こんにちは。
ほぼ日刊イトイ新聞の永田です。
すこし真面目に、お知らせを。
大きな地震など、災害に遭ったときにどうするか、
その助けになるかもしれないコンテンツを
ふたつ、あらためて、ご紹介いたします。
2011年3月11日に起こった東日本大震災のあと、
私たちは、自分たちにできる範囲で、
震災と向き合うコンテンツをつくってきました。
復興のお手伝いをしたり、
がんばっている人たちの姿をお伝えしたり、
イベントを開催したり、商品を販売したり。
いまも、その関わりは続いています。
惰性にならないように、
かといって、
無理をしすぎて維持できなくならないように。
ひとつ、ひとつ、足もとを確かめながら、
「ほぼ日」は震災のまわりにあることを
コンテンツにしてきました。
今年、4月14日と16日、
熊本地方を中心に、大きな地震が起きました。
いまも、余震は続いていますし、
被災した方の日常は取り戻せていないようです。
あいかわらず、
自分たちにできることは多くないですし、
今後、どういう形でお役に立てるのか、
具体的な答えが簡単に出るわけではありません。
それでも、私たちは、
東日本大震災のあとの5年間に経験した
さまざまなことが、
うっすらとではあるものの、
いまの自分たちの態度を決めるうえで
役立っていることを感じています。
具体的な方法論というわけではありませんが、
落ち着いて、どうするべきかを考えている
自分たちのいまの姿勢に、
経験してきたことが活きているような気がするのです。
いま、頻繁に揺れを感じている人も、
まったく地震の影響がない地方に住んでいる人も、
「自分たちの住む場所に、
もっと大きな災害が起こったらどうするか」
ということを、考えたのではないかと思います。
いわば、日常の気持ちで、
震災や災害のことを真剣に考える。
そういうときにこそ、
できる「備え」があると私たちは思います。
たいへんなことが起こっている真っ最中に、
こうするべきだ、と叫ぶのではなく、
いま、いろんな場所で、いろんな人たちが、
「そういうときにどうするか」を
落ち着いて考えているときだからこそ、
ふたつのコンテンツを紹介したい、と思いました。
○ほぼ日の健康手帳 簡易版
内科医の本田美和子さんがつくった、
「自分のからだや健康のことを
もしものときにお医者さんたちに
伝えるために記しておく手帳」、
それが「Dear DoctorS ほぼ日の健康手帳」です。
ご紹介するのは、その簡易版(PDFファイル)です。
東日本大震災が起こったとき、
多くの医療機関が、診察を希望する方の
体の記録(カルテ)がなくて困ったそうです。
はじめて診察を受けるお医者さんに、
自分のこれまでのからだや健康のことを
うまく伝えられるように、
この「ほぼ日の健康手帳 簡易版」を印刷し、
必要事項を描き込んでおくと、
いざというときに役に立つのではないかと思います。
○その話し合いをしておこう。
──NHKの方にお会いして、決めたこと──
「今後30年間、マグニチュード7クラスの地震が
東京で発生する確率は、約70パーセント。」
国の公的な機関がそういう想定をしていると知り、
私たちは当事者として考えざるをえませんでした。
「もしもその日が来るとしたら、
たとえば自分たちの会社は、
どのような備えをしておくべきだろうか?」
東日本大震災のとき、情報を発信する立場から、
さまざまなことを経験されたNHKの方と話し合い、
私たちはシンプルな考え方にたどり着きました。
それは、「話し合いをしておこう」ということ。
実際に話し合いを重ねて決めた、
「東京糸井重里事務所」という会社の、
防災についての基本的なルール。
ぜひ、一例としてお読みください。
そして、みなさんの会社で、家庭で、
「その話し合いをして」おいてください。
そのほか、ほぼ日刊イトイ新聞が、
これまでにつくってきた
東日本大震災にまつわるコンテンツは、
こちらから読むことができます。