第11回 働かなくては!
もうまわりの人達は高校生活が始まっているようだ。
みんな忙しいらしく、さすがに毎日は遊んでいられない。
部活もそろそろ始まっているそうだ。
自分も、この乱れきった生活を
なんとかしなくてはならない。
みんなが勉強している時間に
ぐっすり寝ているのはどうもしのびない。
もともと朝は苦手で、中学生の頃は
「朝ぐっすり眠れるというのは
どんなにすばらしい事だろう」と良く思った。
朝7時に無理矢理起きる度にそう思った。
僕は絶対二度寝をした。いや、それ以上寝てた。
目覚し時計が10分おきに鳴るので、
8時までには7回鳴る。つまり六度寝。
最低でも8時には起きないと遅刻するのだ。
しかし8時に起きた場合、
支度をする時間は5分しかない。
罰ゲームのような忙しさだ。
それでも遅刻は一度もないのだから、
我ながらよくやっていたと思う。
それが今では、昼過ぎまでぐっっすり寝ている。
睡眠時間が10時間をこえる日も多い。
あの早起き地獄に申し訳がたたない。
しかし、早起きしてもすることが無いのだ。
早起きしてニュース等を見ていても、
1時間もすればまた寝てしまうだろう。
早起きするには理由が必要だ。
無理矢理じゃないと、朝早く起きるなんて無理だ。
そこで、朝に起きる理由を考えてみた。
やっぱりバイトが一番だと思う。
やっぱり、何か働いていないと腐ってしまう。
休日はツラい平日があるからこそ楽しい。
その感覚がマヒしてしまう。
働かなくては!
しかしバイトをさがそうにも、
15歳じゃどこも雇ってくれない。
最低でも16歳以上でないとダメなようだ。
偽ったらまずいのだろうか?いや、まずいだろう。
友達に聞いてみても、誰もバイトしてない。
たまにしてる人がいても、
親の仕事の手伝いだったりする。
そこで、友達と新しい仕事を考えてみる。
未成年でもできる元手のいらない仕事はなんだろう?
悩んだ末に、名案がでてきた。
「誕生日祝います」
・・・誕生日祝い屋である。
殴られ屋とか、路上マッサージ師とかと同じ匂いのする、
あたらしい職業。
寂しい一人暮らしの人などに、
低価格で夢のようなひとときを・・・。
これはなかなかの名案だと思う。
賛同する人が集まったら実行するかもしれない・・・。
ちなみに、只今映画撮影中です。
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