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DSi Wareをやらないなんてもったいない!

第八話 格闘と不思議な世界へようこそ。

さて、今日も針生から会議室に呼び出されたけど
ここ最近の「ふつうに集まってふつうに始まる」
という流れだろうから、ま、身構える必要もないな。
(ガチャ)
クラッカー パパーン!
うわわっ!
くす玉 パカッ!
紙吹雪 ファサァー、パラパラパラ。
ハト くるっくー、くるっくー、バサバサバサ!
わっわっわっ!
ドドーン!
それ、違うだろ。
な、永田さん!
な、なんだよ。
お誕生日‥‥。
おめでとうございますー!
‥‥‥‥え。
ほら、永田さん、そんな
ハモが亀ZIPPOくらったような顔してないで
こっちのお誕生席に座ってくださいよ。
‥‥こ、ここか。
(ぶぅーーーっ!)
ハッハッハッハッ!
またひっかかったぜ!
‥‥‥‥。
それは、ともかく!
お誕生日、おめでとうございますー!
ヘピィボゥスデー!
今日は永田さんの誕生パーティー兼、
DSiウェアのトークパーティーですよ。
ヘピィボゥスデー!
ヘピィボゥスデー!
‥‥先々週だよ。
‥‥えっ?
昨日とか一昨日なら
「ありがとう」のリアクションもとれるけど、
先々週だよ。ハンパすぎるよ。
‥‥は、はははは、そうですよね!
ヤだなぁ、冗談ですよ!
誕生パーティーのふりをして、
DSiウェアの話をしようとしただけで‥‥。
ケンタッキーのパーティバーレルを
小脇にかかえて言うな。
いや、もう、誕生パーティーっていうのは
ほんとにただの冗談でして‥‥。
いいよ、鳥井くん、
アーモンドとアンチョビとチーズの乗った
リッツはそのままで。
えーーー、それでは、みなさん、
永田さんが、先々週、
めでたく誕生日を迎えたことを記念して、
DSiウェアの話をしましょう!
いやぁ、先々週はめでたかった!
ヘピィボゥスデートユゥ!
ヘピィボゥスデートユゥ!
いいから。
ゴゥトゥヘル!
ゴゥトゥヘル!
なんでだよ。
さぁ、今日、
ご紹介するDSiウェアのソフトは、
DSiという携帯ゲーム機で遊ぶソフトなのに
みんなでワイワイやるのに最適なんです!
お誕生日のパーティーなどに
うってつけですね!
それが言いたかったんだな。
それではまず、
こちらのゲームをご紹介いたしましょう。


