ニュースのご近所。 あの出来事、近くで見るとこんな感じ。 |
第73回 ノーベル賞のご近所、バリのテロ事件。 みなさん、こんにちは! 週末から週あけにかけて、最近たてつづけに このコーナー宛てのおたよりを、いただいています。 今日は、その中で、いくつか 大きなニュースに関わるものを紹介させてもらいます。 最初は、会社員がノーベル賞という あのニュースの近くで働いていたかたからのメール。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ・すごいですね〜。 一会社員がノーベル化学賞受賞。 私は、本当につい最近まで 島津製作所に派遣で働いておりました。 それも田中さんの所属の分析計測事業部です。 私の夫の転勤の都合で 先月辞めさせていただいたのですが その直後にこの受賞の一報。 とてもびっくりしていまいました。 ちなみに島津製作所の社員さんは 社内では作業着と決まっておりますので 皆さんTシャツにジーンズのような カジュアルな服装で出勤されます。 ですのでとても話題になった 作業服での記者会見というのについては、 「本当に田中さんは何の準備もしてなかったんだろうな」 と微笑ましく見ていました。 一夜にして時の人になってしまい 今は大忙しなんだろうなと思うので それがちょっとお気の毒ですね。 田中さんのようにこれから日本の技術者の皆さんに もっともっと日の目が当たる様になればなと思います。 全国の技術者さん!がんばれ〜! 私も引っ越してからも頑張ろう〜っと。 (はぐ) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 転勤のつごうで辞められるまで、 田中さんと同じ部にいらっしゃったかたからの、 ほのぼのとしたメールを、お送りいたしました。 次は、バリのテロに関して・・・。 すこし生々しいところがあるメールですが、 現地にいる人と、その知りあいの人との 心の動きがとてもよく伝わってくるので、 ご紹介させてもらいますね。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ・バリのテロについてです。 バリには友だち家族が住んでいます。 彼女には3歳と2歳の男の子がいます。 地域としては、クタの近くに住んでいますが 家族全員無事だったそうで、 電話で話をしたところによると、 あたりは「戦場のよう」だそうです。 爆発に居合わせた人の話によれば、 一瞬の爆発音と爆風のあと、 あたりは腕や足のない人で いっぱいになったということです。 ベビーシッターに預けて バケーションを楽しむ人が多く、 子どもは親を探して泣いているそうです。 友人の夫はクタで洋服屋さんをやっていますが、 ガラスがみんな吹っ飛んでしまったとのこと。 「9・11以降減り続けている観光客が これ以上減ったら商売もままならないので、 バリを離れることも考えなければならない。 けれどいまはあまりに突然のことで 混乱してぼーっとしている」 ということでした。 情報もあまり入ってこないので、 インターネットで 海外からニュースを拾っているそうです。 暴力は、あまりに辛いです。 子どもの寝顔を見ていると辛さがいっそう増します。 この子どもたちには、 暴力にさらされることなく大きくなってほしい。 でも、同じように子どもの寝顔を見ながら、 この子どもたちのために 戦わなくてはならないと思う人たちがいるのです。 その人たちに、わたしは言うべき言葉を 持っているのか自信がありません。 (な) (※その1日後、この方からは さらにメールをいただきました。 そのメールを、併せて掲載いたします) ・昨夜、バリでのテロについて 混乱したままメールしてしまいました。 一夜明けて、元気に起きだした子どもたちや、 仕事に出かける夫のドタバタに、 また新しい1日がやってきた、 と気持ちも新たに落ち着きました。 恐怖は恐怖として、まだ胸にあります。 けれども、とにかく、です。 昨夜のわたしは 「バリを離れるかもしれない」 という友人のことばかり考えていました。 けれども、去ることができる人より、 そこで生活を続ける人の苦しみについて、 わたしは何も考えていなかったと思いました。 わたしはなにが恐いといって、 恐い目に遭うことがなにより恐いです。 恐い目に遭ったあと自分がどうなってしまうのか、 それが恐いのです。 世界中に、恐い目に遭って なお生き続けている人がいるということに 思いあたって、自分はほんとに 自分の身のまわりの ほんのちょっとのことしか 頭にないんだなぁ、と思いました。 そのことだけ、どうしてもつけ加えたかったです。 (な) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ お子さんがいらっしゃる人にとって、 暮らしている土地に災害(犯罪)が起こることは、 きっと、特別な感慨を持たざるをえない 出来事なのでしょうね、と思ってメールを読みました。 今日は2通を紹介させてもらいました。 また、機会があったら、このコーナーでお会いしましょう。 さまざまな、日本国内や海外からの ニュースのご近所のおたよりは、 件名を「ご近所ばなし」として、 postman@1101.comまで、どうぞ!! |
2002-10-16-WED
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