NANASHI
中卒でいいんじゃない?
名無権兵衛・15歳・デビッドリンチ目指す。

第14回 バイト探しマシーン

前回、面接を受けて答えを待っている状態だったが、
またもや落ちた。
しかし、今回落ちたことでかなりフっ切れた。
予想以上にきびしいらしい。
まあ、みんなあれだけ職を探してるんだから
しょうがない気もする。
予想以上にきびしい現実を見ることによって、
「最低のパターン」がよく見えるようになる。
次に落ちたとしても
「最低のパターン」を知っているため、
そんなに戸惑う事はないだろう。
受かればうれしいし。
そんな折、近くの工場で
アルバイトを募集しているのを発見。
また受けてみようと思う。
こうなったら「バイト探しマシーン」と化して
挑むしかない。

2回目の面接地は五反田だった。
三鷹がかなり高貴で
すがすがしい雰囲気がしていたのと対照的に、
五反田は完全なビジネス街といった感じ。
巨大建造物マニアの僕としては
ビルがいっぱいあるのはうれしかったが、
西新宿のように洗練された感じが少ないとおもう。
しかし、面接場所のビルが見つからなくて
30分くらいさまよっていたら、
思わぬ安らぎポイントを発見。
目黒川沿いは妙に田舎っぽくなってるじゃないか!
ビルに囲まれた中にこういう場所を発見するとホッとする。

その後15分間街をさまよい、
結局銀行の前にいたガードマンに道を聞いて、
やっと着いた。
(1時間前に五反田に着いていたので、
 この時点で10分くらい余裕があった)
しかし、この日は猛暑だったので
これ以上歩いたらヤバい! と察し、
とりあえずベンチに座って本を読む。
最初は他のベンチにサラリーマンの方々が座り
弁当を食べていたようだが、
1時に近付くと、次々と人は消えていった。
昼休みは1時までらしい。
こういう会社員の方々のリアルな日常を
目の当たりにすると、
やはり家でじっとしているよりは
働いているほうがいいと思う。
学校にいるときは少しでも休みがほしかったが、
いざ休んでいると全てにおいて物足りなくなってきた。
今、高校生になった友達の話を聞いてみても、
つらいところもありそうだが
毎日何かをやっていればダメになることはないと思う。
こうやって高校に行かない道を選んだからには
ちゃんとやることを見つけなきゃいけない。
やることが最初からあった中学校が
いかに楽だったかがわかった。
とにかく何でもできる状況にある分、
マニュアルなど一切無いので
それをしっかり自分で定めて実行するだけの力が必要だ。
ここまで来たからにはやるしかない。
とりあえずバイト探しに本腰を入れて頑張ろうと思う。
渡米予定の10月も後わずか。
すごく楽しみになってきているが、
いろんな現実が見えて来ている。

2000-07-01-SAT

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