シェットランドショール

今、夜明け前のロンドンの部屋で
これを書いているのですが、
困ったなあと思っています。
ショールが小さい声で長い物語を語る。
わたしは聞き手であることにただ満たされる。
言うことがないのです。
spellbound（ことばを封じられる）とはこのことか、
と知ります。
手にとって眺めるうちに気持ちが静かになっていきます。

長年ロンドンで本物ばかり集めてきた
ディーラーのレズリーさんの、
こんなのは初めて見た、ということばだけ
付け足しておきます。