NANASHI
中卒でいいんじゃない?
名無権兵衛・15歳・デビッドリンチ目指す。

第10回 学生でなくなった自分。

4月の1日に、ついに学生卒業を果たした。

夜になると、翌日に向けた、
学校で披露するためのギャグを考えることがある。
しかも、学校を卒業したことに5分間くらい気付かずに、
考え続ける。

5分後に自分が卒業したことにやっと気付く。
静かな空間で、静かに重要な事に気付く・・・。
これほど空しい事はない。

その事を友達に話したら「おめー、芸人だなー」って
言われた。
一般的には、夜にギャグを考えるということは
少ないらしい。
しかし、さすがに9年間もそれを続けると、
癖になってしまうものだ。

ギャグを考える時は、個人向けのやつと、
クラス全体にうけるようなやつを考える。
個人向けのやつだったら、
その人とたまに会うときにさりげなく披露すればいい。
しかし、クラス全体向きのやつとなるとそうもいかない。
これから先、クラス全体が集まることは少ない。
全体向きのギャグを考えているときに
自分が中学卒業した事を思い出してしまうと、
余計つらくなる。

なんだかんだ言っても中学校生活は
楽しかったんだなー、とその時痛感した。
これからはワールドワイドなギャグを考えて行こうと思う。

中学を卒業してから、いろんな事が本格化してきた。
今までぼやけてきた「先の事」ってのが
だんだん後回しにできなくなってきたので
なんとなく立てていた予定が現実味を帯びてきた。

一番大きく変化したのが
本格的に英語を習い始めた事だ。
本格的って言っても、英語教室とかに
通い始めた訳じゃないが、
英語の得意な友達に教えてもらっている。

改めてやってみると、やっぱ英語は難しい。
まだまだ先は長くなりそうだ。
とりあえず出発予定の10月までには、
生活会話は身に付けておきたい。
6ヶ月の間、英語漬けの生活をしていこうと思う。
いつ英語で夢をみるようになるんだろう・・・?

2000-04-06-THU

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