ニュースのご近所。
あの出来事、近くで見るとこんな感じ。

第14回 田中真紀子さんのご近所。


みなさん、こんにちは!
いままさに渦中のニュースの
ご近所に住んでいる方からのメールが届きましたよ。
さっそく、ご紹介しますね。







・我が家は目白、そう田中真紀子さんの住む
 有名な「田中御殿」のすぐちかくにあります。

 昨日は田中真紀子議員辞職のニュースで
 うちの周りは大渋滞!

 テレビの車の黒塗りのハイヤーまで
 田中御殿の前後数百メートルにわたって
 駐車の列ができておりました。

 田中御殿のすごいところは、
 御殿の前まではとても道が広くて
 街路樹も植えてあって
 そりゃきれいな住宅地、ってかんじなんですけど、
 そこから200メートルぐらい行くと
 いきなり狭くなって普通の町並みになるんです。
 
 おかげで今回くらい大事があると、
 狭い道にある我が家の前まで
 テレビの車がきてとても迷惑!

 そういえば神楽坂の一方通行は
 田中角栄が国会議事堂に通いやすいように
 午前と午後で方向が
 かわるようになったっていうしなぁ。
 政治家の力ってやっぱりすごいんですね。
 (うなぎ)






道の幅の広さが、田中御殿と
そこからすこし離れたところとでは大違い、
っていうところが、リアルだなぁと思いました。

そしてお次は、最新ニュースではないけれども、
ニュースのまん中に入っちゃった方のメールです。







・ニュースのご近所にいたわけではなく、
 真ん中に踏み込んでしまったことがあります。
 99年のクリスマスの2日前の夜。
 私たち家族は用事で京都に行った後、
 名神高速京都南I.C.の近くで食事をしました。
 また0歳だった長男がウンチをしてしまったため、
 店でオムツ交換するのも何だかと思い、
 京都桂川サービスエリアに寄ったんです。

 私は長男を抱いて女子トイレでオムツ換え。
 主人と当時5歳の娘はその間にジュースを買いに
 自動販売機に行っていたそうです。
 時間は午後10時30分。車に戻り、出発。
 確か吹田のI.C.で高速を降りた初めての信号で
 事件が起こりました。
 私たちの車は信号から2台目にいたのですが、
 後ろの車にいた身体のデカい、人相の悪い
 中年男性4〜5人が前の車を囲んだのです。


 「暴力団抗争か?!」と主人は思ったと言います。
 ところがその男性たちは前に2人を残して私たちの車に。
 そしてドアを開けるや何も言わず主人は
 首に腕を巻かれ、手を押さえつけられました。
 助手席にいた娘も、別の男性に
 背中から抱きかかえられていました。

 一瞬の出来事。
 何が起こったのかわかりませんでした。

 男性達は「警察や」と言っていたと思います。
 主人は辛うじて「警察手帳見せてください!」と
 叫ぶことができました。いつしか私たちは
 6人の警察官に囲まれていたんです。
 全員が一斉に警察手帳を目の前に出しました。
 
 私はなんだかワケがわからず
 ポカンとしているのにかかわらず、
 手帳の<大阪府警>の文字が横書きだったことだけは
 ものすごくよく覚えているのです。
 
 後からわかったことなのですが。
 当日、大阪北部のある住宅街で8歳の女の子が
 誘拐され、身代金が要求されていたのでした。
 間もなく警察官達は、どうも自分達が追っていた人物と
 主人が別人であることに感づいたようです。
 
 私と息子が一緒に乗っていたことと、
 娘が小さいことから「おかしい」と思ったようです。
 幸い、私が娘の身分を証明できるものを
 携帯していたことと、娘が恐怖に震えながらも
 「○○ちゃんやね?」の言葉に
 うなずくことが出来たことなどで
 10分ほどで疑惑が晴れました。
 
 それでも主人の免許証はもちろん、
 私と主人の携帯電話の発信と着信履歴、
 車の中などすべて調べられ記録されました。
 「何かあったんですか?」と聞いても
 警察官は「いや、別に…」なんて言います。
 状況が「いや、別に」じゃないんだけど、
 それ以上にその警察官の白々しい演技が笑えました。
 
 あと、6人の男性以外に
 スーツ姿の細身の男性がいたのも覚えています。
 いかつい男性たちは、すべてその
 スーツ姿の男性に状況を報告し指示を仰いでました。
 
 誘拐された女の子は翌日無事解放されました。
 新聞記事によると、その日の夜10:30に
 京都桂川I.C.の反対車線側で身代金受け渡し要求があり、
 その女の子のご両親が現場にいらっしゃったそうです。

 主人が、犯人の目撃情報と同じ
 黒い帽子とジャンパー姿だったことで、
 警察はかなりの確信を持って
 主人を追ってきたのでしょう。
 警察官も必死でした。

 その気持ちがものすごく感じられたため、
 私たちは怒ることもせず
 「頑張ってください」なんて声をかけて帰ってきました。
 (匿名希望)






まちがえられて追われたって、
すごいこわい思い出だったことでしょう……!!
何の身の覚えもないところに
急にやってきた場合の警察の見え方って、
ふだんのとらえかたと、ずいぶん違うんですね。

「警察官も必死でした」と書いてある、
その「必死さ」の矛先が自分に向けられた時の感覚は、
数年前の出来事だろうと、クッキリ憶えてるだろうなぁ。
はー、読んでいてもドキドキしました。

では、次回のこのコーナーで、お会いしましょう!

さまざまな、日本国内や海外からの
ニュースのご近所のおたよりは、
件名を「ご近所ばなし」として、
postman@1101.comまで、どうぞーー!!

2002-08-11-SUN

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