ニュースのご近所。
あの出来事、近くで見るとこんな感じ。

第63回 札幌の西友元町店のご近所。


今日は、「いま、たいへんだ……」という
現場からのメールを、いくつかご紹介します。
まずは、ワイドショーなどでも大騒ぎな、
札幌の西友元町店の近隣からのメールをどうぞ。

「地域的にも、わりと荒々しい所だ」
とのご指摘が、届いているんですよ。







・外国産の肉を国産と偽って販売した
 札幌の西友元町店の出来事です。
 初めのうちはご近所の優良(?)住民が
 返金に訪れていたのですが
 いつの頃から
 若い強面の人々がゾロゾロ集まり始め
 本当のご近所さんは
 近づけない状況になっていたようです。

 フツーに考えればこのような事態は
 予想できそうですが
 証拠無しでも返金するという、
 北の大地の大陸的なところに感動しました。
 (札幌・ごば)



・ここ数日話題の「西友・元町店」に、
 車で10分くらいのところに住んでいます。
 近くに別のスーパーがあるので、
 西友元町店はあまり利用していないのですが、
 TVのニュース映像を見て
 「やっぱりね」と思ってしまいました。
 自己申告のお客さんに返金する、という西友の
 「人を信じる態度」は、大変立派だと思いますが、
 店のある地域は、札幌でも
 治安があまり良くないところです。


 私の友達は、転勤で札幌に来て
 自転車を購入した翌日に盗まれています。
 それも、マンションの駐輪場からです。
 マンションと西友は同じエリアです。
 会社の同僚は、同じ区に住み
 小・中学校をそこで卒業していますが、
 「中学校の窓ガラスは1枚もなかった」
 というのが思い出だそうです。
 (彼女は
  「だって、札幌で1番悪い中学だもん」
  と言いきっていました)
 いとこは、子供が小学校に上がる前に、
 別の区へ引っ越したいと言っています。
 今回、映像を見ると
 「お前は絶対に買ってないだろう」
 と思われる外見の若者が、わんさか押しかけて
 西友側に怒鳴りちらしていましたが、
 そんな人達が沢山いる地域なのです。
 私があの店を利用した時は、
 あのタイプのお客さんは見ませんでした。
 もちろん、地元の若者だけでなく
 「メールで知った」などと言って
 遠くからはるばるやって来た人もいるでしょう。

 でも、地域性というのはあると思います。
 店は、地域性を考えてから
 対応した方が良かったのでは?
 と思ってしまいます。
 国産と偽装した西友が1番悪いんでしょうが・・・
 もちろん、あそこだって
 そんな人達ばかりではないです。
 真面目に頑張っている若者だって
 沢山いると思います。
 今回、全国放送でニュースだけじゃなく
 ワイドショーにまで取り上げられてしまって、
 札幌の印象が悪くなったら悲しいです。
 (Y.K)






2通めのYKさんのような
地元の人の意見を聞きながら、
あのワイドショー現場を見てみると、
すこし見方が違ってくるかもしれませんね。

次もまた、渦中なメールになります。どうぞ。







・ネットオークションですが、
 最大手のヤフーで、PCの代金を受け取っていながら
 何ヶ月も連絡を取らないという出来事が
 起こっております。

 最近になってオークション主催者が
 彼の登録を削除したため
 一切の過去のデータベースが見られなくなりました。
 しかも前連絡無く突然ですので、
 代金を払った100人以上が
 右往左往して、パニックっておられる方もいます。
 私自身もそのうちのひとりです。

 たまたま以前にも本人と取引があったため
 情報公開の場を設けました。
 地元で尽力している方、
 ネット上での個人情報の公開、
 県警に苦情が来てついに警察も
 動き出しました。

 まるで絵に描いたような 展開です。
 私自身もひとつのBBSの主催者ですので
 巻き込まれていっています。

 今回改めてネットのすごさを体験いたしました。
 しかし、ニュースのご近所には
 成りたくありませんね……。
 (todo)






いま、警察もかかわってくる中の渦中に
いらっしゃる方のメールです。
ネット上での「容赦ない個人情報公開」は、
一度はじまると、すごい勢いですものね……。
心配している人の書き込みとあいまって、
かなりの騒ぎになっていることと想像します。

そして最後も、ある意味渦中のメールです。
カナダにあるアメリカ領事館に入ろうとしたかたが、
おそろしいまでにチェックを受けたそうなんですよ。







・カナダに住んでいます。
 在バンクーバーアメリカ領事館に行ってきました。
 開館時間を聞こうと立ち寄っただけなのですが、
 現在のアメリカ領事館にとってはどうやら
 それは簡単にできることじゃなかったようです。
 まず、領事館のあるビルの正面玄関には直接入れず、
 ビルの裏にある小部屋に行き、
 そこにいたセキュリティ・ガードに
 領事館に行く理由を聞かれ、
 番号プレートのようなものを持たされ、
 「これを正面玄関にいる
  セキュリティ・ガードに渡せば、
  彼が領事館の階に案内してくれるから」
 と言われました。
 「いえ、私はただ何時に領事館が開いているか
  知りたいだけなのですが…」と言うと、
 「それも、上に行けば教えてもらえるから。
  ハイ、カード」と聞く耳もたず。
 正面玄関にいるガードにカードを渡すと、
 彼はエレベーターまで私を連れていき、
 カードキーで領事館のある階のボタンを押して、
 私を上の階に送りました。
 (つまり、ひとりでは上の階に
  行けないようになっているんです。
  そしてこのとき私は、
  「開館時間だけ聞く」という予定を、
  「今日全部済ませることはしてしまおう」
  に変更しました)
 領事館の入口につくと、セキュリティの人がいて、
 「何で領事館に来たの?」と再び質問。
 理由を言うと、まずかばんをひっくり返され
 「カメラ?カメラはいらないわよねぇ。
  今度来るときはカメラは持ってこないでね」と
 カメラは没収され(あとで返してくれた)、
 携帯はOFFにするよう言われました。
 化粧ポーチやランチの袋まで開けられました。
 (その日のランチはおにぎりだったので
  はずかしかった……)
 そしてバッグの中のチェックのあとは、
 金属探知器の下をくぐる。
 金属探知器が反応したので、
 くつを脱ぐように言われ、再挑戦。
 やっと領事館の中に入ることができました。
 他にはベルトを取るよう指示されてる人もいました。
 アメリカのセキュリティが
 厳しくなっているという話は、
 国境や、空港でのことだろうと思っていました。
 でも空港/国境でも、くつを
 脱がされたことはないのでびっくりしました。

 もうあんまり行きたくないですが、
 今度来るときはせめて、かばんの中を
 見せられる状態にしようと思いました。
 週末に家でだらだらしているときに
 突然誰かが尋ねて来たような、
 準備のなさだったので。
 (emi)






カナダであったとしても、
セキュリティが厳しくなっているんですね。
途中で用事の内容を変えざるをえなかったんだ。

では、次回のこのコーナーで、またお会いしましょう。


さまざまな、日本国内や海外からの
ニュースのご近所のおたよりは、
件名を「ご近所ばなし」として、
postman@1101.comまで、どうぞーー!!

2002-10-02-TUE

BACK
戻る