ニュースのご近所。
あの出来事、近くで見るとこんな感じ。

第43回 飛行機の窓からロケットが見えた。



こんにちは!
たくさんのメールをありがとうございます。
特にたくさんいただいているバスの運転手さんものは、
文末にありますので、楽しみに待っていてくださいね。

・・・おとといの夕方に、種子島から
国産ロケットH2Aが、無事に打ち上がれれた、
というニュースがありましたよね。

あのロケットを、
とんでもないところで見かけた人がいますので、
そのメールを、まずはお届けいたしましょう。







・昨日(10日)みたんです。
 H2Aロケットが発射されて宇宙に飛んでいくところを!
 テレビではないですよ。もちろん。
 地上からでもありません。
 なんと……飛行機からなんです!!
 昨日まで新婚旅行で北海道に行っていて
 その帰り東京から沖縄に帰る飛行機の中で、夕方に妻が
 「あそこに垂直に飛行機雲が見えるけど何だろう?」
 と言うのでのぞいてみると、
 本当に宇宙に向かって光っている物体が
 垂直に飛行機雲を作りながら上っていっています。

 そのとき飛行機の機長がアナウンスでその飛行機雲が
 H2Aロケットのものであることをいうと
 飛行機の中はちょっとどよめいていました。
 新婚旅行の最後に
 ロケットの発射をみられて、最高でした!
 (ぐっち)






すごいナイスタイミングで飛行機に乗られたんですね!
しかも、新婚旅行の時に!!!

そして次は、割と悲しいメールになりますが……
やはり「ニュースのご近所」です。ご紹介いたします。







・実は、今日(9月8日)そうそう経験しないというか、
 お目にかかれないものを見る機会に遭遇してしまいました。
 仕事を終えて帰宅の途についた矢先、
 ある駅を通過した直後電車が急に止まったかと思うと、
 「ただ今この列車で人身事故が発生した為少々停車します」
 というアナウンスがあり、
 一番後ろの車両に乗車していた私が車掌の方を見ると、
 列車から降りて後方へ歩いていってしまいました。
 すると、それにつられるように
 私の向かいに座っていたおじさんが
 列車の後部へ歩いていくと、
 直ぐに戻ってきて奥さんらしいおばさんに
 「ありゃ駅から飛び込んだんだなぁ。
  今車掌が線路の脇に片付けてる」

 としゃべり出しました。
 当初、大人しく座っていた人達も
 その言葉にじっとしてられないって感じで
 数人が後部に歩いて行き、直ぐに何人かの人が
 すごいもの見ちゃったって顔をして戻り、
 残りの何人かはずっと見続けてました。

 私はと言うと、
 「えぇ、そんなによく見えちゃうの?」
 と思いつつ席を立って後部を見ると、なんと、
 駅から6〜70m離れたところに電車が止まっており、
 列車の後方10m〜50m位の間に既に固まりと言うか
 物体になってしまった人間が転がっているのが
 はっきり見えてしまいました。

 事故があったのは、
 京王線の東京スタジアムより2駅ほど、
 八王子寄りの駅。新宿方向に向かうホームです。
 JR中央線なんかは、あまりにも人身事故が多いので
 ホーム上の警備員を増員した結果、
 最近は大分減ってきたなと感じていたのですけどね。

 結局、列車は、約10分停車して動き出しました。
 一瞬のうちにこなごなになってしまった人は、
 飛び込んじゃったのか、
 通過の際に巻き込まれちゃったのか、
 定かではないですけど……。
 
 飛び込んじゃったのなら、
 よほどの理由があったんだろうけど惨すぎるなぁ。
 ましてや、列車から降りて後片付けした車掌氏、
 多分、跳ね飛ばす瞬間を目撃しちゃったと思われる
 運転手はどう感じたんだろう。

 景気が良くなくて、中高年の自殺者が
 増加の一途を辿っているとか言われていても
 実は、他人事だったんですけど、こうゆう形で
 身近に起きると、他人事ではすまないなと思いました。
 (ピアノマン)






人身事故現場の目撃メールでした。

では、最後は、このところかなりたくさん届いている、
いろんな国、いろんな性格のバスの運転手さんの話です。
どうぞ、お読みくださいませ!!!







・ベルギーのバスの運転手サンが忘れられません。
 私が通りの歩いていたら、
 すぐ目の前を歩いていたカップルが
 物凄い口論を始めました。

 ちょっと怖かったので、
 うまく追いこそうと思った時、
 男の方が女性を殴りつけ、
 彼女は私の足元に倒れ込みました。
 買物袋から牛乳がこぼれ、あたりは真っ白に・・・。
 殴られた女性はショックのあまりものすごい絶叫!
 私はほんと体がすくんでしまい、呆然。

 その時、ちょうど市バスが角を曲がってきたんですね。
 あっちに行こうとしてたバスは、
 突然こっちに猛スピードで向かってきて、
 中から運転手サンが飛び降りてきて、
 更に彼女を殴ろうとしていた
 男の胸ぐらを掴みました。

