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DSi Wareをやらないなんてもったいない!

第六話 ひとりで遊ぶことの重要性

あれ? うそ?
ようこそいらっしゃいました。
ん? そろってるぞ?
今日は3人そろって
座ってる状態からスタートです。
長い前ふりは、おさらばです。
マジで?
とかいって、ここからあれこれ
無駄な展開があるんだろ。
な・し・で・す!
今日は実際にDSiウェアのソフトを
プレイしてもらうので、
長・い・前・振・り・は・な・し!
どうやら、やつは本気ですよ、永田さん。
任しておけ、オレに考えがある。
ここに取り出しましたる
オノとのこぎり。
なにせ、ほら、
やつの設定は「木」だからして、
これらを目の前で振り回されては、
無視するわけにはいかないはず。
ほれ! ほれ!
(オノとのこぎりを振り回す)
(オノとのこぎりを振り回す
 先輩の永田を無視して)
さて、前回は、
「麻雀」「ソリティア」といった、
お父さんでも知っているような
ゲームを紹介しましたが、
今回はどういうゲームを紹介しましょうかね。
ガーーーン!
(オノとのこぎりを振り回す
 先輩の永田を無視して)
ちょっと懐かしいタイトルを
紹介していくのはどうでしょうか。
ガーン! 鳥井くんまで‥‥。
いいですね。
DSiウェアには、昔の名作ゲームを
新しくアレンジしたタイトルも多いですから。
(振り回していたオノとのこぎりを
 こっそり机の下に置きながら)
うん、いいんじゃないかな。
ゲームは好きなんだけど、
最近、ゲーム売場に行ってない、
っていう人もいそうだし。
まさに、永田さん向けですね。
かつてはバリバリゲームをプレイしてたけど、
どちらかというといまはお休み中。
だから休んでないから。
いまでも活火山だから。
怒ればでっかい噴火山だから。
じゃ、最近やったゲームは?
だから、
『ドクターマリオ』だって言ってるだろ。
DSiウェア版『ドクターマリオ』って
リリースされたの2008年ですよ。
♪んん~んんん~。
ハミングでごまかすテクニック。
あいかわらず多彩だなぁ。
いや、そのあともちゃんとやってるよ?
『ドラクエIX』だってクリアーしたさ。
でもそのあとまたやっちゃうのよ、
『ドクターマリオ』をさ。
ほら、あのBGMが聞きたくなって‥‥。
(『ドクターマリオ』のBGMへの
 ふりをまったく無視して)
今日は実際にプレイするんですからね。
この雑談部分に時間をかけてられないんですよ!
そうだった!
そうだった!
じゃあ、リストを見ながら考えてみようかね。
そうしましょう。
(リストをじっくり眺めながら)
ふむふむふむ。
(リストをしげしげと眺めながら)
ほぅほぅほぅ。
(リストをまじまじと眺めながら)
なるほどなるほど。
あっ! これ!
‥‥僕、いいの見つけましたよ。
僕も!
オレもいいの思いついた。
『ボンバーマン』なんですけど。
『ボンバーマン』とか、どう?
ちょっと『ボンバーマン』やっていい?
(苦笑)
なんで同じゲームを(笑)。
かぶりますか(笑)。
目に飛び込んできたね、いま(笑)。
じゃあ、満場一致ということで。
うん。
『ボンバーマン』は歴史も長いし、
遊んだことある人も多くて
とりあえず紹介するにはいいんじゃない?
そうですねー。
ちなみに僕が最初にプレイしたのは
ファミコン版の初代『ボンバーマン』。
僕はスーパーファミコン版の
『スーパーボンバーマン』。
永田さんは?
ファミコンをリアルタイムで
通過してこなかったオレは、
PCエンジン版の『ボンバーマン』。
バイト先の友人のトガシくんが
おれんちに持ってきたんだよ。
トガシくん? 誰ですか、それ?
