NANASHI
中卒でいいんじゃない?
名無権兵衛・15歳・デビッドリンチ目指す。

第31回 年齢や国籍のこと

意外なことに、
人種や国籍による違いはあまり気になりません。
スイス人でもベネズエラ人でも台湾人でも
イタリア人でも、楽しい奴は楽しいし、
つまらない奴はつまらないですし。
今、面白い感じがしているのは、台湾人です。
なんか面白いです。
なんというか、良識をもってふざけている、
という感じがします。
普段はラフでたまに奇行があったりするけれど、
いざとなった時は真面目に、
真剣に物事を考える事が出来る人達なんだと思います。
多分、あの人たちは世界の事や
自分の事を軽くは考えてはいないはずです。
しかし、「普段は楽しく行こうぜ」と言える
強さを持っているんじゃないかと。
話していても嫌な気持ちになることは無いし、
多分、みんな頭のいい人たちなんじゃないかと。
かっこいいな、と、僕は思います。
そういう人には憧れます。
で、台湾人のうち何人かは
アメリカに来る際に
アメリカンネームを考えてくるんすよ。
何故なら、アメリカ人にとって
台湾人の名前はむずかしいから。
覚えられないんですね。要するに。
というか、僕もイマイチ覚えられません。
難しいですよ、あそこらへんの名前は。
で、アメリカンネーム。
大抵はベタなやつです。ジョニーとかマイクとか。
たまにステファンとかイアン
(これはどこの国の名前なのかわからない)とか、
何故?っていうのもあります 。
最初は、アメリカンネームを持ってる人は
何か特別な事情があるんだと思っていたのだけれど
(宗教の関係とか)、
どうやら他の国の人に
名前を覚えてもらえないから
ただ何となく好きな名前をつけてるだけらしい、
ってことがわかりまして 。
なんか楽しくなったんで、僕も一応つけてみましたよ。
アメリカンネーム。『ロビン』です。
超テキトー。
「ああ、ロビンでいいっすよ、ロビンロビン」
って決めました。
いまだかつて使ったことが無いですけど。
でも気に入ってます。源氏名感覚で。
で、台湾人の友達にアンディってのがいるんですね。
この人がもう最高で。
なんか、もうクルってます。
たまに高音域の声を出してすぐにやめてみたり、
人の名前を変な感じに間違えてみたり、
中途半端に手だけで踊ってみたり。
これを全て真顔で。シュールです。
そして、時たま見せる笑顔もまた・・・。
彼には多くの友達がいるし、
やっぱり頭の回転は速い人なんだろうなぁと思います。
人づてに聞いた話では、電車の中で
「そのクツ、ヤバクールだね」と
話しかけてきたアメリカ人に対し
さわやかなトークを交わしたとか。
なんというか、人を引きつける才能があるんでしょうね。
アンディには。
とにかく僕も場所にいづらくなったら
アンディを探してますし。
一種の天才だと思います。彼は。
そんな彼は25歳。
日本にいたときには考えられない事ですが、
年上とも対等につきあっていけてるんですね。
僕は大の年上嫌いだったんです。
年上と一緒にいると苦しくなってくるんですね。
だけど、こっちにきてからはそこらヘンはラ
フになってきています。
というか、16歳より下の人もなかなかいないですしね。
避けてばかりもいられないです。
とにかく、年上に対して
『年上に対する対応』だけじゃなく
『友達としての対応』ができるようになったんですよ。
日本人に対してはまだ年上アレルギーは残ってますが。
とりあえず他の国の人たちに対しては
あまり年齢が気にならないのです。
さすがに老人になると違ってきますが。
でも、みんな呼び捨てなので面白いです。
老紳士に対して
「ボブ、コレ何?」とか普通に言ってますからね。
フォーマルな場面意外ではMr.とかつけないですし。
老紳士も僕のことを名前で呼びますし。
姓では呼ばれません。
というか、姓を名乗る事が本当に少なくなりました。
全然名乗ってません。忘れてしまいそうです 。

ちなみに、8月4日で滞在期間半年になりました。
英語難しいですけど、なんとかなるもんです。
中卒レベル(しかも成績悪い)の
英語力しかなかった人でも、
今は上級クラスにいますし。
まあ、異様に難しいんですよ。
ですけど、成長はちゃんとしていってますね。
はやくネイティヴばりに喋れるようになりたいです。

2001-08-13-MON

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