ほぼ日手帳と過ごす1年をより味わい深く。
「二十四節気」って、いったい何なの?

みなさん、こんにちは。
です。

すっかり春らしくなってまいりました!
気持ちのよいお天気とは裏腹に
花粉に悩まされている方、
けっこう多いんじゃないでしょうか。
そう、このわたくしもそのひとり。
マスクを付けると眼鏡がくもってしまって、
でも、つけとかないと鼻水が止まらないし。
顔の骨格、もしくは眼鏡のかたちのせいなのか、
なんとも悩ましいところです。
どなたか、上手な眼鏡とマスクの付け方をご存知の方が
いらっしゃいましたら、
ぜひ、あなたのすてきな手帳のつかい方と
一緒にtecho@1101.comまでご連絡ください。

さて、そんな、突然の春の訪れに戸惑いも
ちょっと感じる今日この頃。
でも暦のうえでは、2月4日の立春から、
もうとっくに春なんですよね。

ほぼ日手帳には、月の運行(満ち欠け)を
ベースにつくられた旧暦の日付と、
太陽の運行をベースに1年の四季をさらに
24のこまかい節目で分けた二十四節気が掲載されています。

この、二十四節気、
日常の生活では、あまりなじみのないものかもしれませんが、
豊かな四季に恵まれた日本で古くから農耕などに使われてきた
より細かく季節の移り変わりを感じる目安のようなものです。
これを知っておくことで、ほぼ日手帳と過ごす1年を
より味わい深く、こまかい季節の移り変わりとともに
「なんでもない日々」をよりいとおしく過ごすためのきっかけに
なりそうです。

ということで、
本日は、何となく意味が分かりそうで分かりにくかった
二十四節気についてそれぞれ簡単に解説させていただきます。
ちょっと長くなってしまいますが、
おつきあいください。


**************************

立春(りっしゅん):2013年2月4日
読んで字のごとく、春が立つと書いて「立春」。
春のはじまりを告げる時期です。
この立春が、二十四節気では第1番めになります。

雨水(うすい):2013年2月18日
雪や氷が溶けはじめ、空からは雪に代わって、
しっとりとした春の雨が降り始める時期のことです。

啓蟄(けいちつ):2013年3月5日
虫や動物が長い冬の眠りから目覚めて
土の中から這い出てくるということです。
つまり本格的な春の訪れということですね。
まさに今です。

春分(しゅんぶん):2013年3月20日
太陽がちょうど黄経0度(春分点)に到達する時のことです。
といってもちょっと分かりづらいですが、
昼と夜の長さがほぼ同じになる時期とだそうです。
この日から、夏至(6月21日)までが昼がだんだん長くなり、
夜が短くなります。
そして、「春分の日」。
お休みです。ワーイ。

清明(せいめい):2013年4月5日
漢字からもなんとなくイメージがつきますが、
「万物がすがすがしく、明るく、美しい」ころです。
わぁ、なんか、いいですね!
さまざまな花が咲き乱れるお花見シーズン。
春本番って感じ。

穀雨(こくう):2013年4月20日
読んで字のごとく、穀物の成長を助ける雨のこと。
田畑の準備が整い、それにあわせて
春の雨が降るころということです。

立夏(りっか):2013年5月5日
なんかずいぶん早い気もしますが、
暦の上では夏がはじまります。
新緑の季節で、蛙が鳴きはじめるのもこの頃だそうです。

小満(しょうまん):2013年5月21日
田畑が黄緑に色づきはじめたり、万物が少しずつ成長して、
一定の大きさに達してくるころです。
沖縄では、「小満」と次の節気「芒種」とあわせて
「小満芒種(すーまんぼーすー)」=梅雨の意味で
使われています。

芒種(ぼうしゅ):2013年6月5日
芒(のぎ)とは、イネ科の植物の花についている
針のような突起のこと。
芒のある穀物、稲や麦など穂の出る穀物の
種をまく時期ということです。
(実際はもっと早い時期に行うそうです)
百舌が鳴きはじめ、かまきりや蛍が現れはじめる時期でもあります。

