ニュースのご近所。
あの出来事、近くで見るとこんな感じ。

第40回 もうすぐ、あの日がやってくる。


こんにちは!

今日は、9月9日の月曜日。
あと2日で、あの日がやってきます。
テレビなどでも、さんざん特集が組まれてますが、
シアトルから、こんなおたよりが届きましたよ。







・ご近所なのか分からないんですが。
 ここはアメリカのシアトル。
 今日7日は、ヘリの飛ぶ
 バラバラという音が空から降り注いでいます。
 朝からずぅっと、です。
 この数日、1日数回ヘリが巡回していたのですが、
 今日から警戒のレベルが上がったのでしょうか。
 あの日からもうすぐ1年、ですものね。


 10日前にカナダ経由でアメリカに入国したのですが、
 空港でのセキュリティ・チェックは、
 1年前に比べ確実に厳しくなっていました。
 持参した2台のノートパソコンは、
 どちらも審査官の前で起動させられました。
 「Why so many?
  (なんでこんなにたくさん持っているんだ?)」
 と質問された時にはドキドキしました。
 ワタシハ ナニモ ワルイコトハ シマセンヨ。

 シアトルでこの状態ですから、
 ニューヨークやワシントンD.C.の空気は、
 もっとピリピリしていることでしょう。

 バラバラバラバラ。
 こんなにたくさんこの音を聞くのは、
 阪神・淡路大震災以来です。
 まだ鳴り止みません。
 何が起こるんだろう。
 何も起こらないでくれ。
 空を見上げ、そう祈っています。
 (ゆかり)






こんな思いをしながら、
あの日が過ぎることを待っている人は、
けっこう、たくさんいらっしゃるのでしょう。

さて・・・。
多くの人にとっての事件らしきものとの遭遇は、
どうやら、「おまわりさん」みたいなんですよね。
今日は、そんな、さまざまな警察の人との出会いメールを、
ご紹介してゆきたいと思います。では、さっそくどうぞ。







・つい先月も、アレレという程
 厳しい基準の一時停止違反で捕まったので、
 交通警官にはあまりいい印象を持っていないんです。
 でもホンワカ印象的だったこともあります。
 静岡の母が急病というので、夜8:00ごろ、
 東京から東名を飛ばしていました。
 神奈川県秦野辺りの追い越し車線を走っているとき、
 トラックにガンガン煽られてしまったのです。
 走行車線は車がいっぱいで戻れないので恐くなり、
 夢中でどんどん逃げました。
 ふっとバックミラーを見ると
 追い上げトラックの姿はなく、
 パトカーがいるではありませんか。

 ようやく走行車線に戻ると、パトカーは
 私を追い越して私の前に入ってきました。
 リアウインドーの下に赤く、
 「路肩に止まれ」のネオン表示が。
 「制限速度違反」でした。
 この付近は制限速度80キロだったのです。

 「す、すみません。母が急病だものですから・・・」
 驚いたことに交通警察官は
 私の実家に電話をして確かめたのです。
 「こちら神奈川県警ですが、
  お宅のお母さん病気だそうですが?」
 「はい、いま母は急病で、
  妹を呼び寄せているところです」と兄の返事が。
 「ウン、確かに病気なんだね。
  だけど、こういうときこそ
  安全運転しなくちゃダメじゃないか」
 うなだれる私に違反切符を切った後が、予想外でした。
 「早く帰りたいところを時間食っちゃったから、
  静岡県との県境まで送ってあげよう。
  もっと行ってあげたいけど
  神奈川県警はそこまでしか行けないんだよ」

 と言って、私の車を一人の警察官が運転し、
 その前をパトカーが先導してくれ、
 けっこうかなり速いスピードで、
 すっ飛ばして送ってくれたのです。
 (ミーコ)



・一年近く前、私の実家の近所で殺人事件がありました。
 実家は中途半端な田舎、大きな事件は初めてで、
 それなりに町内騒然としたものです。
 小さな町の事件にも関わらず、
 手がかりが全く見つからないらしく、
 聞き込みの方々が近所を回り始めました。
 しかし、営業職だった私は、
 帰りも遅いため、話すこともないだろう、と
 ちょっぴり残念に思っていました。
 ところが……実家より携帯に着信。
 「どうしても本人に聞かなくちゃいけないらしいから」
 なんと千葉の片田舎の警察が、
 東京の私の営業エリアまで
 わざわざ聞き込みに来ると言うのです。
 仕事時間内に。しかも電車で。
 思わず自分が疑われているのかと思いました(笑)。

