震災後、気仙沼に、FM局が出来ました。 「けせんぬまさいがいFM」 3月の末だったか、4月の頭だったか、 記憶が定かではありませんが、 これがあって、とてもとても、 助かったのを覚えています。
当時は、まだ新聞も、 各家庭に配達はされていなくて、 市からのお知らせも、 避難所には貼り出されてはいたけれど、 避難所以外で避難している方には、 なかなか情報が行きわたりませんでした。 もちろん、電気も復旧していなくて、 そんな中で、やっと確保出来た電池で、 地元の災害に対する、 公的な情報を得ることが出来る、 このFMの存在が、 とっても、ありがたかったのです。
当時は、一日に、同じ情報を、 何度も何度も、繰り返し放送していました。 これがまた、ありがたかった。 何か、作業をしながら聴いていると、 「あ、今の震災に関する情報、大事かも。」 って思っても、メモする時間もなかったりして、 (そういえば、最初は、 ペンや紙なんていうのも、貴重でしたね。) でも、少し待てば、また同じ情報を繰り返してくれる。 ここから、いろんな、市からの情報、 復旧の情報などを、得ることが出来ました。
今は、震災関連の情報だけでなく、 気仙沼の町の、様々な情報などのお知らせとか、 音楽も、いろいろ特集して流しているそうです。 平日には、午前と午後に、 生放送で情報番組も放送しています。
アナウンサーの方は、プロの方もいらっしゃれば、 かつてしゃべりのお仕事をされていた方、 そして、未経験の方も、担当されています。
情報に飢えていた、あの頃のように、 むさぼるように聴くことは、なくなりましたが、 たまに聴いては、 「おっ、○○ちゃん、頑張ってるなっ。」 と、同級生アナウンサーの活躍を 密かに誇らしく思っています。
(*kazue*) |