気仙沼のほぼ日便り

先週、ほぼ日のみんなで、バリ島に行ってました
気候も空気も、普段とは違っていて、
楽しいことがたくさんありました。
正直、あの楽しかったバリ島から、
気仙沼に帰ってきたら、
さすがに、もの寂しさを感じるんじゃないか?
と、思っていました。

でも、ダウンジャケットを着込んで、
気仙沼の駅に降り立った時、
寂しくなんか、なかったんですよ!
もちろん、バリ島は良いところですけど、
「結構、気仙沼も悪くないよね」と
思ったんです。
その時の気仙沼の空は、
空気が澄んでいて、ちょっと寒くて、
いつもよりきれいに見えました。

私にとって、気仙沼は
他の場所より特別です。
「気仙沼も悪くない」と思うのは、
何より、友達がいるからだと思います。

振り返ってみれば、震災のあと、
友達がものすごく増えました。
地元の人も、遠くから来た人も、
気仙沼で出会った人は、
「震災でなくなったものを取り戻そう」
という強い人たちばかりでした。
そんな人たちと、たくさん友達になりました。

復興という言葉が
遠くてぼんやりしたものに感じられたとしても、
道ができたときや、
家や工場がまた建ったとき、
新しい仕事ができたときには、
確かに進んだ感触がありました。
頼もしい仲間と一緒に、
何をすればいいか考えて、
もう一度作り、楽しいことをやっていけば、
前に進んでいけるんだと、この4年で分かりました。

震災からちょうど4年目の今日を迎えて、
今日はたくさんのメディアが、
被災地の様子を伝えています。
被災地の課題は、変わらずに続いていますが、
その中で、友達のいる場所の様子を知ると、
一緒に頑張ろう、と思います。

今日の気仙沼の様子は、
「2015年3月11日の 気仙沼を描く。」
というコンテンツでもお伝えしていきます。
市民有志によるプロジェクト
「3月11日からのヒカリ」による
テキスト中継もあります。
ぜひ、ご覧ください。