──
それでは、親としてのみうらさんの
エピソードを少し
うかがってまいりたいと思います。
下の動画で内容をごらんいただけますが、
今回はばっちり、娘さんの話ですね。
みうら
はじめてしましたね。
──
子どもに対して抱く感情が
「好き」であるということにも
衝撃をおぼえましたが、
みうらさんのご両親も
みうらさんに対する感情は
いまも昔も「好き」なのではないでしょうか。
みうら
あ、そうだと思います。
もう、親は子のファンですよね。
ファンってね、照れくさいもんなんですよ、
スターに会ったときって、やっぱ。
──
それはつまり、
子=スター、ってことですね?
みうら
ええ。
「いつもあなたの活動、気にしてチェックしてます」
と、面と向かって言いたいんですけど、
あまりにも知ってるなんて逆に
嫌われてしまうんじゃないか、
親はいつもそう思っていると思います。
ぼくも、娘に対してはそう思っています。
──
今日の動画の中でみうらさんは
「照れくさい」がキーポイントだと
語っていらっしゃいますが‥‥。
みうら
照れくさくなってきたら注意信号じゃないでしょうか。
親子だけでなく、好きな相手に
「好きだよ」とたまに口に出して言わないとね。
──
たしかに。
みうら
できるもんなら
ハグとかキスとか
しときたいもんです。
そのタイミングを逃してしまったら、
照れくさすぎて、できなくなりますもんね。
「照れくさい」を通り越すと、
どうなると思いますか?
──
なんでしょう?
みうら
「忘れちゃう」ですよ。
忘れてしまったら、終わりです。
だから、照れくさいうちに、
好きだと言っておく癖をつけなきゃ、ダメなんです。
だからといってあんまり
「好き」「好き」言ってると
先方から「もういい!」が出る可能性があるので、
そこの塩梅についても、
ピリッピリに気を使わなきゃです。

みうらじゅんさんの娘さん‥‥それは
グラフィックデザイナーのくどうひかりさんです。
このたび、「ほぼ日」のTOBICHI2で
親子展を開催されることになりました。
みうらさんはいつものとおり
すばらしくおもしろいですが、
ひかりさんもすごくおもしろいです。
動画の中では、その展覧会を開くことになった
糸井重里とのいきさつも
みうらさんが語っておられます。
ぜひ、ごらんください。

第2回 好きです。大好きなんです。

  • 1)大人げない大人は、子どもを叱りません。
  • 2)子どもは恋人です。
  • 3)泥酔して「好きだ」と子にメールするのは
      なるべくがまんしましょう。
  • 4)「親バカ子バカ」というコンセプトで展覧会を開きます。
2016-09-28 WED