二葉葵展に行ってきます!
(5/18~19、京都からテキスト中継します。)

 

みなさ~ん!
おやつ、つくってますかああああああ!
ほぼにちわ。
ほぼ日おやつ部のモギです。
ただいま、おやつ部の顧問である
なかしましほさんと一緒に、
「ちいさなレシピ」の書籍をつくっている最中です。
このあいだ、スタイリングのあの方と打ち合わせもしました。
だいぶ‥‥本格的になってまいりました。

さてさて、そのなかしましほさんが
「フードディレクター」をしている店があると
聞きつけました。

ん? あの、なかしまさんの?
なかしまさんのごはんを?
食べられるというのか?
取材に行かねばではないでしょうか!
実食する気持ちを満々とたたえた湖がごとき欲望を抱えて
取材に行かねばではないでしょうか!


▲みんなのおなじみの
 なかしまさん。

とある、お天気がいい日の午前中に、
京王井の頭線の「富士見ヶ丘駅」に降り立ちました。

そして、出口は南口。
吉祥寺を背にして、それはつまり改札をでて、右側の出口です。

駅を出ましたら、更に右へ。

2分くらい道を歩いていきますと川があります。
これは、井の頭公園から流れる神田川。

上流にいけば、井の頭公園につき、
下流に行けば、「神田川」の舞台を経て、東京湾へ流れ着きます。
杉並のこのへんだと、神田川もこんな小川。
この川を越えていきますと‥‥
待ち合わせをしていた山下がおります。

さらに、すこしだけまっすぐいきますと、
アーケードのある古くて、
雰囲気のあるマンションがあります。
そこに、すてきな佇まいのお店があります。

ここです。ここです。

おじゃましま~す!

お店でまっていてくださったのは、
なかしまさんと、「くらすこと」を主宰されている
藤田ゆみさん。

こちらの「くらすこと」は、
子育て中のおかあさんやお子さんが
のびのびと気持ちよく日々くらしていくための
さまざまな活動をされています。
ワークショップを開催したり、
長く使い続けられる日用品や
安心して食べられるおいしいものなどの
オンライン販売などもされています。

ーー こんにちは。はじめまして。
藤田 こんにちは!
ようこそ「くらすこと」へ。
ーー わたくしども、
お腹をばっちりすかせて参りました!
藤田 (笑)
ぜひたくさん食べていってくださいね。
ーー ごはんをいただくまえに(笑)、
まずはお話をお伺いさせてください。
藤田 なんなりと、どうぞ。
ーー そもそも、こちらのお店で、
なかしまさんがごはんとおやつを
監修するということになったいきさつは
どういうことだったのでしょうか?
藤田 わたしたち、なかしまさんとは
ずいぶん前に知り合いまして、
アトリエのほうでも
なかしまさんにワークショップなどを
開催していただいたりしていました。
ーー 以前からのお知り合いだったのですね。
藤田

そうなんです。
実は、このお店4月の30日に
正式にオープンしたばかりなのですが、
その前にちょこっと「プレオープン」ということで、
お店を開けていました。
そのときに、なかしまさんが
ごはんを食べにきてくださったんです。


▲おいなりプレート
 どっしりとしたおいなりさんが2つ。
 これだけでもきちんとお腹がいっぱいになります。
なかしま

食べ終わったところで、
藤田さんから
「ごはんの感想をきかせてください」と
言っていただいて。
はじめはすごく控えめ話をしていたのですが、
「もっとないですか?」「もっとないですか?」と
おっしゃるので、
遠慮がなくなってどんどん話をしてしまったんです。

藤田

それはほんとうに的を射たお話だったんです。

3月まで
「おかあさんが得意なことを通して、
 社会と繋がる場」
をコンセプトに
週に一度だけアトリエで
カフェをオープンしていたんですね。
今まではお子さん連れで
ゆっくりとした時間を過ごしたい!
とそれを目的に、
わざわざ遠くから来られる方が多かったんですが、
この場所は路面店ということもあり、
「くらすこと」のことを知らない、
地域の方もふらっと寄ってくださる。
なので、正式なオープンを前にして、
料理や接客などのレベルを
もっとひきあげなければと、
真剣に考えていたところでした。
そんなタイミングで
はっとするアドバイスをいただけたので、
もう、思いきってなかしまさんに、
ごはんとおやつ全般を
プロの目で見ていただこうと、
お願いさせていただいたのです。


