ニュースのご近所。
あの出来事、近くで見るとこんな感じ。

第99回 インフルエンザ退治必勝法など。


こんにちは!

昨日、特集をしたインフルエンザについて、
いま、おたよりが届きはじめているところです。
「私なりの必勝法!」というメールと、
あとは看護の仕事をされている人からのメールを2通、
さっそく、ご紹介をしてゆきますねー。







・はじめまして、ユーモといいます。
 薬を一切使わないお医者さんの話、激しく同意しました!
 小さい頃、熱を出しては母に言われていました。
 「○○(私)の体は、今、
  体に入った悪いやつと一生懸命戦ってるんだよ。
  だから熱が出るんだからね。
  戦うには水と栄養が必要だからね。
  ちゃんと摂って
  布団の中であったかくして戦いなさい」と。
 一人暮らしになってから、
 インフルエンザを自力で1日で治した経験があります。
 
 それはもう仕事を1時間たりとも休めない状況で
 はやく復帰しなきゃ!の一念から
 なしえた業だと思うのですが、医者は混んでるし、
 どうしたら早く治せるだろうと思案して
 母の言葉を実行しました。
 コンビニで水とプリンとヨーグルトと
 アイスを買いこみ、
 下着をありったけ用意して枕元に準備。
 布団は、肩から空気が抜けるような布団はだめで、
 かい巻き布団か、
 バスタオルで首と肩周りをしっかりガード。
 体をほとんどサウナ状態にして、
 ひたすらひたすら水を飲んでは汗をかき、
 さらに自分の体の熱をあげます。
 熱を冷ますようなことはしません。
 
 汗をかいたら、汗で体が冷えないように
 すばやく次の下着に着替えます。
 その間、テレビもラジオもつけてはいけません。
 布団の中で「安静に寝る」のではなく
 意識を「全身でウイルスと戦う」のに集中するのです。
 戦闘ピークがすぎたかな、と思ったところで栄養摂取。
 これを数時間ごとに繰り返して、
 翌日にはケロッと治りました。
 たまった下着とぐっしょりの布団を見て、
 戦いに勝った爽快感さえありました。
 「病は気から」を
 しみじみ感じたことはいうまでもありません。

 これを体験してから怖いものなしだわ〜と
 思っているのに、以来風邪を引いたことがありません。
 (い)



・今日の「ニュースのご近所」の
 やっちゃん様のメールに全く同感なので、
 思わずメールしました。
 私は今、夜間・休日の急病診療所で
 看護師として働いてますが
 この季節はインフルエンザをはじめ、
 風邪の患者さんでまさしく待合室が溢れそうな勢いです。
 夜中なのに2時間待ちとか、ざらです。
 それでも待ってる患者さんはすごいなと思いますけど。
 そしてやっぱり皆さん、
 「何か注射してほしい」って言うんですよね・・・
 「せっかく来て、
  何時間も待ったのに、薬も出さないなんて」
 って苦情が来たこともあります。
 でも診察してみて、
 必要ないと判断するから出さないんです。
 注射も、なんだか
 「注射すれば一発で治る」みたいな思い込みが
 あるようですけど、効き目が速いだけで、
 解熱剤の注射なんて時間がたてば効き目が切れて、
 その時点で病気自体が治っていなければまた
 熱が上がるのは当然です。
 「昼間に病院で薬もらってきて、
  飲んだけど夜になっても下がらない」
 というのも‥‥。
 1回や2回飲んで治るわけではありません。
 そもそも風邪薬というのは
 「症状を和らげる」ためのものです。
 薬を飲んで、症状が和らいでる間に
 しっかり休んで、体力を補って、
 風邪の原因の細菌やウイルスに
 体が打ち勝つのを助けるためのものです。
 一時的に熱が下がったからって、
 仕事したり遊んだりしていたら、また体力を消耗して、
 ウイルスをやっつける余裕がなくなり
 再び熱は上がります。

 「点滴してほしい」っていう人もいますが、
 殆どの場合点滴の中身は
 ポカリスエットのようなものです。
 口から水分を飲めている人には
 (食べ物は受け付けなくても水分を取れていれば)
 わざわざ針を刺して、
 痛い思いをして点滴する必要はありません。
 500mlのペットボトル1本飲むのと一緒です。
 きっと注射や点滴って、
 「治療された」って気持ちになって
 それだけで良くなるんでしょうが・・・
 「病は気から」の逆ですね。
 まあ、それで実際に良くなるんなら
 いいのかなという気もしますが。
 薬には副作用もあることを忘れずに。