写真で格闘!フォトファイターX
メーカー:任天堂 DSiポイント:200
‥‥対戦格闘?
そうです。
といっても、ただの格闘ゲームじゃないんです。
操作するキャラクターたちを、
自分で写真を撮影しながら作っていくという、
カメラがついたDSiならではのソフトです。
そうとう、変だよね、これ。
ふはははははは!
なにこれ、(オッティー)と
さんじゃん。
さっき、針生さんがパーティーの
飾り付けをしているあいだに
ササッとつくってみたんです。
ははははは、なんか、しゃべってるぞ。
決めゼリフ、負けたときのセリフ、
必殺技の技名なんかを
録音しておけるんですよ。
撮影パターンもけっこう本格的ですよ。
格闘ゲームにつきものな
パンチをしているところや
必殺技を出しているところ、
相手の攻撃を受けてしまったところなんかを
撮影して、キャラクターを作るんです。
といっても、ナビゲーションが
とってもよくできてるから
あっという間に撮影は済んじゃいます。
ふははははは! くだらなーい!
背景、うちの仕事場だ。
さ、やってみてください。
まずはひとり用を。
やらせて、やらせて。
じゃ、オッティーをつかって。
「ヨロシクオネガシマスー」
ふははははは! 力抜けるわー。
さあ、スタート!
よっしゃー!
あ、ていうかこれ、操作は?
十字ボタンとABXYのどれかひとつ。
組み合わせで技が変化します。
やってりゃわかりますよ。
あ、なるほど。ガードは?
なし。かわすときはジャンプなどで。
単純明快。
あ、けっこうしゃべるね。
「オトヤスペシャル!」
写真を撮るだけでなく、その動きに合わせて
録音するようになってるんですよ。
うわぁ、なんか無意識に
昇竜拳コマンド入れてる自分がいるなぁ。
なにも出ませんからね。
でも、ワンボタンで
飛び道具が出たりするね。
それにしても敵がどんどん右から‥‥
あ、これ、ようするに
あれだ、あぁいうタイプのゲームだ。
敵が右からどんどんタイプのゲームだ。
「ベルトアクション」ですね。
はははは、たのしいね、これ。
ていうか、おもしろいに決まってるよ、
知ってるやつが格闘ゲームの
キャラクターになってるんだもん!
まさに、そのとおりですね。
いまはふたりしか入れてませんけど、
8人までキャラクターを
つくることができますからね。
それは盛り上がるわ。
あ、なるほど、それで、
「パーティー向けのゲーム」と。
そうそうそう。
おっと、ここで終了。
結果は「44人抜き」でした。
うーん、やられてもぜんぜん悔しくない。
いいなぁ、くだらないなぁ。
続いては対戦モードをやってみましょう。
じゃ、針生さん、そっちを。
っしゃーーーー!
うるさいよ。
絶対ぇ、勝つ!
絶対ぇ、勝つ!
あきらかに根に持ってるな、
前回の『ドクターマリオ』の対戦を。
奥歯くりぬいて目ん玉つっこんで
鼻の穴、ガタガタ言わせたる!
うるさいよ。
対戦モードの特長としては、
2台のDSiを使うわけではなく、
1台のDSiをふたりで持ちます。
え?
こうですよ。
(真横に座り同じDSを握る)
うわ、なにこの親密度。
はずかしいっていうか、みっともないぞ。
しかし、これがパーティーにおける
意中のあの娘との対戦なら、どうです?
いい歳してなに言ってんだよ。
永田さんは十字ボタンとLボタン、
針生さんはABXYの4つのボタンと
Rボタンで操作します。
いきますよ、レディ・ゴー!!!
いてもうたる!
わわわ。
出の速いジャブで牽制しつつ
相手の硬直にダウン技を重ねる!
ねぇだろ、そんな細かい仕様。
あああ!
ダウン後の起き上がりに
技を重ねて体力を奪う!
だから、ないから、
あああ、きついね、それ。
2フレキャンセルしたのち、
スーパーコンボであけぼのフィニッシュ!
ギャー、やられたー。
ちなみに、2フレキャンセルも
スーパーコンボも、あけぼのフィニッシュも
全部ウソですからね。
このゲームではできません。
ていうか、そのことば自体、
わからなくてふつうです。
わからない人は
身近な2D格闘ゲームファンに訊いてみよう!
いや、なるほど、これはおもしろい。
格闘ゲームファンが集まる
パーティーにうってつけだ。
そんな狭いターゲットに
限定しないでくださいよ。
けど、あれだね、
任天堂がこの手のゲームって出したことある?
あんまりないですよね。
『ジョイメカファイト』ってあったよね。
ふ、ふるい!
相変わらず、永田さんの知識はかたよってる!
ニンテンドースペースワールドに
『ファイティングポリゴン』っていう
3D格闘のサンプルゲームが出品されてて
わくわくしたこともあったなぁ。
話を戻すと、この『フォトファイターX』、
なんと、たったの200DSiポイントです。
要するに、200円に相当?
おいおいおい、缶ビール1本分じゃん。
どうして下戸のくせに
缶ビールで換算するんですか。
いずれにせよ、安いですよね。
ゲーセンならコイン2枚ですよ。
あっ、そうだね。
そう考えると、超リーズナブル。
しかも、古い遊びのわかりやすさを
上手に利用しつつ、
技術的なところではすごく新しい。
そうですね。
それでいて、わかりづらさは皆無。
うん。
しかし、あれだなぁ、
そもそもDSiウェアという
仕組みからしてそうなんだけど、
昔、ゲーム雑誌の企画とかで
「こんなゲームがあったらおもしろい!」
みたいに考えられてたものって
ぜんぶ、あっさり実現してるね。
なんていうか、ゲーム業界においては、
未来はあっさりやってくるものだなぁ。
まさかこのおかしなゲームで
そんなしみじみした感想が
出てくるとは思いませんでした。
じゃ、つぎのゲームを紹介しましょう。


