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マルケサス諸島へ出発しよう!
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滝つぼに神がニョロめく |
ここは仏領ポリネシア・マルケサス諸島のヌクヒバ島。カヌーで東南へ漕ぎ出せば、晩年のゴーギャンが住んだ島にぶつかる。さて‥‥と、石川直樹は歩き出す。一歩づつ、この地を「確かめる」かのように。目指すは島の最深部に位置する聖地。途中、朽ち果てた村で「鬼」に逢う。顔の右半分にビッシリ刺青を彫った男だ。彼は、カメラに、優しく笑ってくれた。うん、ここは鬼ヶ島じゃない。やがて聖地に到着。はらはらと、天から光が降ってくる。無音。タツノオトシゴとカモメの混じったような鳥が横切る。地球にいる気がしない。さらに奥へと進み、見事な滝つぼの前へ。大きな物体が滑らかに動いた。見ると、1.5メートルはあろうかという巨大ウナギが、足元でニョロめいている。神だ、と思った。‥‥話が全体に「ドラクエ」みたいだな。
2010-12-20-MON
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