カロリーメイツ、雑誌「Hanako」で京都を食べる、の巻。前編
こんにちは、ほぼ日のシブヤです。
ほぼ日にはカロリーメイツという
食いしん坊3人組シブヤシブヤシブヤがおります。
私はその一員です。
これまで台湾金沢銀座デパ地下九州
シンガポールなど、
さまざまな場所でさまざまなおいしいものを
食べてきました。


▲左から、ジャンボ、スガノ、シブヤの3人が
 カロリーメイツです。

これまでほぼ日以外の活動はほとんどなかった我々ですが、
このたびマガジンハウスの
雑誌「Hanako」京都特集号において、
京都で好きなものを食べていいんやで、という
すごいお話が舞い込みました。
むろん、即「やります!」と答えた私たちであります。


▲新幹線で京都へ。
 出発の瞬間から上機嫌マックスなメンバー。


もちろん3人とも、これまで
京都に旅したことはあります。
私などは、18歳まで住んでいたほどです。
でも!

知らなかった。


知らなかったよ!



知らなかったよぉ~。



京都がこんなにも、
おいしく進化し続けていたなんて。



京都はぜんぜん力をゆるめない街だった、
それが心の底からわかりました。そんな旅でした。

くわしくは2017年9月7日発売の
Hanako「ひみつの京都。」特集号
ごらんいただくとして、
京都の食の進化のすごさを少しだけ、
このコーナーでお伝えしたく思っております。
少しだけといいながら、
マガジンハウスさんにお許しいただいて、
朝から夕まで訪れたお店をすべて公開します。
(ぜひみなさん行ってみてくださいね!!)
今日明日と、前後編に分けてお伝えいたします。


▲事前打ち合わせ中の我々。
 どのお店をまわりたいか、
 Hanako編集部さんから届いた
 おすすめリストを見ながら練ります。



▲この時点で、周囲は
 「無理だろうそのぜんぶを回るのは」と指摘。


みなさんもそうだと思うのですが、
幸せ感は、行き先をどこにするか練るときから
はじまりますよね。
我々の場合はたいてい、
しょっぱなのテンションが高まりすぎてしまい、
動向がおかしくなってしまいます。
当日の朝、どれだけ空回りしていたかといいますと‥‥。

1軒目 まるき製パン所

最初に訪れた「まるき製パン所」で、
肝心のパンの写真を撮り忘れてしまったほどでした。
(「Hanako」の掲載写真は
カメラマンさんが撮ってくださったので、
ちゃんとポイントおさえて載ってます。ご安心ください)


▲食べる前の写真は撮っているのに。

まるき製パン所で食べたパン、
ぜんぶおすすめなのに、実にしまった。
(ちなみに、私たちが食べたのは、
「ハンバーグサンド」「ウインナードッグ」
「エビプリカツロール」です)


▲メニュー表も撮っていました。

「まるき製パン所」のロールパンは、
香りがよくてやわらかくしっとりしていて、
具材と渾然一体となります。
そして、具材のほうも、
渾然一体感が増すよう工夫されています。
たとえば、ソーセージドッグは
キャベツがいちど炒めてあり、
味と噛みごたえとパンによりそいます。
しかも、このお値段! 値段は味に含まれている(註1)
なお、エビプリカツロールは添付のレモンをチッチッと
カツに塗って食べるのを必須でお願いいたします。
このお店、会社の近くにあればいいのに(註2)
以上、出だしで最高のお店に出会ったのに、
気持ちが飛んでしまったこと、おわびいたします。


▲お店の方もみんなやさしかったよ。

気を取り直して、次!
恒例のダブル朝ごはん(註3)です。
行き先は有名店のスマート珈琲店です。
寺町三条のスマート珈琲店はすでに
ご存知の方がたくさんいらっしゃるかもしれません。
私たちが向かったのは、太秦店です。


▲電車に乗って太秦へ。

2軒目 スマート珈琲店 太秦店

スマート珈琲店は、
ホットケーキとたまごサンドが
評判のお店なのですが、
Hanako編集部のみなさんの情報によると、
さらにフレンチトーストもグー、のこと。


▲わたしたちは、いつだって
 ホットケーキとフレンチトーストが好きです。



▲見て! ベレー帽みたいなホットケーキですよ。

さらさらしたメープルシロップをかけていただきます。
ホットケーキの「たまごっぽさ」に
シブヤは驚いておりました。


▲まちがいないおいしさ。

そして、編集部おすすめのフレンチトーストへ移行。


▲一見、ふつうっぽいいでたち。

Hanako編集部の方にお教えいただかないと、
私たちはここでフレンチトーストを
オーダーしなかったと思いますが、
これをここで食べなかった自分たちを思うと
かわいそうでなりません(註4)
なぜならこれ、
ふつうのフレンチトーストと、ちと違うと思うのです。
フレンチトーストって、だいたい、
バターで焼いたバター風味ですよね?

