ほぼにちわ! 今日はわたくしとのふたりで、 このゴールデンウィークに 「坊さん。」の著者であるミッセイさんこと 白川密成さんにお会いしましたので、 そのようすをご報告いたしまーす。 えー、 まずミッセイさんといえば、 「ほぼ日」で2001年から2008年まで連載していた 「坊さん。」の著者でいらっしゃいます。 |
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その2001年に、弱冠24歳で、 お遍路さんのまわる四国八十八カ所霊場57番札所 「栄福寺」というお寺の住職になった、 ミッセイさんの、お寺ってこんなだよ、 お坊さんってこんなコト考えたり したりしてるんだよ、 というエッセイの連載でした。 |
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2001年って、もう10年前なんだー。 早いなあ。 で、昨年、ミシマ社さんからこの連載が 『ボクは坊さん。』という一冊になって、 出版されました。 |
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とっても好評で、増刷されているそうなんですね。 | |
うれしいことです。 | |
で、なんと、著者自ら朗読した オーディオブックも iTune Storeで販売しているんです。 |
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iTune Storeでダウンロード。現代的〜。 そういえばミッセイさん、 こういう言い方はあれですけど、 興味はふつうの 20代〜30代男性って感じですもんね。 iPodで音楽を聞いたり。 |
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オーディオブックなら、 字を読まなくていいし「ながら聞き」ができるから、 年配の方や忙しい方にも受けそう。 |
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なるほど。 パッケージ販売の企画もあるそうですよ。 で、 そのお知らせを「ほぼ日」にいただいたときに、 なんと『ボクは坊さん。』に映像化のお話があると 聞きまして! |
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はい、聞きまして! |
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しかも、まもなく結婚されると聞きまして! | |
はいはい、聞きまして!! | |
こりゃあお祝いせずにはおらりょうかと、 愛媛県は今治に行ってきました。 |
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ミッセイさんの仏前結婚式! とてもステキだったので、 どぉんとご紹介します。 |
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仏前結婚式、聞いたことあったんですけど、 拝見するのは初めてで、すみません、 ちょっとその興味もありました。 |
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あのぉ、わたくし、「ほぼ日」の前職は 結婚情報誌の制作だったんですけど、 6年間勤めていて、残念ながら一回も 仏前結婚式にうかがう機会がなかったんです。 だからもううれしくって! |
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ミッセイさんも書かれていますけど、 「坊さん。」の連載中、 仏前結婚式の回には、 すごくたくさんメールが届いたんですよ。 |
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お邪魔でなければ、 うかがいたいですとお願いしたら、 ミッセイさんがこころよく受けてくださって。 |
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2011年5月7日、四国は今治の 栄福寺に行ってまいりました。 |
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ミッセイさん、お久しぶりです! 今日はいつも以上に、にこにこして幸せそう。 |
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ご自分のお寺でお式だから、 自宅でするようなものですよね。 栄福寺、まわりがのどかな景色で、 いいお寺でした〜。 |
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これは結婚式をするお堂です。 本日は、奥さんになる方の「入寺式」もあるので、 7年に一度しか開帳しない阿弥陀如来像が、 特別に開帳されていました。 |
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ミッセイさん、もうすぐお式はじまるのに、 まだお支度が出来ていないの? と思ったら、 お坊さんはいつもの法衣なのだそうです。 |
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あーお嫁さまが、 式場に到着されましたー。 |
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お嫁さんは白無垢。お婿さんは紫の法衣。 |
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そしてこちらが、じゃーん。 奥さんになられる、翁長あかねさん。 僧名を法慧(ほうえ)さんとおっしゃいます。 |
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はじめまして。あかねさん、本日はおめでとうございます。 |
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あかねさんは、なんと尼僧さんになりたくて、 OLをされながらお金を貯めて、 尼さんの修行をされたそうなんです。 |
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そんな二人のなれそめは! | |
でた! りかさんの「なれそめ好き」! カップルと見ればなれそめを聞くという。 「新婚さんいらっしゃい!」ですか、と。 |
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いいじゃん。 なれそめには、幸せが詰まっているのよ。 えー、なんとですよ、 お坊さんに憧れていたあかねさんは、 この「ほぼ日」の「坊さん。」を読んでいらして、 高野山の密教の伝授会で ミッセイさんと出会ったときに、 「ほぼ日、読んでます。」と 声を掛けられたというのですよ。 |
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ということは、「ほぼ日」が取り持つご縁! | |
「ほぼ日」婚! |
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うれしすぎるー。 お坊さんカップルのふたりは、 ミッセイさんによると 「出会いは高野山の密教伝授、 初デートは比叡山という、 自称、『期待を裏切らないカップル』です。」 ですって。 |
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参列された方々もお坊さんが多かったですね。 | |
参列の方にも、とうぜん、お坊さん多数。 大学時代のお友達とか。 |