夏至(げし):2013年6月21日
1年で昼が最も長く、夜が最も短い日です。
暦のうえでは、夏期の真ん中にあたりますが、
実際は梅雨の最中であることが多く、
農家では田植えがピークを迎えます。
この日を境に徐々に本格的な夏がはじまります。

小暑(しょうしょ):2013年7月7日
梅雨が明け、夏の暑さが本格的になるころです。
この頃(もしくは大暑)から立秋(8月7日)までが
暑中となり、暑中見舞いはこの期間内に送ります。

大暑(たいしょ):2013年7月23日
快晴が続き、気温が上がりつづけるころです。
夏の土用もこのころで、夏バテ防止にうなぎを
食べる習慣があります。

立秋(りっしゅう):2013年8月7日
まだまだ日中は残暑が厳しく、
1年でもっとも気温が高くなるのもこの時期ですが、
暦のうえではこの日から立冬(11月7日)の前日までが
秋となります。
また、この日から、残暑見舞いになります。
*残暑が厳しくても、出すのは8月末までに。

処暑(しょしょ):2013年8月23日
暑さが峠を越えて徐々にやわらいでくるころです。
1年で台風が多いのもこの時期です。

白露(はくろ):2013年9月7日
秋が本格的に到来し、
草花に朝露がつくようになるころという意味です。
太陽が離れていくため空が高くなるなど、
本格的な秋の到来を感じられる時期です。

秋分(しゅうぶん):2013年9月23日
太陽が黄経180度(秋分点)を通過するときのことで、
春分と同じく、昼と夜の長さがほぼ同じになります。
この日を境に徐々に寒さが増していきます。
そして、「秋分の日」。お休みです。ワーイ。

寒露(かんろ):2013年10月8日
秋の長雨が終わり、秋も深まるころです。
大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなり、
夜には月も美しく輝いて見えます。
五穀の収穫もたけなわで、この時期、農家は繁忙を極めます。

霜降(そうこう):2013年10月23日
秋が一段と深まり、東北地方や本州中部では
霜が降りるようになります。
朝晩の冷え込みが厳しくなり、
日が短くなったことを実感できます。
もみじや楓が紅葉し、山の景色も真っ赤に染まります。

立冬(りっとう):2013年11月7日
暦の上では冬が始まる時期です。
太陽の光が弱まり、冬が近いことが感じられるように
なるころ。
木枯らし1号や、初雪の便りもこの頃から届きはじめます。

小雪(しょうせつ):2013年11月22日
「こゆき」ではありません。「しょうせつ」と読みます。
北国から雪の便りが届く頃ですが、
まだ本格的な冬の訪れではありません。
雪といってもさほど多くないことから、
小雪といわれるそうです。
冷え込みが厳しくなってくるころなので、
冬の備えを整えておきましょう。
お歳暮の準備をする目安にも。

大雪(たいせつ):2013年12月7日
山岳だけでなく、平野にも降雪のある時期ということです。
本格的な冬の到来を告げるころです。
スキー場がオープンしたり、熊が冬眠に入るのもこのころです。
「おおゆき」ではなく、「たいせつ」と読みます。

冬至(とうじ):2013年12月22日
(北半球では)太陽の南中高度が最も低く、
1年の間で昼が最も短く、夜が最も長くなる日です。
冬至といえば柚子湯。この日に柚子湯に入ると風邪を引かないと
言われています。

小寒(しょうかん):2013年1月5日
いわゆる「寒の入り」のことで、
冬の寒さがいっそう厳しくなる時期のことです。
この日から、「立春」(2013年は2月4日)までが
寒中見舞いを出す時期になります。

大寒(だいかん):2013年1月20日
小寒と立春のちょうど間の日で、
一年でもっとも寒い時期のことです。
武道の寒稽古や寒中水泳などはこの時期に行われるそうです。

**************************

以上、
ご参考いただけたらさいわいです。

つぎの二十四節気は
3月20日の「春分」です。
この日を境にすこしずつ昼が長くなってゆきます。
なんか、わくわくしますね!