よっ、待ってました、と、
クスクス笑いながらこのページと
向き合ってくださる方の顔を
思い浮かべながらこの原稿を書いています。

逆に、えっ？　なんなの、これ？　と、
いぶかしく思いながらこのページを
読んでくださっている方には、
趣旨の説明がたいへんむずかしい。

なんていうの？
その、ノリのようなものを
お伝えするのがなかなかやっかいです。

いっそ、サッとページを閉じて、
ほかの有意義なページへ遷移してくださいなと
読み手のみなさんに出口を指し示すのも
ひとつの有効かつ手っ取り早い手ではあるのですが、
できればこのくだらない恒例の催しを、
読者のみなさんにもたのしんでいただきたいという
気持ちもじつは強く存在するので、
どうか少しばかりお時間をください。
私の説明をザッと聞いてみちゃってください。

さぁ、勢いをつけて、紹介いたしましょう！
この「ピクチャー・オブ・ザ・イヤー」というのは
年に１度の恒例イベント！
じつに、なんだかんだで、なんと、
2007年から続いており、
ええと、今年で８年目となります！
（うわぁ、マジっすか）

いったいどういうイベントかと言いますと、
ほぼ日刊イトイ新聞の
「ただいま製作中！」という、
我々の日々の活動をお伝えするコンテンツに掲載された
すべてのおもしろおかしい写真のなかから、
よりおもしろおかしい写真を選ぼうという、
多くの読み手のみなさんが
「しょうがねぇなぁ」と
苦笑いせざるを得ないようなイベントです。

しかも、そのおもしろおかしい写真を選ぶ判断基準が
ほぼ日刊イトイ新聞の乗組員たちによる投票。
つまり、自分たちの写真に自分たちで投票し、
それを１年のまとめとして自分たちで振り返るという
身内ウケということばでくくるのも
おこがましいほどの身内イベント。
（というか、実際、このイベントは、
　年末の納会で披露される
　ほんとの身内イベントでもあるのです。）

それを大勢のみなさんに紹介するのも、
おかしな話ではあるのですが、
「しょうがねぇなぁ」という苦笑いさえ
いったんつくってしまえば
例年、なかなか好評であることもたしかなので、
今年もしっかり紹介させていただきます！

しかも、今年は無意味に入選作を増やし、
上位30枚の写真を選出いたしました。
ですからこの発表も３回に分けて更新しようと思います。
どうぞ、寛容におつきあいください。

それでは、30位から発表してまいります！
なぜこれが30位なのか正直よくわかりませんが、
投票を集計すると、30番だった写真がこちらです！

さぁ、みんな、はじまるよー！
こんな写真からスタート。

うん。はい。困ったね。
毎年、こういう、たいへん微妙な、
「そんなこと言われても‥‥」みたいな写真から
当企画はスタートいたします。
糸井の向こうでぼんやりうつむいているのは、
宇宙部のジャブことサワヤナギですね。
うん。まあ、いいか。
ええと、こういう感じで進んで行きます。
心のハードルは下げきった状態でご覧ください。
29位の写真はどんな感じ？

ああ、これは、わかりやすい。
明らかに両者がふざけて表情をつくっている、
きちんとした、おもしろおかしい写真だ。
ほら、みなさん、おもしろおかしいでしょう？
え？　そうでもない？
表情がマジすぎて、ちょっと怖い？　引く？
ここ数年、任天堂のゲームなどで、
なにかというと対決をくり返している二人の
「宿命の対決」を予告する一枚でした。
ええと、このときは、たしか、
なかしましほさんの見極めのもと、
シフォンケーキ対決をしたんじゃなかったか。
つぎの写真はどういうの？

お、これは、糸井重里？
どじょうすくい風の衣装をまとった糸井重里？
いや、違うんですよ、これ。まったくの別人。
この写真は渋谷のパルコで行われた
「国宝みうらじゅんいやげ物展」からの一枚。
みうらじゅんさんがコレクションする、
カスハガ（カスなハガキ）のなかに、
どういうわけか、糸井重里そっくりの人が
主役になっている絵ハガキがあるんです。
しかし、これ‥‥似てるなあ‥‥。
ほんとにうちの社長じゃないんだよね？

ははははは。27位は、こちら。
なぜか両手を大きく広げて
雑誌を読んでいる、笠井さん。
きれいに伸びた両手の指先が印象的です。
大丈夫ですか、みなさん。
ついてきてますか。まだまだ行きますよ。
26位も見てみようじゃありませんか。

おかしなふたりがおかしなポーズ。
おかしなふたりのおかしな共通点は、
どういうわけだか、肩が出ていること。
ちなみにこれ、同じ店で買ったとかじゃなく、
それぞれのチョイスが
たまたま重なった結果だそうです。
ほんのりピンぼけなのもむしろ味わい。
26から１を引いたら25じゃないか。
25位はこんな写真に決まりました。

わはははははは。
ええと、人には、笑いに関して
「ツボ」というものがありますが、
ぼくはこの「びっくり顔」がけっこうツボなんです。
そして、昨年入社した新人たちのなかで、
びっくり顔のホープといえば、この星野です。
いやぁ、見事なびっくり顔、わはははは。
白目のなかに真ん丸な黒目が、わはははは。
ソロデビューしたころのイアン・マッカロクに
ちょっと似てるぞ、わはははは。
いやあ、やっぱりぼくはびっくり顔が‥‥
あ、申し遅れました。
このコンテンツを担当しているのは私、永田です。
いまごろの自己紹介ですみません。

24位にランクインしたのは、
おなじみ、「苦悩のサワヤナギ」です。
昨年もまったく同じシチュエーションの１枚が
ランクインしておりました。
おそらくまたシステムに不具合があったのでしょう。
そして、悩めるサワヤナギが頭を抱えるとき、
周囲の者の耳には、どこからともなく
この歌が聞こえてくるといいます。
♪なんでだろう～～なんでだろう～～
　なんでだなんでだろう～～～

悩めるエンジニアという湿度の高い写真から一転、
23位は、あーちん先生のさわやかな笑顔です。
ポイントは、右肘に重ねたブイヨンのカレンダー。
ほら、カレンダーの写真と、あーちんの右腕が
つながってるみたいでしょう？
この春からようやく中学生、
あーちん先生の『くまお』をどうぞよろしく。
さあ、22位はどんな写真ですか？

イエーーイ、着物でイエーイ、
ピースピース、和服でピースピース。
気仙沼ニッティングを率いる、
たまちゃんこと御手洗瑞子のＶサインが22位。
なんつーの？　身内の撮った身内の写真だけど、
これ、とっても、いい写真だね。
読者はきっとついてきてくれている、
さあ、21位の紹介です！

わははははは、なんスか、この色味。
率直に言って、日本人離れしておる。
これはあれですね、昨年末、
清水ミチコさんの武道館単独公演を応援して
表参道の交差点でティッシュを配ったときの１枚。
って、説明しながら思ったけど、
わけのわからないことをしているなぁ、オレら。
そりゃあ、わけのわからない写真も撮れちゃうよ。

さあ、そんなわけで、
30位から20位までの10枚を紹介してきましたが、
今日は、このくらいでカンベンしといてやる。
ていうか、意味のわかりづらい濃い写真が続くから、
今年は３回に分けて更新するんだってば。

明日は20位からの10枚を紹介しますー。
いやぁ、続きがたのしみだなぁ、って、
ぜひ思ってくださいよ、お願いいたします。
それでは、また明日。

（ つ づ く ）