立体かくし絵 アッタコレダ

メーカー:任天堂 DSiポイント:500
これは?
不思議な世界へようこそ。
ここは絵や文字が隠された奥行きのある世界。
まずは、画面の四角いガイドラインにあわせて
永田さんの顔を撮影します。カシャッ。
なになに?
またキャラクターにつかわれるの?
じゃないんですよ。
顔の認識に使うんです。
認識?
とりあえずやってみましょうか。
はい、こうやってDSiを
縦に開いて持ってください。
Flash Playerが必要です。
ふんふん。おっ、すごい。
3Dだ。奥行きがある。
あ、なるほど、こうDSiを動かすと、
ちゃんと角度が変わるんだ。
角度を変えることで見える
絵や文字を見つけていく、
というゲームです。
いま画面内に見えている世界の中に
「Y」「E」「S」の3文字が隠されています。
いろいろと角度を変えながら
3文字を見つけてください。
なるほど、なるほど‥‥
なにこれ、うわ、すごーい!
いうなれば、あれだ、
立体絵本をのぞき込むような感覚。
そうそう、すごいでしょ。
パッと見じゃ3文字隠れてるなんて
わかんないですよ。
あああ、ここだ、
ここを横から見ると「E」になる。
なるほどなー!
しかしこれ、人に伝えづらいね、
すごさというか、驚きが。
そうなんですよー。
この、DSiを動かすと、
画面の向こうの世界が変わる感じが
すごく不思議なんだよなー。
こうしているだけでもおもしろい。
‥‥あれ? これ、センサーって
どこに入ってるの?
センサー?
「傾きセンサー」だよ。
は? 永田さん、何言ってるんですか?
永田さん、なんか勘違いしてますよ。
へ? 「傾きセンサー」だよ。
名作『コロコロカービィ』でお馴染みの。
またしても古いタイトルが出ました。
たしかにあれは名作でしたが、永田さん、
ニンテンドーDSiに
傾きセンサーなんか内蔵されてませんよ?
ん? え? あ? おぉ?
でも、だって現にこうやって
DSiを動かすと画面も動くだろ?
これはカメラで制御してるんですよ。
???
(ガシャーン!)
あ、永田さんの
心のシャッターが降りる音がした。
最初に写真を1枚とりましたよね。
あれで、DSi側が永田さんの顔を認識して、
それを元に顔の動きを検知してるんですよ。
‥‥マジで?!
マジでマジで。
‥‥‥‥すごくね?
やばくね?
未来じゃね?
うわぁ‥‥それは、スゴイわぁ!
それにしても、
「Y」と「S」が見つからないわ!
さっさと見つけてくださいよ。
さっきから見えてるのに
永田さん、ぜんぜん気づかないんですよ。
このへんがあやしいんだよな。
こう、なかなか思ったように
動かせなくて‥‥。
ああっ、もどかしい!
さっさと見つけてくださいよ。
(5分経過)
針生、オレわかったよ。
はい、永田さん。
「Y」と「S」は、ないよ。
ないわけないでしょ!
ここまで苦手ですか。
ああっ、いま、いま、
ほら、見えてるのに!
どこどこどこ?
あ、もうこんな時間だ。
永田さん、僕、帰りますね。
あ、オレも帰る。
むー‥‥どこだ?
お先に失礼しますー。
むー‥‥どこだ?
(つづきます)
2010-05-03-MON


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