「日本・海辺の町のものがたり/6」
(先週からのつづきです)


昔の人はいったとさ。
人は誰も、ひとりぽっちでは生きられない。
みんな誰かのために役に立ちながら、
どこかで折り合いをつけて
今日一日を生きているんだよ、とな。

空を飛ぶ鳥たちのように、自由に生きる強さが
人間にもあったらなぁ──と、シロシはその行方を
ただぼんやりと見つめとった。

俺たちは、どこに向かって飛んでいるんだろう?
とかなんとか。

<またまた、つづく>
@Hayama/神奈川県 2007
 
2008-02-11-MON
もどる