バフンウニの嘆き。  Nageki Of Bahun-uni


名称 スケベニンゲン
所在地 地区
英名 Scheveningen
所在地 オランダ南ホラント州
意味 北海に面し、長い砂浜と
観光漁港を有する
オランダのリゾート地。
東京銀座に、この名前の
レストランがある。
嘆きその31 スケベニンゲン

わが輩は、地区である。
名前は、スケベニンゲン。
オランダの、とあるリゾート地区である。
「地区」のしゃべりを、まあ聞きたまえ。
そうそう聞けるものではないのだから。

オランダ語に最も近い日本語の表記は、
「スヘーファニンゲン」。
この発音がむずかしいのは、わが輩にもわかる。
だがしかしだ。
スヘーファニンゲン、スヘーフェニンゲン、
スヘフェニンゲン‥‥スケフェニンゲン‥‥
スケベニンゲン‥‥助平人間。
なんなのだ、それは。
「空耳アワー」か。

まあ、いい。
そうやって発音で遊ぶのは、まあいい。
百歩ゆずって、スケベニンゲンでいい。
遊びたいなら遊べばいい。
わが輩が嘆きたいのは、
その残念な発音のことではない。
嘆かわしきは、
妙な見栄を張る人々の、その心根だ。
スケベ人間の、なにが可笑しい。
当然のことではないか。
なぜ「自分はそうじゃない」という顔をする。
そもそも、人はみな助平なのだ。
生殖行為に強い興味を抱くからこその、繁栄。
ソレを大好きなのは、当たり前。
助平は、動物としての正常な衝動である。
健康的なお色気、おおいにけっこう!

先日、南太平洋の「エロマンガ島」という島から、
嘆きのしらせを受け取った。
日本人が笑うというのだ。
笑わせておけ、と返事を送った。
良いではないか、と。
人間はみな、そういうものなのだ。
それこそが、命。
健康的なお色気、おおいにけっこう!

ただ、
ニヤニヤと、半笑いするのはいただけない。
「私は助平じゃないです」という、その態度。
わが輩はそれが嘆かわしい。
ニンゲンよ、素直になりたまえ。
繰り返す。
もはや嘆きさえも超え、わが輩は、
声高らかに笑顔で叫ぼう。

健康的なお色気、おおいにけっこう!!

(つぎなる嘆きへつづく)

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2010-08-03-TUE