ここはネコスト中継のページだニャー!

2013/02/2213:58

読者のネコ紹介

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私が大学で家を出て、
一年後に妹も家を出て、
その次の日に母からメールが届きました。

「新入りです。」

子どもたちが大きくなって、いなくなって
だけど「寂しい」って言えない母は、
そうやって、ねこに助けられました。
たぶん、ねこ嫌いの父も、
こっそり助けられました。

それから数年たって、
元気だった母のお母さんが急に倒れ、
毎日の病院通いが続いていたある日、
ドアを開けるとそこに、

「にゃー。」

子ねこが座っていました。

新入りねこは、
しばらく古参ねこから邪険に扱われ、
それでもまったく諦めずに
スキンシップをせまり、
たまりかねた古参ねこが本気で怒る、
という一方的な
愛の追いかけっこを続けていましたが、

母のお母さんが
目を開けないまま亡くなって、
私も妹も大学を卒業して、
それぞれが別の場所で住処をみつけ、
父の定年の話が出ている今も、
まだ二匹でうちにい続けてくれています。

「あのとき、このひとたちに、
 笑わせてもらってよかったわ。」

ふだん、寂しいとか悲しいとか
ぜったいに言わない、父と母。
ごめんもありがとうも、
なんとなく照れて言葉にできない姉と妹。
ひとの成長につきまとう切なさを、
共有できない「わたしたち」。

いじっぱりなこの家族に、
神様は粋な遣いを
プレゼントしてくれたなぁと思います。

大人になっても相変わらず
やんちゃでマヌケな新入りにゃんと、
それを受け入れてくれた
我慢強くて懐の深い古参にゃんの
写メが送られてくるたびに、
家族の成長を重ねてちょっとうざったく、
同時に切なくなったりしながら、
あぁたぶん私も、
この親に愛されてたんだなぁと、
なんとなくぼんやり
嬉しくなったりしています。

(おねーちゃん)
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素敵なメールをありがとうニャ。