「日本・海辺の町のものがたり/7」 |
おりしも地元の小学校では、こどもたちは授業で
環境保護の大切さや、リサイクル、エコの思想を学んでおった。
シロシがこどもの頃は、学校でそんな勉強はしとらんかったが
使い捨てが豊かさだった時代は
とっくのとうに終わっておったのじゃ。
「トーチャン、欲しいものと必要なものも、分別しなきゃだよ」
「そうだなぁ。何を買うか、作るのか、よく話し合うことが大事だなぁ。
きみたちが学校で習ったことを、オトナたちにもおしえておくれ」
「いいよ!」
月は、そんな父子の会話を黙って聞いておった──。
<もうちょっと、つづく> |
@Hayama/神奈川県 2007 |
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