永田さんがゲームにまつわる
昔話をするときに必ず出てくる人で、
僕も何度も聞いてる。
荻窪のいまはとっくになくなっちゃった
レンタルビデオ屋でバイトしてたとき、
ゲームとはこういうものだっていうのを
いろいろ教えてくれたのがトガシくんだよ。
トガシくんがいなかったら、
オレのゲーム人生は‥‥。
思い出話はさておき、
さっそくやってみましょうか
『ボンバーマン』。
でもさ、この『ボンバーマン』、普通の?
と、言いますと?
ゲーム編集者時代、
数々の『ボンバーマン』を見てきたんだけど、
『ボンバーマン』にもいろいろあるのよ。
ああ、連鎖を決めるパズルゲームになったり、
カートに乗ったレースゲームになったり。
あと、なんか、上級者向けというか
要素がけっこう増えて高度になったりさ。
ま、上級者のオレはたのしめるけど、
初心者のみなさんには、
オーソドックスな『ボンバーマン』のほうが
ハードルが低くていいかな、と‥‥。
永田さん、ご安心ください。
DSiウェアでダウンロードできるのは
初心者の永田さんにもばっちりたのしめる
すごくオーソドックスな『ボンバーマン』です。
オレは初心者じゃないけど、
爆弾を蹴ったり投げたり、
くらいがうれしいぞ。
あぁ、もう、まさに
蹴ったり投げたりくらいの、
ちょうどいい『ボンバーマン』です。
さすがハドソン、わかってる!
じゃあ、これちょっとやってみましょうか。
せっかく3人いますし、
3人で対戦してみましょうかね。
やっぱり『ボンバーマン』といえば対戦ですから。
3人で遊ぶときは、
それぞれのDSiでダウンロードしなくちゃダメ?
えぇっと‥‥そうだね。
人数分のソフトをダウンロードした
DSiが必要、って書いてある。
じゃあ、おのおのダウンロード開始!
はーい。
(ダウンロード中)
 
いつでもボンバーマン

メーカー:ハドソン DSiポイント:500
ダウンロード完了しました。
できましたー。
もちろん、ぼくもできてますよ。
永田さんには、
ちょっとしたトラブルが
起きてもおもしろいぞ、
くらいに思っていたのですが‥‥。
残念ながら滞りなく
ダウンロードを完了されたようで。
いやはや、そのあたりは面目ない。
スッとできちゃいました。
じゃあ、とりあえず、やってみますか!
イエーイ。
先輩方、お手柔らかにお願いします!
うむ。精一杯がんばるがよい!
(こそこそ声で)
鳥井さん、鳥井さん。
え? なになに?
永田さん、『ボンバーマン』、
めっちゃヘタ。
おそろしくヘタ。
ほんとにヘタ!
うそぉ。
聞こえてるぞ!
鳥井くん‥‥その話はほんとうだ。
もう、ほんとうにヘタですよ。
自分でも自信がある!
うそぉ。
ともかく、やってみましょう!
ルールはデフォルトのまま、
先に3勝した人の勝利!
おぉ!
よっしゃー!
それなりにがんばるぞ!

スタート!

(会議室に流れるBGM)
‥‥あれ? オレ、どこ?
永田さん、上下2画面での戦いになります。
上下の画面はトンネルで繋がってるんですよ。
あ、そうなのか!
いた、オレだ! コレだ! 赤だ!
オレだけ上にいるよ!
(会議室に響く爆弾設置音と爆発音)
(ボカーン)
ああ、やられた。
ええっ? だって始まってすぐですよ?
うん。
後輩の僕から説明しますと、
永田さんは置いた爆弾を
ずっと見てしまう傾向にあります。
うん。
し、しんじられない!
(ボカーン)
ああっ、動揺しているうちに、
針生さんにやられた!
ふっふっふっ、
油断は禁物ですよ。
あーー、思い出してきたわ。
『ボンバーマン』って
ほとんどの時間、オレは
「みんなのプレイを見てる人」なんだよね。
し、しんじられない!
このヘタさ、
記事でうまく伝えられる自信がない‥‥。
これは伝えづらいねー。
とりあえず、もう一回やろうか。
そうですね。
とりあえず、この3本を
誰かが先取するまでやりましょう。
第2回戦、スタート!!
