ニュースのご近所。 あの出来事、近くで見るとこんな感じ。 |
第64回 長崎の豪華客船が炎上。 おととい火曜日の夜中から燃えている 長崎の豪華客船、長崎県の読者からのメールは、 炎上しはじめたころに届きました。冒頭に紹介です。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ・世界最大級と言われている豪華客船 「ダイヤモンドプリンセス」が、 いま、目の前で燃えています。 今年5月に進水式があって、そのまま 長崎港の三菱造船所で内装などの工事がありました。 今日、夕飯を作っていたら、サイレンがどんどん鳴って、 「どこだろう」と思っていたのですが、 まさかあの船とは……。 もう何時間も燃え続けています。 近くの消防団も出動しました。 長崎は三菱のいわゆる「お膝下」な町の歴史が長く、 親戚には必ず1人2人の三菱関係者がいます。 おじさん世代くらいまでは三菱のことを 「みつぶし」と言ったりします。 方言化してしまうほど、 長崎と「みつぶし」さんの関係は深いようです。 長崎港をグルリと取り囲むように広がる長崎の町。 窓の外を眺めれば、そんな「みつぶし」の、 久しぶりに景気のよい存在だった船が燃えている…。 どれだけの人が、どんな思いで 見つめているのだろうと、胸が苦しいです。 さらに個人的なことを言えば、 私のダンナは地元放送局の ニュースのカメラマンなので、当然帰ってきません。 10月1日の夜の9時ごろ 「燃えとるけん、いつになるかわからんばい」 と電話がありました。 現在、11時過ぎ。まだ燃えています。 自分でも意外なくらい、悲しい気持ちです。 華やかな客船が、完成前に燃えてしまうなんて、 なんというか、とてもしのびないです。 ダイヤの王女さま、なんて美しい名前もついているのに。 (長崎市/うみどり) ・長崎で世界最大級の 豪華客船火災のニュースが流れていました。 わたし、今年の長崎旅行で本物を見たんです。 長崎湾内の観光船で(乗客3名)、 「いま建造中です」と船長さんの案内がありました。 そのほかにも、修理待ちの大型タンカーや自衛艦など、 長崎ならではの風景でした。 わたしが見たときは、遠くからみると 大きな蜂の巣断面図のように、 ちいさい穴がいっぱい開いていて、言われなければ 船とは分からない大きなホテルのようでした。 「そこに存在していたものが無くなってしまう」 「ゼロ」にはならないだろうけど、 いままでその船にたずさわってきた人や、 わたしのような行きずりの人の気持ちが しぼんでしまったような気分になりました。 東京→長崎の遠い、ご近所ばなしでした。 (弘) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ かなり大きな火だったということが、 ご近所さんのメールから、よくわかりました。 次は、「知りあい」というつながりの糸が、 人の気持ちに波紋を呼び起こすということを示す 2通のメールを、ご紹介いたしましょう。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ・先日、ふと新聞のローカル版の情報欄で 昔、つきあっていた人の顔を見つけました。 当時住んでいた街から引っ越してきて数年。 つきあっていたのはかれこれ十数年も前だし 彼がこちらの街に住んでいるということも 知らなかったので、かなり驚きました。 でも、本当に驚いたのは、 随分時間が経っているのに、 小さな顔写真で、すぐにわかった自分自身。 二十歳過ぎの学生だった私は、すでに社会人だった 彼の仕事の大変さを頭では理解しているつもりでも 本当のところではわかっていなかった。 彼はいつもせいいっぱい大事にしてくれていたのに、 それに気づいたのは、 別れた後、社会に出てからのことでした。 今では、本当に好きな人と結婚して、 子どもも授かり、毎日ばたばたと暮らしています。 写真の彼はとても優しげな笑顔で、 一段といい大人になっているようです。 きっと好きな仕事にうちこんでいるんでしょう。 多分もう逢えないけれど、 ずっとしあわせでいてほしい人です。 (きくぞう) ・私の身近に起きた宗教事件です。 昨年私の兄が結婚したのですが、 相手の女性が宗教に入っていたのです。 兄もその女性に誘われて入会しておりました。 結婚はさせたくない所ですがお腹に子供がいた為、 結婚ということになりました。 「子供が生まれたらやめてくれるかも」 というあまい考えがありました。 いろいろと調べたところその宗教の手口でした。 女性が男性を誘って勧誘してその家族も入会させる。 今、同居している母を入会させようとしております。 その為にまず私が ファミリーレストランで会うよう誘われました。 私がダメだとわかると、次に母の友達の所に行き 「入会しないと不幸になる」と言ったそうです。 周りから固めて入会させる作戦のようです。 (母はかたくなに拒んでいるので) とにかく調べたことを兄に直接話し、 やめてくれるよう説得しました。 兄はほんの少し距離を置いた様ですが、 彼女がそばに居る限り安心はできないのが今の心情です。 「10年後には日本国民全員がこの宗教に入る。 その後は世界の人々がこの宗教を信仰する」 (もう10年以上も前の教祖の言葉) を真剣に話す彼女が恐いです。 同居している母、 生まれたばかりの子供のことが心配です。 こんな事ってあるんですね。 カルト宗教って・・・なんなんでしょう? 自分さえ良ければ幸せなのかなぁ〜。 (トトロ) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 新聞記事をきっかけに、 これからもう会うことはないであろう人を 思う人もいれば、 兄に子どもが生まれたという 一見すばらしいニュースと一緒に、 予想もしない大きな心配ごとがやってきた人もいる。 事件(新聞記事)の遠い周辺からの2通のメールでした。 では、次回のこのコーナーで、またお会いしましょう。 さまざまな、日本国内や海外からの ニュースのご近所のおたよりは、 件名を「ご近所ばなし」として、 postman@1101.comまで、どうぞーー!! |
2002-10-03-THU
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