このフレンチトーストは、なんだか
香ばしい油感があるんです。
ちょっぴりあげパンのような感じ。
それでいてふわふわなんです、不思議。
とにかく、んまかったー。くせになる味です。
いまも食べたいわ、ほんとに。

ここで、恒例の「白いお皿フォト」(註5)が撮れたので、
ようやくメイツの一句を詠むことに。


▲スマート珈琲、完食です。

いまんとこ
   パンはぜんぶがふわふわだ
          まるきスマート
             都のジェントル

カロリーメイツ、
京の都のパンやホットケーキは
やさしくてほどよくて、
これはいくらでも入ってしまいます、の句。
まるき製パン所と併せて詠ませていただきました。
ごちそうさまでした!

次はダブル朝ごはんのあとのおやつです。
京都にも住む糸井重里が、
おすすめのコロッケ屋さん(お肉屋さんのコロッケ)を
教えてくれたのです。
そこはスマート珈琲のある太秦から近いので、
ピュッと行くことにしました。

3軒目 中村屋総本店

お店はいわゆる「お肉屋さん」で、
期待が高まります。


▲お肉屋さんの一角でカラッと揚がる。


▲並んでるあいだにこのような
 Instagramフレームで写真を撮影できます。



▲ううう、あげたてのを食べられるんですよ。


▲ビーフコロッケをひとつずつ、いただきます!

そして、このコロッケは、
各自のかぶりつきがあまりに速業で、
食べるシーンの写真は撮れませんでした。
「Hanako」には載ってたらいいな。
食べ終わった袋で、また一句。


▲一瞬でこの姿に。

衣ザクッ
  やさしいなかみが
       またふわり

カロリーメイツ、
中身のやさしさと衣の力強さのギャップに感動の句。
中身がとろっとあまくやさしいのに、
衣がザクッとしてて、3人はかなり好み。
本気で10個くらいは食べられます。
どうやら京都は、
やさしくてクリーミーな味が得意なのでは?!
糸井さん、教えてくれてありがとう。


▲コロッケをおいしく揚げてくださった
 お店の方と記念写真。うれしい。


そして、ここからぐいっと東へ移動します。
ジャンボがどうしても食べたい! と主張した
甘味のお店、大極殿栖園へ向かいます。

4軒目 大極殿栖園


▲ここの「琥珀流し」というお菓子が
 おいしいらしい、とジャンボは言うのです。



▲これが「琥珀流し」。

琥珀流しは、寒天のお菓子です。
味は月替りで、これは「ぶどう」の琥珀流し。
上に乗っている干しぶどうが
ほどよくシロップになじんでいて、
寒天がみごとなまでにつるりとして、さわやか。
おいしいものは食べるほどにおなかがすきますね。


▲また、ひとつずつ食べてしまった。

寒天は
  つるり腹ペコ
        消えちゃうよ

カロリーメイツ、
おいしくてすぅっと入る寒天は、
よけいにおなかがすくので食間が吉、の句。


▲Hanako編集部の阿部さんがかき氷を食べていたので、
 わたしたちも分けてもらいました。


そして次! 
昼食前のトリプルおやつに突入です。

5軒目 麸嘉

京都の台所、錦小路をぶらぶら歩きしまして、
フラッと吸い込まれたのは
生麩と麸まんじゅうが人気のお店、麸嘉です。


▲錦小路はおいしそうなものがいっぱいで目移りします。


▲生麸とあんこのおまんじゅう。

こしあんと、
つるつるでみずみずしい麸の相性が
天井知らずのレベルです。
メイツ見合わせ、目をパチクリ。
言うことありません。


▲麸のしっとり感とあんこのコクがたまらん。

来て食べる
   空気といっしょに
         味わうよ

カロリーメイツ、
現地の空気を吸って、名産を食べるのが
自分たちの活動の根幹であることを自覚す、の句。

京都の空気や錦の町並みを見ながら味わう
できたての麩まんじゅうは、格別の味。
笹が巻いてあるのも、
あのみずみずしさを逃さないためでしょう。


▲そういえば私たちは観光名所にぜんぜん立ち寄ってない。



▲京都の路地を散策し、おなかがまた減ってきた。

そしてようやく6軒目で、
待ちに待った、おひるごはんでございます。

後編に続く。おひるごはん、おいしいぞ~)


カロリーメイツ用語集

註1 値段は味に含まれている
大好きな台湾の屋台でお手軽グルメを食べるときの
頻発ワードでもある。
「これが130円で!」などと言いながら食べると、
おいしさが2倍3倍にふくれあがる。
註2 会社の近くにあればいいのに
通いつめたい店に出会ったときに言う。
リーズナブルで、なぜか朝ごはんに向くお店が多い。
3人が暇なときはたいてい
「会社の近くに開店してほしいお店ベスト3」の話題で
ひたすら盛り上がっている。
註3 ダブル朝ごはん
朝ごはんを2回食べること。メイツにとっては常識。
ときにはトリプル朝ごはんになることも。
活用形:ダブル晩ごはん
註4 ここでこれを食べなかった自分たちがかわいそう
いろんな人からおすすめされた情報をもとに
おいしいものを食べていくのがカロリーメイツ活動。
「教えてもらえなかったら頼まなかったもの」に
出会ったとき、思わず口走る名言。
註5 白いお皿
カロリーメイツは、撮影のための食べ歩きではなく、
純粋に食いしん坊のチーム。
すっきり残さず食べ終わったあとのお皿が好きで、
記念に写真撮影する。
食後の感動を一句詠むことが慣例。



2017-09-06-WED