NANASHI
中卒でいいんじゃない?
名無権兵衛・15歳・デビッドリンチ目指す。

第6回 早朝。

浜崎橋お天気カメラ(TBS)を見ながら書いています。
早朝にやってる番組が異様におもしろい。
ハワイとかをバックに聞いたことも無い音楽が流れ続ける。

それが延々と続くだけなんだけど、
飽きずにいつまでも見ていられる。
6時くらいになって、まともなニュースとかが始まると
ちょっとガッカリする。

とにかく地味に展開するだけなんだけど、
ここまで人を引き付けるものはなんなのだろう?
と、考えてみた。真剣に考えるのも嫌だから、
ダルく考える。すると、色んな可能性が見えてきた。
例えば、あの番組は一種の「憧れ」なんじゃないか?
早朝の時間帯なんて、フツウの人は見ていない。
ましてや、幼稚園くらいの子供なんかは
「早く寝なさいっ!!」って言われるんだから、
それに逆らえるわけもなく、見れるハズがない。
しかし、幼稚園生ながらに、
「早朝」への憧れを持っていたのは覚えている。
「深夜」ってのは大抵大人が起きていたので、
強い憧れが無い。
本当に憧れたのはもっと深い、大人も起きてないような
「早朝」にあった気がする。

外がまだ暗いのもあの番組を引き立たせる
スパイスになっているだろう。
あの時間帯に何もしないでじっとしているのはツラい。
無音の世界であの番組は救世主だ。
ただ音楽を聴いているだけでは、まだ孤独だ。
あの単調な映像と合せて、始めて孤独じゃなくなる。

さらに、あの時間にはまだ余裕がたっぷりある。
七時くらいのニュースを見ているときは、
「学校めんどくせーなー」とか思いながら
着替えをしているので、余裕なんてない。
ほぼ毎日「めんどくせーなー」の時間を
経験しているわけだから、早朝の脱力感は貴重だ。

テレビで映画を見るのも早朝がいい。
暗いうちから見始めて、終わった時にふっと外を見ると
夜明け!ってのが気持ちいい。
その一日がとても明るい気がする。
早朝のお天気番組から、
「毎日が楽しいかどうかは気持ち次第なんだな」
っていう考えまで達した。
と、くだらない事を書いているうちに
マトモなニュースが始まっている。
そろそろ寝よう。では・・・。

2000-02-24-THU

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