▲おいしそうなマフィンも焼き上がっていました。
なかしま わたしが監修‥‥監修というと大げさなんですが、
そのわたしが来るまえから、
「やさいがたくさん食べられる」ということなど、
しっかりコンセプトはできていらっしゃったので、
私は「おまけ」の部分で
すこし口をださせていただきました。
メニューを考えるお手伝いといったらいいのかな‥‥。
藤田 たとえば、このカレー。
藤田 以前にお出ししていたのは、もっとスパイシーで、
クリームなどもはいったもっと濃厚なものでした。
でも、ここに来られるお客さんのことを考えると、
たとえば授乳中のお母さんたちで、
乳製品を控えられてる方もいらっしゃるし、
もうすこし、お店の雰囲気にあった
おだやかな味のものに
変えてみてはいかがでしょう?
というご提案をいただいて。
ーー そして、レシピもなかしまさんが?
なかしま はい。
みなさんと相談しながら作っていきました。
このカレー、乳製品もお肉も使ってないんですよ。
ーー え? そうなんですか?
まったく‥‥わからなかったです。
とにかく、おいしいなあと思ってたべていて、
お肉はいってないんですか?? びっくりしました。
なかしま わたしが大切にしているのは、
「まずおいしい」ということなんですよ。
オーガニックであるとか、健康であるとか、
そういうことは、とても大切なことだけれども、
声高にいうことではなくて、
あとからわかったらわかったでいい、
と思ってるんです。
ーー まさに! どれも、ほんとにおいしいです。
なかしまさんの料理のレシピは、
「まずおいしい」ですものね。
「ちいさなレシピ」をご一緒して、
つくづくそう思いました。
そして、ごはんの量も少ないと感じることもなく。
なかしま はい。
きちんと満足していただきたいので。
ーー おしゃれ盛りではなくて。
なかしま おしゃれ盛りのお店もわたしは好きですけど、
このお店はそういうお店ではないと思ったので、
量のことも考えました。

あ、そうそう、「ちいさなレシピ」といえば、
「帰ってきた」のほうで掲載した
「豆腐ドーナツ」
じつはここでも出しているんですよ。

▲絶品「豆腐ドーナツ」。
 やっぱりお店でいただくのは一味ちがう‥‥。
藤田 この「豆腐ドーナツ」や「おいなりさん」など
テイクアウトできるメニューもいくつかあります。
ーー もしかして、
あの入り口の横の窓から??
藤田 そうです。そうです。
あの窓の所でお店に入らなくても
買っていただくことができます。

▲この窓のところで、 テイクアウトができます。
 藤田さんに立っていただきました。
ーー わー。むかしながらのシステム!
「商店街のお店」という感じ。
なかしま いいですよねー。
テイクアウトのものは
早めになくなってしまうことも
結構あるみたいですよ。
ーー お店、オープンしたら
どっと人が入ってこられました。
外に、自転車がだーっと並んでいて、
オープンして間もないのに、
ご近所に馴染んでいるお店になってますね。

▲ずらっとならんだ自転車。
藤田 ほんとにうれしいことです。
ここはほんとに場所がよくて。
駅がちかいこともあって、
人通りもたえないですし。
なかしま とおりすがりの方が、
「なんのお店?」なんていって
入ってきてくださったりして。

あ、せっかくですから、
デザートもぜひたべていってくださいね。
注文しておきませんか?
ーー よろこんで!

▲抹茶の葛プリン


▲たまごロール

と、お話をお伺いしながら、
おいしいものをたっぷりいただきましたよ。
お腹すかせてきたかいがありました。

テーブル席のほかに、
奥には小上がりの席もあって、
赤ちゃんをつれてこられても大丈夫なのもうれしいですね。

お子さんと一緒でもお一人でも
ゆったりとした時間とおいしいごはんとおやつをたのしめる
素敵なお店でした。
ああ、こんなお店が家の近くにある人は幸せだなあ‥‥。

そうそう、お店には
「くらすこと」のオンラインストアで扱っている
雑貨も手にとって購入することができます。
また、もしもオンラインストアにあってお店にないものでも、
スタッフの手が空いていれば、
近所にある倉庫から持ってきてくださるとか。


▲食器や雑貨たち。


▲洋服も。着心地よさそう‥‥。


▲コーヒーやジャムなどの食品コーナーも。

お近くに来られる用事あるときは、
ぜひ、富士見ヶ丘駅で下車してみてくださいね~~~。

【ごはんとおやつ、雑貨の店
         くらすこと】

住所:東京都杉並区久我山2丁目23-29
   ハイネス富士見ヶ丘 1F
Tel:03-5941-3832
(京王井の頭線富士見ヶ丘駅下車 徒歩1分)
オープン日時:
火曜〜土曜(日曜、月曜休み)
11時30分〜17時
(ごはんラストオーダー16時、
 のみものとおやつラストオーダー16時30分)
*8月から
 営業時間が20時までに変更予定。夕ごはんにもぜひ!

  

 

2013-06-24-MON