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上の写真、ちょっとだけ、 お遍路さんが写っていますね。 なんといっても栄福寺は、霊場57番札所。 この日もたくさんのお遍路さんがいらしていました。 |
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本堂の前にはこのような看板が。 |
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さて、結婚式の様子です。 まずお婿さんとお嫁さんが 入堂(にゅうどう)されまして、 |
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お寺の本尊の前に座られた、 この式の戒師さんの前に座られます。 ‥‥あっ。 |
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どうしました? | |
お嫁さんの綿帽子から目が出てる! ‥‥と思ったら、あれで高島田に 綿帽子を留めているんですね。 |
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ふふ。そうですよ。 結婚式は、女子には見所満載っていいますけど、 いろいろ気になりますよね〜。 |
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お寺の中でのお式だから緊張するかと思ったけど、 なんだか開放的だし、のんびりしてましたね。 |
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戒師さんの言葉を聞くふたり。手は合掌です。 |
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お水で清めたり。 |
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散華が撒かれたり。 |
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これ散華(さんげ)、っていうんですね。 お手伝いのお坊さんたちが、 中指と人差し指にはさんで、 ちょっとマジシャンみたいに ぴっぴっぴっぴと撒くから、何かと思ったら。 |
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蓮の花びらの形を模しているんだって。 何種類かあって、すごくすてき! 寺ガールには、いろんなお寺の散華を 集めてる人もいるみたい。 |
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絵の書かれた面と、今日の式について書かれた面に なっています。 |
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そして、仏前結婚式ならではの、 「お数珠の授与」。 |
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長めのお数珠を、 |
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お互いにかけてあげます。 |
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教会婚式なら指輪の交換に当たるところですね。 そして、お焼香。 仏教の大事な式で行われることは、 この結婚式でも行われます。 |
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お焼香は指先でつまんで、 |
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額へ。心身を清めるのだそう。 |
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つづいて、三三九度。 | |
あ。 | |
どうされました? | |
三三九度をした友人たちが話していたことを 思い出したんですけど、 この白無垢って、ほんとうに腕が 上がらないそうなんですよ。 それに三三九度の時に気づいて、 盃がまったく自分に近づいてこなくて 前かがみになると倒れそうだし、 焦った〜、って言ってました。 |
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あかねさんはきれいに盃を受けていらっしゃいました。 |
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ふふふ。 これから和風の結婚式をする方に、アドバイス。 着付けがすんだら、式がはじまるまでに 軽く三三九度の練習をしておくといいですよ。 |
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着崩れない程度にね! |
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後半、ミッセイさんが誓いの言葉を読まれます。 |
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ミッセイさんの誓いの言葉、よかったぁ〜。 |
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やっぱりいいわ〜、結婚式。 このあと、全員で般若心経の合唱があるところは 仏前式ならではでしたね。 |
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式が終わって、親族のみなさまと記念撮影。 |
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ミッセイさん、ほっとした顔されてましたね。 | |
そしてお堂を出る前に、なにやら話されるおふたり。 |
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この上の写真、好き。 「終わったね。」「ね。」 なーんて、話してそう。きゃー。 |
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お嫁さんの手を引いて、お堂前の階段を降りるミッセイさん。 笑顔がはじけすぎです。 |
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この後はみなさんと写真撮影したりして、 披露宴会場へ移動されました。 |
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『ボクは坊さん。』を出版されたミシマ社の 三島邦弘さん(右)と、その奥さま(左)と。 |
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いいお式に参列できて、ほんとうに嬉しかったです。 ありがとうございました! |
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最後になっちゃいましたが、 映像化のお話も、 だいぶん進んでいるそうですよ。 |
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なんだか、 おもしろそうな制作陣が集まっているんだって。 「ほぼ日」初の、 ストーリーものの映像化かも! |
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続報が入ったら、お知らせしますね〜。 | |
ミッセイさんあかねさん、 おめでとうございました! |
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おめでとうございました〜。 (おわり) |
2011-05-12-THU