 結局、小岩の駅前で待ち合わせ。
 待ち合わせたはいいんですが、顔も知らない。
 こちらの特徴は伝えたが、わかるのか?
 と内心思いながら行ったのですが、駅前に二人組。
 明らかに普通の人と違う雰囲気で、すぐわかった。

 年輩で人の良さそうな太った人と、
 ちょっと血気はやった感じの若い人。
 テレビドラマそのままでした。

 まあ、聞き込み自体は簡単で、
 事件のあった当日(早朝だったらしい)や
 前日等にその家の前を通ったか、とか
 いつもどういう道で何時に駅に向かっているか、
 とかだったんですが、その間は
 三人とも駅前で、立ちっぱなし。
 「どっか入るのかな」とか思っていましたが、
 まあそんな無駄なことはしないんですね。
 
 でもわざわざ千葉から電車で来て、
 駅前で十分くらいメモ取ってまた帰るのでは、
 警察の人も大変だなーと思いました。
 貴重な体験ではありました。
 ちなみに事件はまだ解決していないようです。
 (新みき)



・警察の警備の話で思い出したのですが、
 昭和天皇が崩御されたときのことです。
 友達と自転車の二人乗りをしていました。
 雨が降っていたので私が後ろで傘をさし、
 友達が運転をしていました。そして無灯火。
 「ちょっとちょっと、ライト点けて」
 と声をかけてきた雨ガッパの人にびっくり。
 よく見たらおまわりさんなんです。
 友達とほぼ同時に、
 「なにしてるんですか?」と聞いてしまいました。
 「なにしてるって警備だよ!」そうなんです。
 昭和天皇のご遺体を中央高速で運ぶのに、
 中央高速の高架下を警備してたんです。
 よく見たら雨ガッパを着た人が
 ずーーーっと高架下に並んでました。
 おまわりさんは多少訛りがあったので、
 「どこから来たんですか?」と聞いたら、
 「青森から来たんだよ」と言ってました。
 「大変ですね」と言うと
 「まったくだよ」なんて気さくに話してくれて、
 別れ際に「おじさん頑張ってね」と言ったら、
 「おじさんとはなんだよ!」と追っかけてきたっけ。

 (おーき)



・皇室ご一家の警備の様子についての
 特集がありましたが、
 我が家の近くにある国際会議場にも
 皇室ゆかりの方々がおいでになります。
 この春には天皇皇后陛下が参加される
 学会があったらしくて、会議場周辺は
 一週間前くらいからすごかったんですよ。
 自宅マンションのベランダから
 「事件か?!」と思いつつ
 毎日現れるパトカー、
 川を棒でつついているお巡りさん、
 巡回しているお巡りさんを見ていました。
 当日は会場周辺の公園にもたっくさんのお巡りさんが。
 この公園は憩いの場でもあり、デートスポットでもあり、
 警備のお巡りさんに道を尋ねる
 家族連れもたくさん居ました。
 おもしろかったのは
 写真を撮ろうとしていたカップルに
 お巡りさんの方から「写しましょう」といって
 にこやかにカメラを受け取っていたのを見たこと。

 その和やかな雰囲気に、
 やたらお巡りさんが多いけど
 これは事件ではないな、と思いましたが、
 「何もなくて当たり前」のために
 毎日公園や池の周りをぐるぐる巡回しているお巡りさんを
 尊敬してしまいました。
 (けろよん)



・わたしは、おまわりさんと
 バトミントンをしたことがあります。
 小学校の頃、古い木造アパートに住んでいました。
 そこで、母が掃除をしたり、ゴミだしなど
 管理人のような仕事をしていました。
 そんなわけで、時たま近所の交番の
 おまわりさんが訪問してくれていました。

 たぶんそのときに、私が
 母とバトミントンをやっていたのでしょう。
 運動神経の悪い母とバトミントンをする私が
 不憫だったのか、私の相手をしてくれたのです。
 それから、何十年たっても
 「バトミントンをしてくれたよねぁ」
 と、ふとした時に、母との共通の話題になります。

 そのおまわりさんは、「ヤハタさん」。
 一回だけのことだったと思うんですけど、
 強烈なインパクトを残し、
 北海道に行ってしまったようです。
 ありがとう、ヤハタさん!
 (弘)






パトカーで送ってくれた人、
東北なまりで「警護してるんだよ」と言っていた人、
カップルの写真を撮ってあげた人などが印象的でした。
おまわりさん関係の5通を、お届けしました!

それでは、次回のこのコーナーで、お会いしましょう。


さまざまな、日本国内や海外からの
ニュースのご近所のおたよりは、
件名を「ご近所ばなし」として、
postman@1101.comまで、どうぞーー!!

2002-09-09-MON

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