ほぼにちわ、「ほぼ日」のスガノです。
前回につづき、
ガチャピンとムックの絵本について
お伝えします。
おみやげを持って谷川さんの家に
遊びに行った、ガチャピンとムックは‥‥?
谷川さんのお部屋に到着したふたりは、
なにはともあれ、約束の
おはじきと紙風船を渡します。
「まあ、座って座って。
ホントにおみやげ持って
来てくれたんだね」
ガサゴソと、さっそくおみやげを開封。
紙風船をふくらまし。
「はい〜」
とつぜん詩人からのサーブ。
ひぃぃ、みんなおおあわて。
3人の紙風船バレーが続き、
さて、次はおはじきです。
「ねぇ。いまのゲームとかと、
ぜんぜんちがうねぇ」
そうですねぇ、このかんじ。
パチンパチン、はじいて線を引っ張って、
いっしょに遊んでくれる谷川さん。
見ているこっちも、すごくいい気分。
ひとしきり遊んで、ええっと、
ふたりが谷川さんに切り出したいのは、
絵本の話だよね‥‥?
「そうだったそうだった。
実は、ここまでできてるんですよ。
まだ、本の姿にはなってないんだけど」
うわぁー!
「‥‥ね、で、こんなふうに」
うわぁー!
「君たちが出会った頃のお話を
こんなふうに作ったんだけど、うれしい?
本ができたら、買ってね」
登場人物に、売りつける。
谷川さんの、実業家の一面。
本にステキな絵を描いてくれたのは、
イラストレーターの大野彰子さん。
「いい本に仕上げるからね」
それからふたりは
谷川さんのお部屋のなかを
あれこれ見ては、いじったりして。
記念写真を撮って。
谷川さんが訳した新しい絵本
「パパがやいたアップルパイ」を
もらったりして。
そろそろおいとまする?
というハナシになりました。
‥‥こんなにちらかしっぱなしで。
さようなら、谷川俊太郎さん。
遊び、たのしかったです。
また来ます。
よかったね、ガチャピン、ムック。
絵本のしあがりをたのしみに‥‥さあ、
ほら、行くよ!
ほら、ムック! それはきみの自転車じゃないよ!
*
それから約ひと月半経って、
絵本ができあがりました。
こちらです。
ガチャピンとムックが生まれるまでの、
ふしぎなお話です。
今日10月24日から、本屋さんに並んでいます。
ぜひ、お手に取ってみてくださいね。 |