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2011/08/23 17:18

逃げる子ども。

あ、糸井先生が来た。

糸井先生
「そのおいしそうなものは
 ぼくも食べられるものですか」

どうぞ食べてください、
静岡おでんです。

糸井先生
「これはなかなか(食べる)、
 ‥‥いいですね」

そんな糸井先生に質問です。
こちらのメールにぜひお答えください。

======================
小学校2年生の男子の母です。
夏休みの宿題など全てが終わっていないどころか、
間に合いそうにありません。
特に算数が苦手なようです。
親としては宿題だけやってくれたら
それで良しと思っているのですが、
もの凄く怒られようが、
フルパワーを使って逃げて行きます。
「勉強をしないためなら何でもするぜ」
という勢いです。

このフルパワーのうちのちょこっと、
宿題に向けてほしいのです。
何か方法ないでしょうか?

(kenken☆)
======================

というご質問ですがいかがでしょう、
何か方法はないでしょうか?

糸井先生
「ないです(きっぱり)」

おぉ‥‥即答ですね。
では、逃げるお子さんは
もう、放っておくしかないと‥‥。

糸井先生
「いや、追うんです。
 逃げる、追う、逃げる、追う。
 つまり
 それそのものが、
 夏休みというものです。

 逃げる子も、
 外までは逃げませんからね。
 家出まではしませんから、
 大丈夫なんです。

 追いかけたら泣き出した。
 そういうこともいいじゃないですか、
 それはぜんぶ想い出になりますから。

 いいですか、
 もういっかい言いますよ。
 逃げる、追う、逃げる、追う。
 それそのものが、
 夏休みというものです。
 ぼくはおでんのつづきを食べます」
 

2011/08/23 17:37

自分たちで質問をして
自分たちで考える

ええと、ただいま、
相談スペースに、
電通の田中宏和さんが
いらっしゃいましたー。

あの、おんなじ名前の人が
たくさんいらっしゃることで
おなじみの田中宏和さんですー。

ではさっそく質問に‥‥
と思ったら、
糸井重里が勝手に
自分で質問をつくって
問いかけた!

「ぼくは小学校6年生の男子です。
 エロ本を拾ってしまったのですが、
 どうすればいいでしょうか?」

どうすれば‥‥って。
っていうか‥‥そもそも‥‥
そんな質問、来てないのに‥‥。

「ぼくはですね」

た、田中宏和さん、答えるんですか。

「ぼくは、小4か小5のとき、
 エロ本を拾ったんですけど、
 それが、材木置き場だったんですよ。
 ですからね、ここが重要なんですけどね、
 ぼくにとってのはじめてのエロは、
 材木のにおいとセットなんですよ。
 おかげで、この糸井事務所に来ると
 なんとなく、エロティックな気分に
 なってしまうんです」

た、田中さん、おもしろい話ですけど、
ぜんぜん答えになってません。

「じゃあ、俺が答えよう!」

い、糸井さん、お願いします、
っていうか、それ、
糸井さんが適当に言った質問‥‥。

「小学校6年生で
 エロ本を拾ってしまったというキミ!
 ‥‥どうして、それが、
 エロ本だとわかったのかな?」

田中「‥‥‥‥。」
永田「‥‥‥‥。」

糸井「‥‥どうして、それが、
   エロ本だとわかったのかな?」

田中「‥‥‥‥。」
永田「‥‥‥‥。」

2011/08/23 19:28

勉強の夏、総論。

さて、時間もだいぶ遅くなってまいりました。
ぼちぼち、エンディングへと向かうころです。
ゲームのほうは、
まだまだ盛り上がっているようですが、
こちらはそろそろまとめていきましょう。

最後は、田中宏和さんに締めていただきます。
宏和さん、唐突な振りではありますが、
「勉強の夏」というテーマで、
総論をお願いいたします!

「わかりました。
 私は、いまから20年くらい前、
 下は小4から、上は高3までを教える
 塾教師をやっていました。
 したがって、夏というと、もう、大忙し。
 朝早くから夜遅くまで、夏季講習です。

 そんな私の経験をもとに
 言わせていただきます。
 夏、がんばった人の成果は、
 2ヵ月から3ヵ月あとにかならず出ます。
 タイムラグがあることに注意してください。

 たとえば、暗記ものなんかは、
 憶えたすぐあと、
 結果に反映されるでしょう。
 けれども、ほんとうの
 受験の解答力というものは、
 10月か11月くらいにならないと出ません。
 それは、小学生、中学生、高校生、
 等しくそういう傾向があります。
 
 ですから、夏は、
 ある意味、我慢が大切です。
 結果が出るのは秋ですから。

 いちばんよくないパターンは、
 夏にがんばってやったけれども、
 成果がすぐに出ないことにがっかりして
 そこであきらめてしまうことです。
 そうではなくて、そのまま、
 秋まで続けることが重要なんです。

 その意味でいうと、夏の勉強というのは、
 『勉強を習慣づける』季節、
 『勉強するクセをつける』季節
 だといえます。

 これはもう、私の実感です。
 どうぞ、最後まで、
 がんばってください!」

おおおお、なんという見事な総論。
さすが、田中宏和さん。なんとかする人。
ほんとうに、
どうもありがとうございました!

というわけで、みなさん、
たくさんの質問を
どうもありがとうございました。
ぜんぶに答えきれず、すいません。
「勉強の夏」部門、これにて
お開きとさせていただきます。
どうも、ありがとうございましたーーー。
2011-08-23-TUE