ニュースのご近所。 あの出来事、近くで見るとこんな感じ。 |
第42回 殺人事件、9・11、北の国から。 みなさん、こんにちは。 サックス奏者の渡辺貞夫さんのお兄さんの遺体が、 鼻とクチとを粘着テープでふさがれて縛られた状態で 自宅の押し入れから見つかった……というニュースが 流れていますが、そこのご近所からのメールが届きました。 栃木県宇都宮市からのおたよりです。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ・ニュースで、見たことのあるような お家と、まわりの景色。 まさかいつものお散歩のコースの途中の家だなんて。 家から歩いて7、8分のところです。 すぐそばは本丸御殿跡になっていて、 つい最近まで遺跡の発掘が行われていました。 いつもは車も人も少ない通りなのに 今日はたくさんの車がつながっていました。 警察官と青いビニールシートで覆われた家が痛々しく、 本当にあの家だったんだなあと実感が湧きました。 ナベサダさんは毎年、この地でライブを開いています。 中心街のアーケードにはいつも ナベサダさんの曲が流れています。 写真でみたそっくりのお兄さんを 亡くされたことを思うと心が痛みます。 別の話ですが、宇都宮の宝石店の 強盗放火事件もすぐそばでした。 転勤で越してきて三日もたたないうちに、夜中の いつまでも続くサイレンの音に不安になったものです。 翌日、お使いに行くと、焦げ臭いにおいの残る中、 TVで見たことのあるレポーターや 中継車が我が物顔で闊歩していました。 右も左もまだよくわからない土地で 怖くて足が震えた事思い出します。 今でもその場所はシャッターが下りたままです。 命日になるとお花が供えられています。 (sho) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ まさにニュースのご近所、まっただなかのメールでした。 後半の、転勤で引っ越してきてすぐに起きた出来事、 というのも、すごいリアルな話だなぁと思って読みました。 そして、9月11日のアメリカ、について、 昨日(9月10日)のワシントンの様子が、届いています。 ご紹介いたしますね。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ・もうすぐあのテロから1年。 ここワシントンDCでは、 そう言いつつも普通の日常が過ぎています。 うーん、巡回ヘリとかは、1周年を前に増えたのかなあ? テロ後は、戦闘機でのパトロールが行われており、 それはそれは恐ろしい爆音を立てて 飛び回っていたのですが、しばらく経つと あまりにお金がかかるのでやめたみたいです。 今も、ヘリのほうは、 地元のニュース番組のヘリから 警察やら軍のヘリから、結構ひっきりなしです。 これが見分けられるようになると・・・ あなたも通のDC人。 昨日も沿岸警備隊のヘリ(おフランス製)が ポトマック川上をばばばばとホバリングしていました。 ワシントンといえば、そうでなくても 要人が沢山いらっしゃる街でありまして、 いきなり警官が来て道路が封鎖されたと思ったら、 前後をシークレットサービスの 黒窓黒塗りの車で固めた大統領の車が ものすごいスピードで通り抜けていったり。 またある時は、とある建物の入り口に 急に目隠しのような白いテントが張られ、 周りのビルの屋上にはスナイパーさんたちが勢ぞろい、 路上にはサングラスに耳にはイヤホン、 腰には黒光りする拳銃、という 「いかにも」っていう感じの シークレットサービスのおじさん達が 眼光するどくたたんずんでいたりということが けっこう日常茶飯事です。 「あ、今日はムバラク (エジプト大統領)来てるみたいよ」 みたいな会話が普通にあったりします。 こんな要人警護に活躍するシークレットサービス。 実は、この方たちは警察でもFBIでもCIAでもなく、 財務省に属しているんですって。 何でももともとは偽造貨幣の摘発とかを やってたらしいです。 私の家の近くにも、大使館が多いせいか、 シークレットサービスのおじさん方の車が 路駐されていることがしばしばです。 そんなある日、 映画館の前の細い道に駐車してあった シークレットサービスの車が一台。 そして映画客らしいおばちゃんたちが、 車の前にすずなりに。何だろうと見てみると、 どうやらシークレットサービスの方々が 駐車してどっかお使いに行っている間に、 前後にトラックとミニバンが駐車してしまった様子。 前後を挟まちゃって、細い道なもので、 出るに出られなくなっちゃった! うなだれるいかついおじちゃんたち。 その背中に、 「あんたたち、ダメねえ!ギャハハハハ」 と容赦ない言葉を投げつける アメリカのオバタリアン達・・・・。 これは去年、テロから数週間後、 まだまだ気持ちがどきどきしている時に見た、 心和む(?)ワンシーンの思い出でした。 (Marichan) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ヘリの多さや、要人警護に慣れっこな様子が、 まさに「ワシントンDC」という感じでしたねぇ。 いかついシークレットサービスの人もおもしろかったです。 世界中で、警察関係には、案外おもしろい人が いるのかもしれないなぁと思いました。 そして、ラストは、北の国からについてのメールだよ。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ・「北の国から」 関東での視聴率は30%台だったようですが、 北海道の視聴率は40%台だったようです。 確かに、あのドラマが日本に定着してから、 道外の方は、いや、もしかすると道民までもが 「北海道=あ〜あ〜あああああ〜あ」 というイメージになったと思います。 そして「北の国から」は、確実に 富良野や北海道のイメージアップになったと思います。 そんな、みなさんから憧れの存在(?)の 北海道に生まれ育ちながら、わたしは今年の初夏に 初めて「聖地・富良野」へ行ってきました。 富良野は大抵、美瑛(丘で有名な所ですね)と セットになっているのですが、 どちらも確かに景色がきれいで、 内地(北海道では本州のことをこう呼びます)の人が 憧れるのがよーくわかる、と言った感じでした。 でも・・・富良野市内は人通りも少なく ひっそりしていましたし、多分あのドラマがなければ、 観光客も通りすぎて行ってしまうような あまり活気のない印象を受けました。 (だから、自然が残っているのかなぁ) 倉本聰さんは、そこに魅力を感じて そこで生きる人達の姿を描きたかったのかも知れません。 今回登場した「羅臼(らうす)」も、富良野のように 「北の国から」ファンであふれるのでしょうか? そして、富良野はこれからどうなるのかなぁ・・・ と考えてしまうのでした。 でも、暗いニュースの多い北海道だけど、 がんばって行くしかないっしょっ!と思うのでした。 (一道民より) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 北海道での視聴率は、44%台だったようです。 ものすごいですよねぇ・・・!! しかも、今回最終回をむかえるにあたって、 このメールのかたも、 「富良野はこれからどうなるかな」とまっさきに思うところが、 リアルな北海道在住者、という感じがしましたよ! では、次回のこのコーナーで、お会いしましょう。 さまざまな、日本国内や海外からの ニュースのご近所のおたよりは、 件名を「ご近所ばなし」として、 postman@1101.comまで、どうぞーー!! |
2002-09-11-WED
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