

こんにちは、「ほぼ日」のです。
今朝放映された「あまちゃん」は
ごらんになったでしょうか。
まだですよ、という方は、再放送などを観てから
このページをお読みいただく、ということで‥‥
(再放送情報はこの記事の下のほうに書いてあります)
この先、ネタバレ「あり」で書かせていただきます。
糸井重里の役どころは
回想シーンの歌番組の司会者でしたね!
セリフもありました。
▲司会者役の糸井。
今回の出演は、小泉今日子さんが推薦してくださって
実現したことなのだそうですが、
糸井はつねづね、俳優という職業、そして
演じることについて
「ホントーに、できない」
と考えておりました。
そして、いつもこうつけくわえておりました。
「できないのにやってみたい」
得意でないことを自覚しているのに、やりたい。
そのことで、吉本隆明さんに
相談に行ったこともあります。
当日、スタジオに入り、
スタッフのみなさんにごあいさつするときにも
「必ず、ご迷惑をおかけしますんで」
「直前まで大きな顔をしていますが、
スッと落ち込みますんで」
と、くり返し言っていました。
▲よろしくお願いします。
メイク室では、共演の清水ミチコさんが
タマネギあたまのかつらを装着しつつ
セリフ合わせをしてくださいました。
清水さんと糸井は
ふだんからなかよくさせていただいています。
清水さん、ありがたいです。
▲メイク中。清水ミチコさんと話しています。
糸井 |
(セリフの練習) さあ今夜も生放送でお送りしてきました 『夜のベストヒットテン』 |
清水さん | 糸井さん、あかるさがないですよ。 |
ありがたいです。
糸井 |
さあ今夜も生放送でお送りしてきました |
清水さん | はい、それを3回連続で言ってください。 |
糸井 | ああ、ミッちゃんとの練習はいいなぁ。 これだけで帰ってよかったら どんなにか、いいだろうなぁ。 |
▲もう帰りたい。
同行した「ほぼ日」乗組員は思いました。
なぜ、この日が来てしまったのだろう。
▲連ドラチェックの女王、あややもいっしょです。
糸井も、私たちも、「あまちゃん」が大好きです。
だからほんとうは、
今日をたのしみにしているだけでよかった。
本番なんて来なければよかった。
しかしもうがんばるしかない。がんばれ社長。
▲リハーサルに入ります。
右にいらっしゃるのが、同じ司会者役の
清水ミチコさんです。
▲見守ってくださるスタッフのみなさん。
糸井 |
さあ今夜も生放送でお送りしてきました |
▲あのなつかしい、ランキング表がパタパタするセット。
リハーサルでは、
セットの「パタパタ」の回転がうまくいかず、
美術スタッフの方が
懸命に調整していらっしゃいました。
糸井はこのとき、緊張が昂ぶりすぎて
わざと悪びれモードで
こんなことを口に出していました。
「みんながトラブればいい‥‥そして
オレの演技がうやむやになればいい‥‥」
やぁ、ホントに、とつぜんあんなにライトを浴びれば、
無理ないです。
俳優さんたちってやっぱりすごいなぁ。
▲リハーサルを終え、次は本番です。
▲本番は、カメラさんや音声さん、演出の方など、
撮影のスタッフの方のみスタジオに入りますので、
我々はモニター越しに社長の演技を見守ります。
▲「社長しっかり」と祈っています。
糸井 |
『夜の‥‥ヒット‥‥ベスト』 |
▲意外とセリフが長いのです。
役になろうとするだけでなく、
シーンとして場を成り立たせること、
ことばのリズム、強弱、タイミング、
目線、小道具の扱い、からだの動き、立ち位置など
いろんな段取りをクリアしつつ
セリフを言わなくてはなりません。
そんななか、「ベストヒットテン」という言葉が
ヒットテンだかベストテンだかトップテンだか
わからなくなります。
清水ミチコさんのアドリブも冴えわたり
和気あいあいのスタジオですが、
心のなかには緊張が走ります。
リハーサルのとき、糸井はこう言ってました。
「緊張は、役をもらうと、するんです。
まぁ、つまりはセリフというやつです。
人の言葉って、なかなかしゃべれない」
自分を失わないままでいることができれば、
人はのびのび表現ができるのです。
自分ではない範囲のことをしようとするから、
緊張が生じるのですね。
私はやっぱり吉本隆明さんのことを思い出しました。
“重要なのは、演じることじゃなくて、
その人がそこにいて、
存在してることの確かさです。
それに近いような咲き方で
花が咲いたら、
それは芸術としては申しぶんない”
モニター越しに糸井を見守る人たちの中に、
出番待ちの太巻さん‥‥つまり、
古田新太さんがいらっしゃいました。
古田さん |
糸井さん、じっさいの司会業は |
▲がんばれ社長。
▲がんばって。
そして。
そして時間は、順調に、
誰もに平等に、過ぎました。
▲収録終わりです。
▲ホッとしている糸井です。
うまくいきました。
「な? 終わる時間が、ちゃんとくるんだよ」
そのとおりです。
とってもかっこよかったです。
明日20日(土)も、まだ「今週の放映」が
残っていますので、
出演するかもしれません。
みなさまぜひ、ごらんくださいね。
最後に、共演シーンはなかったものの、
廊下で「あまちゃん」の
能年玲奈さんと偶然出会ったよろこびをお伝えしつつ。
▲能年さんです。
それでは。また!
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