(またも黙々とプレイを続ける3人)
鳥井くん、鳥井くん。
(爆弾をドンドン置きながら
 鳥井に近づく永田)。
永田さん、来ないでください!
来ないでー、あぁ!
(相打ちとなる永田と鳥井)。
よっしゃー、鳥井くんを倒して勝った気分。
ふたりで自滅しただけじゃないですか。
3本先取だから、僕もうリーチですよ。
ふたりで僕を倒さないとダメですよ。
よし、今度こそ。第3回戦!
(会議室に響くのはBGMのみ)
今度こそがんばるぞ。
いろんなことを狙わずに、
できることからやっていこう。
(ボカーン)
‥‥‥‥あ。
うそでしょ? うそでしょ?
僕、いま一部始終見てたけど、
永田さんはやっぱりすごいわ。
すごいだろう?
1分持たないんだもんなぁ。
もともとゲームがうまいわけじゃないけど
なかでも『ボンバーマン』は
いちばん下手なゲームだと思うわ。
でも、おもしろいんだよなぁ。
う、うわ!
イエス!
何、針生やられたの?
永田さんと話してるすきに‥‥。
よし、1勝。
む、0勝。
よし、次だ!
目標「自爆をしない!」。
第4回戦!
スタート。
そうだ、誰もいないほうへ行こう。
あはははは! いま、この人、
「誰もいないほうへ行こう」って言ったよ。
対戦の意味ないじゃん!
なんと言われようが
マイペース、マイペース。
置いて、離れて、爆発したら、
アイテムとって。
マイペース、マイペース。
よし、あのウスノロはほっといて、
まずは鳥井さんを‥‥。
まずは針生さんと一騎打ち‥‥。
‥‥あ!
(ぼかーん)。
やられた‥‥。
だ、誰に!
ひー、誰もいないはずなのに!
ひぃ、笑わせないでぇ。
(ぼかーーん)
あぁ、やられたー。
アハハハハ、よっしゃー!
イエーイ、勝利ー。
あー、負けたけど笑った。
しっかし、おもしろいなぁ。
おもしろいけど、オレはほんとに弱い。
自分で自分に感心するほど、弱い。
そんな筋金入りの弱さを誇る永田さんのために
この『ボンバーマン』、
基礎知識からテクニックまでが覚えられる
「はじめてのボンバーマン」という
モードがついてるんですよ。
ぜひ、やらせてもらうよ。
じゃあもう1回やってみます?
おぉ、やろうやろう。
つぎこそ、3本とるぞー。
ぜったい無理だと思う。
つぎは「みそボン」システムをオンにしておきます。
知らない方のために説明しますと、
この「みそボン」とはやられてしまっても、
画面外から爆弾をひとつ画面に投げ込める、
というシステムで、やられたあとでも
ゲームに参加できる
初心者に優しいシステムなのです。
ああ、あったね「みそボン」!
もちろん「みそボン」オンで!
よっしゃー、スタート!
以下、きりがないので
ゲームシーンは割愛しますが、
プレイ中に永田さんが言い放った
「魂の叫び」だけを
ダイジェストでお届けします。
完全ノンフィクションです。どうぞ。
  (爆弾が投げられるかどうか試してみたが
 ボタンを間違えていて自爆したあと、ひと言)
まだ投げるのは、オレには無理だわ。
  (火力アップのアイテムをたくさん取ったが
 すさまじい爆風に自分が
 巻き込まれそうになって、ひと言)
身に余る火力。
  (久々に「みそボン」システムを
 つかいながら興奮して、ひと言)
うわ、すごい! 精度あがってる!
「みそボン」、スゴイ進化してるよ! 
投げやすい! これは勝てる!
  (めずらしく、針生が先にゲームオーバーに。
 針生が「みそボン」で
 鳥井を狙うかっと思いきや、永田を狙う。
 狙われた永田が逃げ回りながら、ひと言)
じゃないだろ、針生!
じゃないだろ、針生!
じゃないだろ、針生!