 薬に頼りすぎる前に、
 病気に勝つ基礎体力をつけることが大切です。
 風邪には安静、睡眠、栄養(水分)が一番の薬です。
 また、予防には手洗い、うがいが重要です。
 おざなりにされがちですが
 抗菌グッズなんか使うよりも
 まめに手洗い、うがい!!これが一番。

 このご時世、休みたくても
 仕事を休めないって人も多いとは思いますが、
 自分の体を守るのは自分しかいないのですから
 大切になさってください。
 思わず長くなってしまいました。ごめんなさい。
 「ほぼ日」の乗組員も
 きっと忙しい毎日なのでしょうから、
 まずは風邪をひかないよう予防に心がけて下さいね。
 (まっちゃん)



・インフルエンザで
 薬を出す医者と出さない医者の話、
 ありましたよね。
 私、看護師なんですけど
 どちらの医者でも働いた経験があります。
 なんて言えば良いんでしょう?
 患者さん個人が選ぶこと、
 としか言えないですよね。
 患者さんによっては
 「注射を打ってくれるからここに来る」
 って人も沢山いるんですね。
 中国や韓国の人は特にその傾向が強いみたいです。
 韓国では「風邪の時にする注射」っていうのが
 あるらしいです。
 「風邪引いたから注射してくれ」ってよく言われました。
 そんなときはビタミンだけいれた点滴してました。
 終わると「良くなったよー」って笑顔で帰って行きます。
 そんなときはそれも一つの方法かなって思いました。

 お年寄りによっては、
 やってる事はどこでも同じなのに薬を沢山くれるから
 この医者は良い先生って
 思っている人も少なくありません。
 「運動が大切なんだよ」っていっても
 聞く耳がなければ仕方ない話です。
 どちらも必要な人の為にあるって事ですよね。

 ちなみにあんまり薬を出さない医者は
 商店街にあってお年寄りの憩いの場になってます。
「ここに来たから今日のスケジュールは終わりだー」
 なんて朝の10時から言っているような
 お年寄りで一杯です。
 週に一度の自分の診察日には
 1人20分位話をする事もあるでしょうか。
 みんな狭い待ち合い室にびっしり座っています。
 一度なんか本当に高熱のある青年が
 座る場所がなくて
 突然倒れた事もあるくらいです。
 リハビリの時の隣の席の人が気に入らないとか
 あの人が来るなら私は行かないとか
 お年寄りの事情もさまざまです。
 そんな話もなだめすかして「また来週ね。」
 そんな話を聞くのも医者の仕事です。

 医者って苦労した分
 沢山お金の儲かる仕事ではないと思います。
 でも地域と共にいてくれる気持ちの良い医者と
 めぐりあいたいものですし
 そういう人と仕事をしたいものだと思ってます。
 (ぶるま)






仕事があるから1日で治したっていう話は、すごいなぁ!
看護をされている経験からのお話も、
うなずきつつ、拝読しましたです。

あ、ちょっと遅くなっての掲載になりましたが、
おとといの「節分」の夜に、
「うちでは、こんな儀式があるんですよ……」
というメールが届いていて、それがおもしろいので、
最後に、チラッと、そちらをご紹介させてもらいます。







・節分翌朝、通勤で歩く道にマメがころがっていると
 なんかほのぼのとしました。
 我が家は豆まき、年の数豆を食べるのはもちろん、
 他におかしな儀式があります。
 年の数+1個多い豆とお金を薄紙に包み、
 それで身体のあちこちをお祓いし、
 身に着けていた服などと共に綺麗に包装して
 道の四つ角(十字路)に捨てるのです。
 捨てる際にはその姿を誰にも見られてはならず、
 捨てた後は絶対に振り返ってはいけないのです。
 これは、物乞いに施しをするという目的の他に、
 なんと最初に包みにさわった相手に厄を押し付けるという
 なんとも身勝手な目的がある儀式なのです。

 ゴミの不法投棄でもあるし、
 爆弾騒ぎにもなりかねません。
 もうやめたいのですが、
 古くから我が家に伝わる儀式なので
 やめるわけにもいかず困っています。
 町内に我が家の他に二軒(一軒は親族)が
 やっているのですが、
 誰だかは勿論わかりません。
 このような妙な儀式を
 やっている方っていらっしゃいますか?
 やっぱりやめた方がいいのでしょうか?
 豆まき、豆食べのみの
 ほのぼのとした節分に憧れています。
 (かもめ)






変わった儀式って、
節分に限らず、いろいろあるんだろうなぁと思いました。

それでは、また、次回のこのコーナーでお会いしましょう。
「ほぼ日」スタッフの木村でしたー。

さまざまな、日本国内や海外からの
ニュースのご近所のおたよりは、
件名を「ご近所ばなし」として、
postman@1101.comまで、ぜひどうぞー!!!

2003-02-06-THU

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