第13回 衝撃的な一日
先日、バイトの面接に行って来た。
面接が終わった時は採用という事になっていたのだけれど、
後日電話がかかって来て
「18歳未満はちょっと……」という理由で
断られてしまった。
くっそー! あらためてキビしさを確認しました。
しかし、このバイト面接の日は僕にとっては
いろいろと衝撃的な事件が起こった。
まずは面接地の三鷹のすがすがしさ。
まず、駅が最高だった。
白い地面で光の具合も充分だった。そして、広い。
町全体を見ても、道が広くて気持ちいい。
やっぱり、都心とは雰囲気が違う。
この面接日は、久しぶりに電車に乗ったので、
「電車の雰囲気」をすっかり忘れていたのだが、
乗り換えをしていくうちに勘がもどってくる。
そして事件は起こったのです。
「Excuse me.」と、荻窪駅で
いきなり外国人の方に話しかけられた。
外国の人と1対1で話すのは初めてだし、
まさか駅で話しかけられるとは思ってなかった僕は、
とっさに「はい」と日本語で答えてしまった。
そのあとその人は、ハイスピードで
(英語の普通のスピード?)で話し始めた。
頭が真っ白になった。まさに流し聞き。
英語が理解できないというよりも、
目の前で外人さんが話していることが新鮮すぎて、
英語の内容にまで頭がまわらなかった。
唯一ハッキリ聞えたのは、「need」という単語だけ……。
流れ的に乗り換えの事とかを聞かれたらしいのは感じたが、
何を言っていいのか当然わからない。
そこで最後の気力をふりしぼり、
「I can not speak English.」
とだけ言った。
すると相手は「Oh!」と悲しげな表情を見せた。
申し訳ないなと思い、「Sorry.」とだけ言い残し
逃げるようにその外人さんから離れる。
初めて街で外人さんに話しかけられたのが
新鮮でうれしかったが、しばらくして、
おいおい! と思い直す。
そういえば俺はアメリカに行くんじゃないか!
こんなことでどうする!
帰りの電車の中ではそればっかり考えていた。
あらためて英語を本気で勉強しようと思った出来事でした。
帰りの車中では、隣に座っていた女子高生が
「外国人」のことを「エセ人間」と言っていた。
普通ならば、僕もこの人達と一緒に勉強するんだなー。
なんて思っていると、6駅も乗り越してしまった。
その駅で、インド人風の女性が二人乗ってきた。
インド人の女性が着る服(サリーとかなんとか)を
着ていて、額に点があったから多分間違いないだろう。
その人達は席はガラガラなのに、
わざわざ僕の向かいの席に座った。
一瞬目が合う。イヤな予感が走る。
案の定一人が話しかけてきた。
英語じゃないっぽいから
多分ヒンドゥー語だったんだと思う。
ヒンドゥー語なんてわかるわけないだろう。
しかし、向こうは真剣に話しかけているようなので
「Sorry.」とだけ言って、
急いで電車を降りた。
なんで逃げなくてはならないのだろう?
しかし、逃げずにはいられない。
ま、どうせ乗り越してたんだけど。
まったく衝撃的な日でした。
ちなみに、今は新しいバイトの面接を受けたので、
その答えを待ってるところです。
受かるといいけどな。
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