新聞にも連載コラムが幾つかあり、 イメージ写真を担当することがありました。 これは作家、諸井薫さんとの 『男と女の暦』というシリーズで よく被写体として駆り出されていました。 この写真も、母と僕です。 僕の「写真で深呼吸」でも、 家族や友人たちがよく登場してます。 他にも野鳥を撮ったシリーズがあったら、 アフリカやセイロンなどで撮った野生動物なども、 こども心に強く印象に残っています。
〜父の書斎から〜
僕の父はやはりフォトグラファーで、 毎日新聞社の報道カメラマンをしていました。 定年後は、福岡に移住して九州造形短期大学というところで 写真を教えながら足繁くインドに通い、 鶏卵写真という技法で手すきの和紙に、 インドの風景や人々を自らの手でプリントし 各地で展示発表などもしていました。 父は3年前に亡くなったのですが 今、その書斎を、僕が少しずつ片付け始めています。
父が、何十年もの間に撮った写真たちは、 文字どおり山のようです。 ネガとポジとプリントと、そして新聞の切り抜き。 写真展パネルやら額やら、 カビの中にいつも呆然と立ち尽くすばかりで なかなか仕事が進みません。簡単には捨てられないしね。 僕が死んだら、こんな写真がさらに倍増する!? なんて考えると、 息子たちはどうするんだろう? とも、思います。 父の写真を通じて、 ちょっとした自己確認をしているのかも知れませんが、 今週は、そんな気分をシェアさせてください。
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