  (どんどん勝利する針生を見て、
 苦々しく、ひと言)
それ、うますぎだろ、針生。
必要ないでしょ、そのうまさ。
社会人としてゲームうますぎだよ。
社会人に必要ないでしょ、そのうまさ。
どうかと思うよ、そのうまさ。
(プレイ終了!)
さぁ、実際にやってみてどうでした?
スゴイおもしろい!
おもしろいけど‥‥
1回くらい勝ちたかった‥‥。
あ、これ、本音だ。
いつだってオレは本音だよ。
毎回、毎回、
ほんとに勝ちたいと思ってるんだよ。
なんでそんなにヘタなんですかねぇ。
以前、
「置いた爆弾をつい見ちゃうんだ」
って言ってましたよね。
そうそうそうそう。
なんていうか、
置いた爆弾が愛おしいんだよね。
‥‥なにそれ?
『ボンバーマン』における
オレの行動を10とすると
8が置いた爆弾に対する関心なのよ。
爆風をよけたり、戦略を練ったりする部分は
残りの2でやってるの。
おもしろいこと言いますね。
永田さんはゲームがヘタなぶん、
おもしろいこと言うから
ゲーム業界にいられたんだよ。
ていうか、爆弾置いた瞬間、
むしろオレの魂は爆弾に宿るのよ。
あっちのキャラクターのほうは
もう、魂の抜けたぬけがら状態。
アハハハハハハ。
そりゃやられるよなあ。
ぬけがら状態なんだもん。
いや、ほんと、そうなんだよ。
その、永田さんがずっとやってる
『ドクターマリオ』もヘタなんですか?
ヘタだけど、
『ボンバーマン』ほどじゃないよね。
『ドクターマリオ』はね、うまくなった。
ひとり用、やってるとさ、
ゲームってやっぱりうまくなるんだよ。
だから、『ボンバーマン』も、今後、
ひとり用をこつこつやってたらうまくなると思う。
あのね、ちゃんと話していい?
せっかくですから。
どうぞ、どうぞ。
これはオレの持論なんだけど、
ヘタな人が、うまい人と、
対戦ゲームをずっとやってても
開いている差は絶対に埋まらないんだよ。
ふんふん。
もともと実力があって、
そのゲームをやってなかっただけ、
っていう人は別だよ?
そういう人は対戦すればするだけ
どんどんうまくなる。
でも、ヘタな人は、うまい人とやってても
その差はうまらない。
とくに、そのゲームが楽しい場合はなおさら。
おぉ。
いい対戦ゲームっていうのは
負けても楽しいからあんまり
「成長しよう!」っていう気にならないんだよ。
しかも、弱い人って、負けたり、
ごくごくまれに勝ちそうになるだけで
その場が盛り上がるじゃない?
その盛り上がりだけで
十分、満足しちゃうのよ。
「ウケた!」みたいな感じになっちゃうわけね。
そうそう。
でもひとり用でやると、
やっぱり進めるほうがたのしいし、
純粋にうまくなるのが楽しいから
ちょっとずつ実力がついていくんだよ。
だから、コンピュータ相手に
ひとり用でこつこつ遊ぶっていうことは、
うまくない人のほうが得意なのよ。
あ、それわかるかも。
だから『ドクターマリオ』とか
『ボンバーマン』が苦手だっていう人ほど、
このDSi版をひとりで
コツコツ遊ぶのはたのしいと思うよ。
もちろん、対戦は鉄板だけどね。
じゃあこれはまさに打ってつけじゃないですか。
じゃあ、永田さんがこの『ボンバーマン』の
ひとり用を延々やっていれば‥‥。
いや、実際、うまくなると思うよ。
ほんとかなぁ。
こんなにヘタなのに?
うん。だから、いまはヘタなままさ。
負けててもたのしいから。
というわけで、もう1回やんない?
いいですね!
よーし、じゃあスタート‥‥ああっ!
今回、ソフト1本しか紹介できなかった‥‥。
まぁ、まぁ、のんびりいこうぜ。
(ボカーン)
‥‥‥‥あ。
ほんとにヘタですね。
(つづきます)
(C)2009 HUDSON SOFT
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