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復刻記を始める前に、お知らせを。
「さよならペンギン」の販売開始日が
正式決定したのだ!
4月1日(エイプリルフール)である。
詳細は決まり次第、ぼちぼちとこのページでも
お知らせしていくことにする。
さて、では、復刻記だ。
年末年始の休暇中(冬休み)に、
「ほぼ日」で「さよならペンギン」を探している、
という旨のページをアップしたところ、
合計で11名の方から、
「持ってますよ!」という連絡をいただいた。
その第一報目をくださったのが、
女優でエッセイストの本上まなみさんでした。
そして、「ご近所ですから。」といって、
「さよならペンギン」を事務所まで持ってきてくださったのだ。
せっかくなので、著者である糸井重里に
直接わたしていただこうということで、
和室でおまちいただいていたところに‥‥。
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糸井 |
すいません、どうも。 |
本上 |
こんにちは。 |
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糸井 |
以前に、展覧会でお会いしたんですよね。
そのときに、声をかけていただきまして。 |
本上 |
はい。
ミヒャエル・ゾーヴァさんの展覧会のときでした。 |
糸井 |
その節はありがとうございました。
今回は、とんでもないことで
事務所までお越しいただきまして
ありがとうございます。 |
本上 |
いえいえ。とんでもない。
お邪魔しております。
「さよならペンギン」の復刻、
とてもたのしい、わくわくするような企画ですね。 |
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糸井 |
あ! これ!
これが、本上さんの「さよならペンギン」ですか?
順番でいうと、こっちの赤と黄色のほうが先にでて、
本上さんが持ってきてくださった
水色のほうが後なんです。 |
ほぼ日 |
そうみたいですね。
僕らは、水色の表紙のほうは、今日初めて見ました。
ハードカバーだったんですね。 |
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糸井 |
はぁーー。
いや、うれしいです。
これは、本上さんがお買いになったものですか? |
本上 |
いえ、こちらは夫が買ったものです。
たぶん、当時は大学生だったと思うのですが。
ずっと、夫の実家にありました。 |
糸井 |
ということは、ご主人は大学生として、
この本をいいなと思ってくれたんですね。
この絵本をね。
へぇー。
いやー。
ご主人も、本上さんも、お目が高い。 |
一同 |
(笑) |
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本上 |
ありがとうございます(笑)。 |
糸井 |
ここのセリフはゴシックで。
「この絵本を選ぶ、ご主人、を選ぶ、
本上さんもお目が高い。」 |
一同 |
(笑) |
糸井 |
本上さんは、「さよならペンギン」が
旦那さんのご実家にあるのは
ずっとご存知だったんですか? |
本上 |
はい。もちろん結婚してからですが、
夫の実家に行ったときに、存在を知って。
子どもが生まれてからは、
読んであげたりしていました。
自宅の方には持ってきておりませんでしたので、
実家に遊びにいくたびに引っ張り出してきて
楽しんでいたんです。 |
ほぼ日 |
子どもさんに読んであげて、どんな反応ですか? |
本上 |
やっぱりすごくおもしろがっていますね。
子どもはまだ4歳なんですけど、
基本的には、その年頃の子どもって
ものすごくデタラメなんですよ。
その個人自体がデタラメなんで、
デタラメなものにものすごく興味を惹かれると申しますか。
わりと、大人が頭で考えたものではないような
奇想天外なストーリー展開に、
よりこころを奪われるところがあります。
この絵本も、なんと言ったらいいんでしょう(笑)。 |
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糸井 |
(笑) |
本上 |
えっ、そうくるの?
という展開になりますよね。
子どもはそういうところが、すごく好きみたいです。
だから、何回も読んで読んでって言う
絵本のうちの1冊です。 |
糸井 |
ああ、うれしいなあ。
そんなに言ってもらってるその本を僕たちは。
(スタッフにむかって)
本上さんに、ちゃんと説明をさしあげた? |
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本上 |
はい。理解しております。
「ほぼ日」を拝見したときに、それはもう(笑)。
無事に里帰らせることができてよかったです。 |
糸井 |
いやー。
ありがたいです。
ほんとに、ありがとうございます。
ほかは、どんな状態なの? |
ほぼ日 |
本上さんをいれて11名の方が、
持っているとメールをくださってます。
みなさん、バラバラになることは、
ご理解いただいてのメールと信じてます。 |
糸井 |
これは、どうなるでしょうね。 |
ほぼ日 |
まだ、なんとも。 |
本上 |
もし、スキャンに使われなかったとしても、
資料としてお使いになるのであれば、
私の方は問題ないので、どうぞ。 |
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糸井 |
復刻したときに、このカバーの写真の二人が
サインくらいはさせていただきます。 |
本上 |
ありがとうございます(笑)。 |
ほぼ日 |
じゃあ、こちらはありがたく
お預かりさせていただきまして。 |
そんなふうにして、
最初の「さよならペンギン」が事務所にやってきた。
しかも、いままでに見たことがなかった、
水色の表紙のハードカバーのほうだ。
そして、のこりの10冊が次々に事務所に到着するのだ。
それぞれに、個性のある10冊が。
(つづく) |
2011-03-16-WED |