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本上まなみさんの「さよならペンギン」を皮切りに、
名乗りをあげてくださった10名の
「ほぼ日」読者のみなさんから
続々と「さよならペンギン」が到着し始めた。
どんな「さよならペンギン」が到着したのか?
ご紹介をする前に、ブックデザインについて、少し。
「さよならペンギン」を復刻するにあたっては、
大幅にデザインを変更するということは
しないつもりではあったのだが、
それでも、細部の微調整は必要であるということで、
年末の段階で、ブックデザインは、
「小さいことば」シリーズや、
「黄昏」「ほぼ日手帳公式ガイドブック」の
デザインをお願いしている
プリグラフィックスの清水肇さんに依頼をした。
「もちろん」といって軽諾をしたその結果、
なかなかに大変なことに巻き込まれることになったのだが、
それは、また後ほど。 |
▲一部、「さよならペンギン」が届き始めたときに、
様子をみにきてくださったときの図。 |
では、届いた絵本を順次ご紹介していこう。
なにせ、復刻されるとはいえ、
「大切に保管していた本がバラバラにされることを了承」
という、すばらしくお人好し(失礼!)な方々なのである。
実のところをいうと、どんどんと届く絵本は、
そのどれもが想像していたものよりも美しく、
30数年たった絵本だとは思えないものばかりだった。
みなさんが、本を大切にされてきたことがわかり、
宅配便の封をあけるたびに、じーんとしていた。
その一部をご紹介させていただくことにする。 |
■小川さん
しばらく実家に置いていたけれど、お子さんに読んであげたくて、
実家からもってきてあった、ということです。
お子さんは気に入ってくれたでしょうか??
そして、あの事件があった『情熱のペンギンごはん』も
もちろんお持ちとか。 |
■長島さん
▲なんと、長島さんの「さよならペンギン」の見返しには、糸井重里のサインがあった。
「確か渋谷パルコの本屋で、糸井さんがクマさんとトークショーをされた時に
購入したものだと記憶しています。」
▲そのサインがこれ。 |
■開成のくっくさん
▲ まだ、いまの原宿の場所ではない「クレヨンハウス」でご購入されたそう。
ソフトカバーとハードカバーを両方持っていらしたそうだが、
ハードカバー本体が行方不明だけども、カバーだけは
ソフトカバーにかけて残してあったとのこと。
ハードカバーとソフトカバー
どちらで復刻するかは未定だったので、カバーも送っていただいた。 |
■はなさん
▲「復刻版には糸井氏の若かりしの写真もつけてくださいね」
というリクエストがメールにはあった。
ソフトカバーの最後と、ハードカバーのほうのカバーソデには、
糸井重里の本当に若い時の写真があります。
どちらかというとハードカバーのほうが珍しい写真です。
三枚目に写っているという。 |
■森田さん
▲「あったと思います!」とまずはメールをいただき、
その後状態をくわしくメールしていただいた。
「本にシワを付けないように読んでいたので本文ぺージのダメージは少ないです」
という朗報つきでやってきた「さよならペンギン」である。 |
■saharaさん
▲バイト先の同僚の方の「さよならペンギン」なのだが、
代理でとしてメールを出してくださった。
もちろん、同僚の方は
「再販に必要ならば、ほぼ日にお預けしてもイイ」と
快諾してくださったということである。 |
■高木さん
▲湯村さんのお知り合いの、大塚リネさんから
譲り受けた「さよならペンギン」だそうです。
大塚さんは、当時ギャラリーで「さよならペンギン」を販売していたそうで、
糸井が出版社から直接届けに来たという記憶があるそうです。
販売用であったため、
本屋さんがレジで抜く「売上カード」も一緒に
保管されているのではないかと思われる。 |
この他に3冊(全てソフトカバー)ある。
本上さんのハードカバーとあわせて、
合計11冊となった。
デザイナーの清水肇さん、
そして、当初から復刻の相談に乗ってくれていた
「復刻経験豊富」の凸版印刷の藤井さん、
そして、弊社からは永田が参加して、
1冊が復刻のためにバラバラになる本を選ぶ。
はたして、それは‥‥。
(つづく) |
2011-03-17-THU |