
    ヨネダ2000もここに所属しています。
    いまや、大注目の方々が、
    たくさん所属する神保町よしもと。
    『M-1グランプリ 2023』優勝の令和ロマン、
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    ナイチンゲールダンス、
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