 車内のお客サンも一斉に見下ろしてます。

 運転手サンは男をどなりつけ(仏語なのでわかんない)
 倒れて泣きじゃくる女性に
 「マドモアゼルなんとかかんとか」
 と声をかけてバスに乗せてあげ、
 市バスは元のコースに戻っていきました。
 一瞬のことです。

 その女性は、なんというか、
 お世辞にも身ぎれいではなく、どちらかと言うと、
 お金に困っておられるような感じの方だったのですが
 まるで大切なレディを扱うように助けてあげた
 バスの運転手サンと、当たり前のように見守る
 ベルギー市民の皆さんに本当に感激しました。
 (きょうこ)



・ヨーロッパを友人と貧乏旅行中、
 ポルトガルのリズボンからファティマという町へ
 行った帰りのバスでのこと……。
 帰りのチケットを買いにバスタミーナルヘ。
 窓口のおにいちゃんは、英語がほとんどできず、
 ポルトガル語が全くできない私達とは、
 ゼスチャーでのコミュニケーションでした。
 リズボンまでは2つ料金があり、
 私たちは貧乏ゆえ安い方にしました。

 おにいちゃんは
 「そのバスだとこう
  (手を蛇の動きのようにくねくねさせて)だよ」
 と言っていました。私達は
 「なんだろう?あちこち経由するのかな?」
 と言いながら乗車しました。
 走り出してしばらくすると、町並みが途切れだし、
 どんどん山の中を突き進んで行きます。
 あのおにいちゃんのジェスチャーは
 「山道」だったのです。

 ゼスチャー通りの峠道を、
 ヨーロッパにありがちな
 「超高速」で突っ走って行きました。
 でも、1番の衝撃は、なんと、
 乗客用のドアが壊れていたこと、でした。

 ドアに付いている「ゴムパッキン」のようなモノが、
 だらんと垂れ下がり、ブラブラしているのです。
 そのせいかドアも完全に閉まらない。
 峠でカーブを曲がるたびにドアが開きそうになる……
 信じられない状態で爆走しているのです。

 途中で、運転手さんがバスを止めて、
 パッキンを強引にドアにくっつけていました。
 もう、私と友人は揺れながら峠を越えるバスにも、
 大興奮して大笑いでしたが、
 そのドアと壊れてもなお強引に修理して
 走り続けるバスに「ドリフのコントだよ」と言いながら、
 おなかを抱えて笑いました。
 
 その旅行では、ヨーロッパをあちこち徘徊しましたが、
 どこの国でもバスの運転手さんは
 優しかったイメージがあります。
 身長140センチ台の友人と、150センチ前半の私とでは、
 中学生くらいに見えて、みんな心配してくれたのかも。
 アイルランドでは、営業後のバスで宿の近くまで
 送ってくれたなんてこともありました。
 (YURIE)



・7年前にイタリアへ友人5人と卒業旅行に行った時、
 ホテルに迎えに来たのは、
 イタリア人の運転する大型バス。
 お互い「そんなハズはない」と思うこと1時間。
 勇気を振り絞って確認してみると、
 待ち人同士でした・・・5人乗りなのに!

 大幅なロスタイムが生じて、
 車中、我々5人とイタリア人運転手の雰囲気は険悪。
 そんな中、事件は起こったのです。
 ヨーロッパの街中って、路駐が多いじゃないですか。
 その途中、大型バスでは通りにくかったので、
 その運転手さんは「車を動かしてくる」と言い残して
 バスを降りていきました。そしたら・・・。
 本当に邪魔な車を抱えて、動かしてしまいました。
 「動かす」って、
 「持ち主探して移動させること」だと思ったよ!
 55才位のおっさんが、車を抱えたんですよ。
 1人で、普通車を続けて3台。

 それを見ていた我々は思わず、
 スタンディングオベーションをしてしまいました。
 それから、私たちは、彼とは
 仲良く一日を過ごしました。怖かったし・・・。
 (な)



・4年前、新婚旅行に行った私たちは
 ドイツからスイスまでバスで移動していました。
 その時の運転手さんは、
 「このひとがバスの運転手ぅー?」
 と言うぐらいすっごいハンサム。
 私たちの参加したツアーは、ほとんど新婚さん。
 なのに奥様陣の視線は新婚のダンナ様ではなく
 運転手さんに向かっていました。
 以前はアルマーニのモデルもしていらしたとの事で、
 見学に行くときもすらっとした身体に
 ラフにコートを羽織っているだけなのに
 超カッコイイんです。
 最終日はほぼ全員が
 「写真を一緒に撮ってくださぁーいい!」
 と、バリバリ撮っていました。
 (せがわ)






ベルギーで「マドモワゼル」と話しかけて
連れていってあげた運転手さんが、
かっこいいなぁと思いました!
壊れてる猛スピードのバスも、味わい深かったです。

では、次回のこのコーナーで、お会いしましょう!!


さまざまな、日本国内や海外からの
ニュースのご近所のおたよりは、
件名を「ご近所ばなし」として、
postman@1101.comまで、どうぞーー!!

2002-09-12-THU

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